ヨーキッサダーとは?ムエタイチャンピオン!
ヨーキッサダー・ユッタチョンブリーは、タイ出身の現役ムエタイフェザー級チャンピオンです。2018年11月に行われた王座決定戦にてチャーンキット・オー.ピモンシーを倒し王座につきました。
ヨーキッサダーのプロフィール
ヨーキッサダーは、1991年7月4日生まれでタイ・ナコンラチャシマ―出身の現在27歳です。ここでは、ヨーキッサダーがムエタイをはじめてからの経歴や、所属やファイトスタイルなどを紹介していきます。
ヨーキッサダーは8歳の頃にムエタイと出会う
ヨーキッサダーは、家族を養うために8歳でムエタイを始めるのでした。ムエタイはタイの国技でもあり人気のある競技の1つなので、同様の目的でムエタイをはじめる子供は多くいるようです。
タイでは「ムエタイ2大殿堂」として、バンコク市内に「ラジャダムナン・スタジアム」と「ルンピニー・スタジアム」があります。ヨーキッサダーはこの「ラジャダムナン・スタジアム」における現役フェザー級王者です。また、現在はユッタチョンブリージムに所属しています。
ムエタイの現役フェザー級王者でKO負けはなし
現役フェザー級王者のヨーキッサダーの戦績は、151戦108勝(内21KO)39敗4分が公式ですが、本人のコメントで「これまで400戦以上戦っているが、KO負けは一度もない」という実績の持ち主です。
ヨーキッサダーのファイトスタイルはムエカウ
ヨーキッサダーのファイトスタイルは、「ムエカウ」と呼ばれる膝蹴りを得意とするスタイルです。ムエタイ選手はファイトスタイルによって、「ムエカウ=膝蹴り」、「ムエマッド=パンチ」や「ムエテツ=蹴り」のように専門の言葉で言われます。尚、ヨーキッサダーは、身長167cmでサウスポータイプの選手です。
K’FESTA.2でヨーキッサダーと武尊が対戦
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」とは、2019年3月10日にさいたまスーパーアリーナで行われたK-1の大会の中でも年に一度のビッグマッチです。内容は、スーパーファイト(ワンマッチ)、タイトルマッチ、そして日本vs世界・7対7と、全23試合の見どころある大会です。
この全23試合のオオトリ、メインイベントとして、ヨーキッサダーは日本のエース武尊と対戦することになりました。武尊については、現在のK-1界において超有名選手ですが、その武尊の戦績や強さについてはこちらをご覧ください。
ムエタイ王者とK-1王者の夢のマッチ
現役のムエタイ、ラジャダムナン王者であるヨーキッサダーと、K-1史上初の3階級王者である武尊との戦いに対して、魔裟斗も「どのような試合になるのかとても興味があります」とのコメントをするほど注目の一戦でした。
魔裟斗の現役時代の戦績は56勝6敗3分けでしたが、その数少ない6敗のうちの1つはタイのムエタイ選手であるブアカーオでした。日本vsタイのムエタイ選手は過去からの因縁めいたものがあるのかもしれません。
「不動神・ヨーキッサダー」が倒れる
2019年3月10日に行われた「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」でのメインイベント、武尊vsヨーキッサダー・ユッタチョンブリーの一戦は、2R 2分43秒で武尊がKO勝利を収めるのでした。
2ラウンドKOで武尊がヨーキッサダーに勝利
武尊は左ローキックでペースを作りつつ、相手のタイミングに合わせてパンチのラッシュを繰り出していき、対するヨーキッサダーは序盤不気味なほどに手を出さずに武尊の出方を伺っていましたが、中盤から強烈なミドルキックを放つのでした。
2Rに入ると、武尊の左ローキックのダメージがヨーキッサダーの動きを鈍くさせました。2R終盤に一瞬の隙を突いた武尊の右フックがヨーキッサダーの顎を捉えてヨーキッサダーはダウンします。
立ち上がるもののダメージは深く、再開後に武尊のパンチラッシュにヨーキッサダーは再びダウンし試合は決しました。
退場するヨーキッサダーに駆け寄る武尊の姿が好評
試合後、喜びを爆発させる武尊は、恒例のコーナーポストからのバク宙も披露しました。武尊は、リング中央で勝利のコールを受けた後に、ヨーキッサダーがリングから降りようとしているのを見ると、すかさず駆け寄り笑顔で健闘を称えるのでした。
武尊は他の試合でも同じように振る舞う選手で、その姿は多くのファンからも共感を得ています。
武尊が試合後ヨーキッサダーのキック力を称賛
武尊は、試合後にヨーキッサダーのキック力についてコメントしています。「金属バットで殴られているかと思った。これもらいすぎたら腕折れるなと思ったし、どっちが先に覚悟決めるかっていう試合でした。」とヨーキッサダーのミドルキックの強さを語りました。
ヨーキッサダーは負けても陽気に振る舞う
敗れたヨーキッサダーは試合後どのような状況だったのでしょうか?初のKO負けを喫し、相当落ち込んでいるかと思いきや。切り替えができることこそ次へ繋がり、ますます強い選手になっていくことでしょう。
ヨーキッサダーに対するネット上の評価
ヨーキッサダーに関する情報は多いとは言えない状況でした。そのため、試合前にはわずかな情報から様々な憶測が飛び交いました。また、試合後は、武尊本人をはじめ様々な人々からヨーキッサダーに対して好意的な意見が多く出ました。
試合前のヨーキッサダーへの評価
ここでは試合前のヨーキッサダーに対する反応をいくつか紹介します。ヨーキッサダー本人による戦績のコメントや過去からの日本人選手対タイのムエタイ選手を踏まえ、基本的には最強の対戦相手登場というコメントが多く見られました。
400戦以上でKO負けは一度もない
ヨーキッサダーが記者会見の席で「これまで400戦以上戦っているが、KO負けは一度もない」とコメントしたのを受け、周囲やネット上では様々な憶測が飛び交いました。
ポスターサイズは期待の表れ
武尊とポスター上で同等の扱いで掲載されたケースはほぼ無いに等しいほどです。それだけ、プロモーター側も自信を持った対戦カードであり、ヨーキッサダーが最強の対戦相手だということをアピールしたポスターでした。