ヨーキッサダーとは?武尊と一戦交えたムエタイ王者!戦績や強さに迫る

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試合に敗れたヨーキッサダーですが、周囲の反応はどういったものだったのでしょうか。いくつか紹介していきます。

金属バットで殴られたような強烈なミドルキック

武尊本人が「ヨーキッサダーのミドルキックが金属バットで殴られているようだった。」とコメントし、紫色に腫れあがった自らの腕を見せたことで、ヨーキッサダーのミドルキックがいかに強烈だったかが伺えました。

K-1ルールに慣れさえすれば

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今回行われた試合のルールがK-1ルールであったことから、ヨーキッサダーはムエタイでの主な技である「首相撲」「肘」が封じられ、本来の持ち味が発揮できていなかったという反応も多くありました。

K-1ルールでなければヨーキッサダーが勝利していた可能性も…

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試合前の予想でも、ヨーキッサダーがK-1ルールの中でどこまで順応し戦えるか、という点が焦点の1つになっていました。そして、ムエタイでは認められている「首相撲」「肘打ち」を禁止されたヨーキッサダーは、K-1においては断然不利との見方が多く聞こえました。

ムエタイとK-1ルールの違い!

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K-1においては、パンチやキック、膝蹴りなどの打撃技は認められていますが、逆にヒジ打ち、頭突きなどは反則行為となります。K-1は元来、空手やボクシングを主とした打撃系立ち技格闘技の最強を決める大会であることが根本にあります。

一方で、ムエタイも打撃系立ち技格闘技ではあるものの、K-1の設立時のコンセプトには入っていなかったため、「首相撲」「肘打ち」などのムエタイ特有の技は認めていないという経緯があります。

ヨーキッサダーは得意技を使えなかった

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そもそもムエタイ選手は「首相撲」を主軸にしながら、パンチや肘打ち、キックと膝蹴りを繰り出していきます。ヨーキッサダーも当然「首相撲」を得意としており、また「肘打ち」も禁止のルールでは持ち味が半減してしまうのは言うまでもありません。

ムエタイルールなら武尊は負けていた?

ムエタイルールだったならば、どちらが勝っていたでしょうか?それは、再度ムエタイルールで対戦しない限り、もはや誰も知る由もありません。ヨーキッサダーがムエタイルールで戦ったらどのようなファイトスタイルなのか、首相撲や肘打ちはどのような技なのか、次の「ヨーキッサダーの名勝負」でご覧ください。

ヨーキッサダーの名勝負

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ヨーキッサダーのムエタイでの戦いはどのようなものなのでしょうか。ここではヨーキッサダーの名勝負と言われる3戦を動画で紹介します。首相撲や肘打ちを交えた戦い方に注目して見てみましょう。

【王座決定戦】ヨーキッサダーvsチャーンキット

2018年11月7日に行われたチャーンキット・オー.ピモンシーとの王座決定戦です。この戦いで勝利したヨーキッサダーがラジャダムナンのフェザー級王者に輝くのでした。尚、相手のチャーンキットは何度も拳を交える対戦相手でした。

ヨーキッサダーvsサクシット

2018年6月4日に行われたサクシット戦です。首相撲からヒザ、離れてミドルを双方打ち合う試合でした。それにしてもお互いに倒れないスタミナと身体はムエタイ選手の強さでしょう。

ヨーキッサダーvsケンクラ

ケンクラ戦です。終盤にケンクラの右目付近から流血する程、とても激しい戦いでした。

日本で有名なタイ人・ムエタイ選手「ブアカーオ」

前述しましたが、日本で知られているムエタイ選手としては、K-1で活躍したブアカーオが有名でしょう。魔裟斗全盛期に数少ない黒星をつけた1人がまさにブアカーオでした。

K-1名勝負 魔裟斗vsブアカーオ

2004年7月7日、K-1 WORLD MAX 2004に初出場で決勝戦へ進出。決勝戦はブアカーオ優勢に見えるもドローの判定となり、延長戦にもつれ込みますが再び判定でブアカーオが勝利し、見事初出場でK-1チャンピオンに輝いたのでした。

決勝戦での判定の結果には賛否両論ありましたが、延長での決着に魔裟斗も納得の表情でブアカーオを称えるのでした。

アンディ・サワーvsブアカーオ(2回目)

2006年6月30日、K-1 WORLD MAX 2006の決勝戦で、前年の決勝で敗れたアンディ・サワーと対戦し、見事KO勝利でリベンジを果たすのでした。そして、ブアカーオはK-1 WORLD MAX史上初のツータイムスチャンピオンとなったのでした。

日本で有名なタイ人・ボクシング選手「ウィラポン」

ウィラポン・ナコンルアンプロモーションは、元ムエタイ選手で3階級制覇の後、国際式ボクシングへ転向。僅か4戦目でWBA世界バンタム級王座を獲得し、その後WBC世界バンタム級王座を14度防衛しました。その中で辰吉や西村といった日本人選手を倒していきました。

辰吉丈一郎vsウィラポン

辰吉とは2回対戦し、いずれもウィラポンがKO勝利を収めています。ここからウィラポンは14度の王座防衛に成功するのでした。

西岡 利晃vsウィラポン

辰吉を倒したウィラポンは、西岡からの挑戦を4度受けましたが全て退ける圧倒的な強さを見せつけるのでした。この頃のウィラポンがまさに全盛期といっても過言ではないでしょう。そしてウィラポンはさらに防衛を重ねていくのでした。

しかし、15度目の防衛をかけた戦いの相手・長谷川穂積に、ついに敗れ防衛記録は途絶えたのでしたが、偉大な記録を残したのもムエタイで培った精神と技術があったからでしょう。

タイの選手を多く紹介しましたが、日本にも過去に「キックの鬼」こと沢村忠というキックボクサーがいました。興味がある方はぜひこちらもご覧ください。

ムエタイ王者・ヨーキッサダーの今後に期待!

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武尊には敗れたものの、とてつもない破壊力を見せたミドルキックはやはり現役ムエタイ王者でした。実現するのであれば、武尊とムエタイルールでの再戦もぜひ見てみたいものです。今後のヨーキッサダーの活躍に期待しましょう。

ヨーキッサダーを倒した武尊に関する記事はこちら

「キックの鬼」沢村忠に関する記事はこちら