現在高く取引されるようになったスマートフォンは、首から下げることを勧める人もいます。「写真撮ってあげる」と言ってお願いしたら、そのままスマートフォンを持って消えてしまったという被害もあります。
見た目で分かれば良いでしょうが、良い人のように見えても実はスリが狙いだったということもあります。純粋な好意であれば申し訳ないですが、こういったお誘いは極力断るようにした方が良いかもしれません。
そもそも治安の悪い国に近づかない
近年は、バックパッカーなど一人で出かける旅行も人気となっていますが、治安の悪い国へ単身で赴くのはやはり危険でしょう。行先の治安について事前に調べ、そもそも危険を冒してまで行くのか、行かないかをよく考えましょう。
日本人に人気の旅行先の治安を紹介しますので、よろしければ参考にし、旅行を決める前にご検討ください。
治安の悪い国①タイ
日本からもそれほど離れておらず、気候も大きく変動しない、物価も高くないので行きやすい旅行先でもあります。日本人の多くいる都市部は比較的安全ですが、夜間はツアーのガイドさんと一緒でなければ出歩くのは控えた方が良いでしょう。
注意すべきは、ソンクラー、ヤラ、ナラーティワート、パタヤといった南部に位置する街です。バイクを使用した強盗が多く、観光客が狙われる事件も発生しています。
治安の悪い国②フィリピン
真っ青な海が広がるセブ島のあるフィリピンも、人気の旅行先となっています。リゾート地で事件なんて考えたくありませんが、セブ島より南に位置するスールー諸島近辺では、旅行客を狙った誘拐事件が発生しているようです。
首都マニラでも銃撃事件が起きたり、火災が起きたりと事件の危険性は少なくないのが現状です。
治安の悪い国③メキシコ
一説では「殺人事件の最も多い国」と囁かれるメキシコですが、観光客が行くような場所は基本的には安心して良いようです。
しかしどのガイドブックにも「入ってはいけないエリア」など危険な場所が記されており、危険は紙一重の所にあると伺えます。エクアドル哲夫が被害に遭った“タクシー強盗”も少なくない様子。
2019年2月にメキシコ政府は「麻薬戦争の終結」を宣言しましたが、組織のボスは逮捕されていません。2018年に3.3万人の殺人が行われたというこの戦争の詳細は、こちらの記事からご覧いただけます。
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近年のテロ事件の発生情報
私たちの知らぬところで、テロ事件は世界のあらゆる場所で発生しています。2019年8月に発生したテロ事件と、テロが多いと知られるヨーロッパ内でも特に事件が多い国をご紹介します。
2019年8月に発生したテロ事件
- 8/1 イエメン・アデン州 : ISILによる自動車自爆テロ 死者11名
- 8/2 イエメン・アブヤン州 : AQAPによる治安部隊基地の襲撃 死者19名
- 8/4 エジプト・カイロ : ハムスによる車両の多重衝突・自爆テロ 死者20名
- 8/7 アフガニスタン・カブール : タリバンによる自動車自爆テロ 死者14名
- 8/14 ソマリア・下シュベレ州 : アル・シャバーブによる武装集団の襲撃 死者7名
2015~2018年にヨーロッパで起きたテロ事件
ヨーロッパの中でもダントツでテロ事件が多く発生しているのがフランスです。2015~2018年の間で、フランスは16件のテロ事件が発生しています。
続くイギリス(5件)、ベルギー(5件)、ドイツ(4件)と比べてみても、差は歴然です。ヨーロッパではテロだけではなく、国民によるデモやストライキも問題視されています。
2019年3月にはフランスで、デモ隊に便乗「壊し屋」と呼ばれる人物らによる放火で、治安部隊が出動し催涙スプレーを用いて鎮圧する事態となりました。このような事件に巻き込まれる危険性も孕んでいるので、旅行先の情報はしっかりと入手するようにしましょう。
エクアドル哲夫を反面教師に!
エクアドル哲夫のような悲しい事件を繰り返さないため、海外旅行に行く際は十分に注意し、危機回避した行動をとるようにしましょう。ネタとして語り継がれるエクアドル哲夫ですが、妻を守った立派な人物ではないでしょうか?
事件に関わった方の幸せと、エクアドル哲夫こと人見哲生さんのご冥福をお祈りします。
すこれの意味に関する記事はこちら
レイプツリーとメキシコ麻薬戦争に関する記事はこちら