以前その穴に沈み一命をとりとめたその方によると、まるで誰かに引っ張られているような強い力を感じたともいうのです。看板には確かに詳しくまでは理由は言及されていません。
しかし、ここまで看板で記さずとも佇む看板と周囲のほの暗い空気とメッセージ性のある文章を見れば、ヤコブの井戸の真骨頂ともいえる真の恐ろしさを肌で感じることができるでしょう。
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ヤコブの井戸と名づけられたのはなぜ?
真に恐ろしきは穴の作りとそれによる人を決して逃がさない巧妙な罠のような環境だということが分かりましたが、しかしなぜこのような仰々しい名を冠することになっていたのでしょうか。
ヤコブの井戸は新約聖書に出てくる井戸
物々しい名前であるヤコブの井戸ですが、もともとは新約聖書の中でも登場する有名な井戸となります。新約聖書内ではヨルダン川西岸地区に位置するものとして書かれています。
ヤコブは「かかとを掴むもの」という意味から来ている?
旧約聖書でもヤコブの井戸はまた違った方面から登場します。その登場はヤコブがかかとを掴むものの意味を持つところから現れます。べブラ以後ではこの言葉を意味するそうなのです。
故に、湖内深部に訪れた人は死を余儀なくされることから、その理由は水温とそれによる体が身動き取れなくなることから来ており、実体験をしたダイバーたちの話でも浮上しています。
それらと密接に関連付けられたことで、このヤコブの文字が使われるようになり、ヤコブの井戸という物々しい名前を関することになったともいわれています。
聖書に登場するヤコブの井戸はパレスチナにある
聖書内ではパレスチナに位置する物ともいわれています。パレスチナに位置するとある教会に、このヤコブの井戸が座していると考えられているのです。
元々は神をあがめる神々しい神殿があり、その中央階段を下っていくとヤコブの井戸が顔を表すと新約聖書では綴られているそうです。その後改めてヤコブの井戸が位置する場に教会が立てられます。
これはローマ皇帝が保護したために、教会建設へと至ったといわれています。内部には非常に澄んだ空気が広がっており、神聖な空間となっているといわれています。
ヤコブの井戸だけじゃない!世界の危険なダイビングスポット5選
恐怖の看板の一報で、神聖な場所でもあるヤコブの井戸の相反する二面性に触れることができましたが、世界に目を向けるとまだまだ危険なダイビングスポットは沢山存在します。
世界の危険なダイビングスポット①コスタリカ ココ島
一つ目の危険水域がコスタリカにあるココ島です。国立公園に指定されているため、気軽に訪れてしまいそうな立地ですが、実は大変危険な水域と指定されています。
その理由が無数のサメです。ハンマーヘッドシャークなる危険な魚が多数影を潜めており、命の危険を招くスポットなのです。それがいいと一方で唱えられる理由にもなっていますが死と隣り合わせです。
世界の危険なダイビングスポット②メキシコ セノーテ
すさまじい透明度を誇るセノーテも驚異のダイビング名所と多くの人の間で語られる名に連ねています。しかし、その危険と称される理由は、実はわかっていないそうです。
この海域には無数の陥没穴や洞窟がなされているといわれていますが、そのどこかには無数の人の保延が沈んでいるといわれています。
世界の危険なダイビングスポット③エジプトダハブ
トップクラスの危険水域と世界の中で轟く、これまで300名以上もの名だたるダイバーたちの命を奪ってきたスポットになります。特に波も強くない、直径60メートル深度130メートルという規模となります。
しかし、その規模とは裏腹に内部で湧き出る高圧の窒素がダイバーたちの行く手を阻みます。窒素の影響で、方向感覚の麻痺や位置間隔のずれなどで多くの命を奪ってきたのです。
世界の危険なダイビングスポット④アンドロスのブラックホール
ブラックホールとの名称ですがきちんとした水の張るスポットです。しかし、その実態は決して泳ぐことが許されない死の湖といわれています。
決してダイビングが許されない理由は、ヤコブの井戸とはまた異なる異質ともいえる水質を孕んでいるからです。何と水中には大変高濃度の硫黄が含まれており人体の侵入を決して許しません。
世界の危険なダイビングスポット⑤ベリーズのグレートブルーホール
中央アメリカに位置するまるでぽっかりとそこに穴でも空いたかのように座す、ヤコブの井戸とどことなく似た雰囲気を持つスポットも存在します。
こちらも吸い込まれそうな穴ですが、実際に経験の浅いダイバーであれば吸い込まれる危険が非常に高いといわれています。透明度が高いゆえに深度を感じづらく大変に危険な流域となっているのです。
日本でも地底湖ダイビングで事故が発生
世界に目を向けるとヤコブの井戸が可愛く見えるほどの危険水域は数多く存在することが分かりましたが、日本でもダイビング事故が発生している事態はあります。
地底湖ダイビング事故①岡山地底湖行方不明事件
ヤコブの井戸とまでは行きませんが、危険で人の出入りを硬く制限するスポットは国内でも存在します。それが広島東部から岡山にかけて伸びる日咩坂鐘乳穴とよばれる地底湖です。
本湖底を舞台に発生した事態は、大学サークルに所属する団体が潜り、一人の男性がそのまま姿を消して今なお消息を絶っているという物です。捜索が行われたにも関わらずその人物の姿は見つかりません。
事件の真相に迫ると不可解な事態が多数見受けられ、何も事件は地底湖言だから発生したとは断言できない事件要素が浮き彫りになり話題を呼びましたが、実際に人一人亡くなっている危険なスポットです。
地底湖ダイビング事故②奥多摩鍾乳洞で遺体発見
東京都の奥多摩に構える湖底でも歴代の中で行方不明になった遺体が見つかるという凄惨な事件が発生しています。見つかったのは25年前に潜ったとされる上智大学の男子大学生。
外傷はなくダイビングスーツと酸素ボンベを背負った姿で見つかりました。その場所は水深23メートルという決して深くもない深度となりますが、聖穴と神々しい名を持ち現在もなお恐れられています。
なぜこのような姿に?ヤコブの井戸の由縁
危険といわれるヤコブの井戸ですが、なぜここまで危険な作りになってしまったのでしょうか。そこには自然の不思議な魅力が詰まっています。この複雑な作りになった理由がヤコブの井戸内を流れる水流。
実は地下水が湧き出ているために、このような複雑な形が作られたのです。ヤコブの井戸内の成分は石灰岩が主な主成分で構成されているので、その湧き出る水流により削れこの形になったのです。
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開発計画がとん挫したヤコブの井戸?
大変に危険な水域で死を招く可能性もあるヤコブの井戸の正体について触れてきましたが、何とそんな危険水域も観光名所と化していることもあり開発計画も当初はあったといわれています。
ヤコブの井戸を巻き込む形で周辺を開発しより盛り上げるようにしたかったようです。しかし、原因は不明ですが結局手つかずのまま現状に落ち着いており、美しいまま今なお存在しています。
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ヤコブの井戸は危険だけれど美しい観光スポット!
美しい天然プールとして多くの人を魅了する名地。一方で危険な顔も持ち合わせる両極性でさらに多くの人の心を掴んで止まない観光スポットと化しています。ぜひ興味のある人は足を運んでみてください。