カラフトマスを釣ってみよう!特徴から釣り方まとめ

釣りあげた魚をその場で捌いて食べるのも釣りの楽しみのひとつであり、醍醐味でもあるのですが、お刺身はちょっと待って!!カラフトマスには寄生虫が付くので生では食べられません。ここではカラフトマスに寄生する虫の正体や対処法を解説いたします。

寄生する虫の種類と症状

カラフトマスによく寄生するのは、シーライス、アニサキス、サナダムシなどです。この中で特に注意しなければならないのは「アニサキス」です。これがお腹の中で中毒症状を起こすと、2~8時間後に、激しい腹痛や吐き気、嘔吐などの症状が出ます。重篤な症状では、腸ねん転を起こすケースなどが報告されており、そうなると気絶するほどの痛みを経験します。なので、カラフトマスは必ず完全に火を通してから食べましょう。

ルイベはどうなの?

生のカラフトマスを-20℃以下の環境で24時間以上凍らせたものを、解凍または半解凍状態で食べる北海道の郷土料理「ルイベ」。これはもともとアイヌ民族の人が北国の厳しい冬の保存食として、カラフトマスを雪の中で凍らせたのが発祥と言われています。アニサキスを始めカラフトマスに付く寄生虫は、-20℃以下になると死滅するそうですが、問題は現代の家庭用冷蔵庫。最低の温度設定が-20℃で、実際は-18℃くらいではないかと言われています。アニサキスは人の体に入っても問題を引き起こさないまま排出されることもあるようですが、万全を期すには家庭でルイベを作らないことです。

カラフトマスをおいしく食べよう!

旬のカラフトマスは脂が乗って、身が柔らかくてジューシー。煮ても焼いても美味しい魚なのですが、特に塩焼きやムニエル、フライなどが向いていると言われています。ここでは北海道ならではの美味しい食べ方をご紹介いたします。

ちゃんちゃん焼き

これは北海道の郷土料理の定番中の定番ですね。ちゃんちゃん焼きのレシピを検索すると、フライパンで作るものがたくさん紹介されていますが、鉄板の上で豪快に焼くのが本来の姿。そうこの上の画像のように!レシピはホットプレートに油を敷いて皮を上にして半身を入れて片面を焼き、それをひっくり返したら、キャベツ、玉ねぎ、長ネギ、もやし、ピーマン、ニンジンなどを適当に切ったものを並べて、カラフトマスと野菜の上に、白みそ・酒・砂糖(好みでみりんやニンニク)を合わせたものを塗って、魚に完全に火が通ったら(蓋をして蒸すこともある)身をほぐしながら周りの野菜と一緒に食べるというもの。簡単なのに豪華なので、おもてなし料理としても使えます。

石狩鍋

こちらも北海道郷土料理の定番です。完全に火を通して食べる料理なので、許可の下りている場所であれば、道具と材料を車などで現地へ運び、釣りを楽しむかたわらで料理も楽しむという二重の贅沢を味わえます。アツアツなので秋の釣りにはぴったりでしょうね。もちろん、家庭でわいわい鍋を囲むのも幸せな時間です。作り方はウィキペデアから引用させていただきました。

石狩鍋は、鮭の身やなどのアラ豆腐タマネギキャベツダイコンシイタケニンジン長ネギなどの野菜を、昆布出汁を取った味噌仕立ての汁で煮込むものとされている。また、汁へ酒粕を加えたり、バター牛乳などを隠し味に使う場合もある。最後に山椒の実か粉をふりかけて食べる。

(引用元:ウィキペデイア)

※これも白みそと生のカラフトマスを使うところがポイントですよ。

イクラ

粒はサケより小さめなのですが、カラフトマスのメスから取れた筋子は、ちゃんとイクラに加工できます。味もサケのイクラと同じです。でも、お湯やぬるま湯をかけてイクラをほぐすというのは、手だけでやると結構大変な作業ですよね。Youtubeで泡だて器を使って簡単にほぐす方法が紹介されていましたのでこちらに転載いたします。味付けは塩漬けと醤油漬けの二通りがありますので、好みのレシピをご自分で探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。「カラフトマス」とだけ聞くと知らない魚のようですが、実際には世界にたくさん流通していて、加工品として知らないうちに食べている身近な魚だということ。釣り方には、ルアーで釣る方法とウキルアー仕掛けという方法があること。守るべきルールやマナーに関すること、寄生虫の問題から料理の仕方まで、カラフトマスについて知ることができたと思います。