セシウムさん騒動とは?事件の原因や犯人、番組のその後を解説

人気番組『ぴーかんテレビ』は8月に放送終了

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スポンサーの降板により番組は事実上継続が不可能となり、『セシウムさん』が世に流出した翌日以降の放送は取り止め、11日をもって終了する旨が発表されました。

以降、しばらく人気アニメで穴埋めをし「番組に明日は来なかった」と言われる事に。最後の福島アナが引きつった顔で謝罪する姿は、多くの人の印象に残ったようです。

東海テレビ・社長が岩手県知事へ謝罪

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報道の翌日、東海テレビの常務・次長は謝罪の為に、岩手県庁や農協へと足を運びました。10日には社長の浅野氏が改めて県庁へ赴き、再度謝罪の言葉を述べます。

岩手県知事の「正確な情報を発信せねばならないマスメディアで、根拠の無い風評被害を助長する行為をした事に猛省を求める」という発言に、社長は「再発の防止に努める、また関係者には相応の処分を下す」と約束。

関係者の処遇はどうなったか?

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社長が約束した、関係者への処分。社長本人による謝罪会見で、『セシウムさん』発起人の解雇を始め、社長自身は3カ月間の“役職手当の50%減給”、関係者はそれぞれ“減給”や“役職降格”といった処分を下す事が発表されます。

セシウムさん騒動で起きた風評被害とは?

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マグニチュード9.0のかつてない規模の災害となった震災は、津波による二次災害で多くの犠牲者を出しました。日本国内だけでなく海外からも注目を集め、日本全国・海外から多額の義援金も集まりました。

大切な人や従来の生活を失った人々が前を向き、復興に向けて動き出す中でおきたセシウムさんの放送は、彼らの心に新たな傷を残しました。

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ブランド米・ひとめぼれを景品とする応募で問題となった『セシウムさん』の影響は、“ひとめぼれ”へも及びます。支援の為に用意した景品が、セシウムさんの報道で“品質”について懸念する意識へと繋がったのです。

岩手県産の米「ひとめぼれ」の評判が下がった?

番組で用意した米は震災以前(前年)に収穫が行われ、セシウムさんとは全く関係ないもの。しかし、『怪しい』『汚染』などと書かれた映像に、視聴者は品質に不安を抱きます。

“ひとめぼれ”は岩手県から沖縄県まで広域で生産されてる品種です。“ひとめぼれ”というだけでセシウムさんと繋げられてしまっては、農家からすれば迷惑極まりありません。

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被害者やネット民の間では「迫害や被害を狙ったやらせなのでは」と感想を抱いた方も。震災から半年で、こんな人間性を疑う文字を並べられる人がいるのだろうか?という疑問からきた感想なのかもしれません。

「セシウムさんのイメージが浸透して売れなくなったら…」と、農家からは廃業を懸念する声が挙げられました。

東北の食品にも影響があった

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原発事故が発生した福島県を中心に、東北産の食品は品質が懸念されるようになりましたが、必ず放射能物質の測定が行われ、出回る作物は安全だったはず。それでも、東北産の食品を手に取る人は減少しました。

震災からしばらくの間は、現地の悲惨な様子や放射能の測定値が報道されたり、反対に復興に尽力する人々をテレビで見かけたり。しかし2019年現在では、そういった報道は殆ど無くなりました。

実際、2015年以降の福島県産の米から放射能物質が検知された事実はありません。しかし『セシウムさん』を知っている人物から「セシウムは大丈夫なのか?」と聞かれた事があり、心を痛めたそうです。

東海テレビのマスコット『わんだほ』がセシウムさんと呼ばれる

東海テレビのチャンネル数“1”の形をした白い雲がイメージで作られたマスコット『わんだほ』。雲の胴体が米に見える事で、『わんだほ=セシウムさん』と印象が付いた模様。

セシウムさんと認知された事が関連してか、2017年12月に『わんだほ』の引退が決定します。ですが未だにこのキャラクターを『セシウムさん』と、誤解している人は少なくないようです。

東海テレビの新マスコットは『イッチ―』

2018年1月から新たにマスコットに選ばれたのは、黄色いクマのような『イッチー』。“東海地区の花畑から来た妖精”がテーマで、太い眉毛が愛らしい見た目です。

黄色い胴体は“草原に咲く菜の花”と“ひまわり”を、青い眉毛・目・鼻は“澄み渡る空”と“清らかな川”をイメージしたとの事。新たに、視聴者から愛されるマスコットとなるでしょう。

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