しかし、美味とはいってもマツカサウオはふつう市場には出回っていません。そのため購入するためにはある程度のリサーチが必要なのです。ブログでもたまたま市場で手に入れたマツカサウオを捌いてみた、という記事を見かけます。獲得した場所から調理方法まで丁寧に記載しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
マツカサウオの旬はいつ?
マツカサウオの旬は不明
美味の呼び声高いマツカサウオは、いちばん美味しい時期に食べたいと思いますよね。しかし残念なことに、マツカサウオの旬はよくわかっていないようです。そもそも旬とは、いちばんその食材が食べられる時期です。
マツカサウオの旬の研究はこれから
例えば、サンマはみなさんご存知のように秋に一番栄養価が高くおいしく食べられます。なぜでしょうか。夏頃のサンマはまだ痩せていますが、秋になるとサンマは産卵を行うため、その体に栄養を蓄えだします。サンマについては研究が進んで、いつ頃にどこで産卵を行うかという情報があるので秋が旬であるということが言えるのです。
このようにある程度研究が進んでいるサンマに対して、マツカサウオの産卵の時期などについて詳細にわかっていないため、一番おいしく食べられる時期が分からないのです。旬が明らかになっていないのは残念ですが、逆にいつ食べてもおいしい状態がキープされているということですからプラスに考えましょう。
マツカサウオの釣り方
釣るのは難しいためネット購入が一番
マツカサウオは自分で釣ることはできるのでしょうか。個人的な趣味レベルの釣りでも獲れることはあるようですが、残念ながらその確率は極めて低いようです。ただ生息分布としては日本全国であるため、ラッキーであればたまたま釣れたという方もいらっしゃるかもしれません。飼育したい、食用にしたい方はネットで調べて購入するのが現実的です。
販売しているマツカサウオも網でとられたり、または実際に漁師が海に潜って銛で突いて獲るという方法がとられています。市場で出回っている数も少ないので、一般人が気軽に釣ろうと思って釣れるような魚ではなさそうではあります。
マツカサウオの料理~刺身~
程よく油の乗った身が美味しい
さて次にマツカサウオの料理について紹介していきます。マツカサウオはどんな風に調理してもおいしくなるようですが、今回は特においしく食べられる料理をご紹介いたします。まずはじめに、マツカサウオのお刺身をご紹介いたします。残念ながら、マツカサウオは一匹からとれる身は少ないですが、身はほどよく油がのっていておいしいです。
その身はトロのような味わい
そのため口の中に入れて下に乗せた瞬間、とろけるような食感が得られます。身近なお刺身で例えると、良く油ののったとろのようなものでしょうか。しかし、実際にマツカサウオを食べた方の感想を見ていると、今まで食べたことのある魚で一番おいしい!と多くあります。ぜひとも一度は食べてみたいものですね。
なお寿司屋ではマツカサウオの刺身、というメニューは、マツカサウオ自体が市場に出回っていないために、基本的にないものと考えてください。そのため、マツカサウオの刺身を食べるとなれば自分で裁くことになります。魚をさばくのに慣れていない方も、頑張ってみてください。
マツカサウオの料理~焼き魚~
ふっくら焼いてレモンやスダチでさっぱりと
マツカサウオは刺身でもおいしいですが、焼いてもその美味しさはまた違った風に味わえます。脂身の多いマツカサウオを焼くと、ふわふわ感を味わうことができます。そのまま焼いたマツカサウオをいただくのも良いのですが、少しさっぱりしたい方はレモンやスダチをかけて食べると爽やかな風味を楽しむことができます。焼き方のコツとしては強火で焼かないこと。マツカサウオをグリルに入れる前に、グリルを強火で温めて置き、そして実際にマツカサウオをグリルに入れたら弱火でじっくりと焼き上げます。そうすることによって、身がふっくらとよりおいしく焼けることでしょう。
マツカサウオ料理を食べてみましょう
マツカサウオはスーパーで買えるような食材ではありませんが、値段自体は高くなくネットショッピングでも購入可能です。うろこが固くとげがあるため、最初のうちは少しうろこを剥くのに手間取るかもしれませんが、そこを超えてしまえれば簡単です。
動画サイトでも実際にマツカサウオをさばいてみた方の動画がいくつかアップされています。それを見ながら、ポイントを押さえた上で捌くと固いうろこやとげでケガをすることなく安全に調理ができることでしょう。一匹からとれる身が少ないので、数匹購入してみるのもよいかもしれません。みなさんぜひマツカサウオの料理を食べてみてくださいね。