【短編】サクッと読める!意味がわかると怖い話15選【解説付きで紹介】

怖い話を示唆する人形

霊が見える少年と、霊感がなくて霊が見えない少年が主人公の、この物語。霊が見える少年は、霊が見えない少年に具体的に今見えている幽霊の姿を報告します。霊感がない少年には、もう一人の少年が説明する幽霊の姿なんて、全然見えません。しかし、二人共通して、何故か包丁を振り回している霊が見えたのです。

…1人の少年には、霊が見えないはずですよね?

2人に共通して見えているということは、包丁を振り回しているのは、霊ではないのです。つまり、実在する犯罪者が、包丁を持って少年たちに近付いていたということ。その後少年たちがどうなったのか想像すると、ゾッとする恐ろしいエピソードですね。

よく考えると怖い話③ お葬式

お墓

ある日、亡くなった祖父のお葬式に参列した一人の少年。退屈で窮屈なお葬式に飽きて、親戚の子供たちとかくれんぼをしていました。口うるさい大人たちと過ごす時間と違って、子供達だけのかくれんぼはとても心地良い環境です。しかし、出棺の時間が来てしまったので、かくれんぼは終了。

母親に言われるままバスで火葬場に向かいますが、何故かバスに乗らずに誰かを探している親族がいます。火葬が終わると、祖父の遺骨は何故か2人分ありました。お葬式の後、何故か親戚や親族は泣いたり騒いだりしています。

少年にとって、お剃隙は退屈で意味が分からないものだったのですが…
実はかくれんぼをしていた子供のうち一人が、棺に隠れたまま見つけてもらえずに、火葬されてしまったのです。2人分の遺骨は、祖父と、かくれんぼをしていた子供のものでした。

バスの外で誰かを探していた親族は、きっと棺にかくれたままの少年の母親だったのでしょう。

よく考えると怖い話④ 「落ちる駅」

夜道

青年が、電車の中で一人の綺麗な女性に寄りかかられています。女性は道中ずっと青年に寄りかかっていて、気付くと電車の中には青年と女性だけでした。正直青年は嬉しい気持ちを抱いていましたが、女性が降りる駅が気になって「降りる駅はどこ?」と聞きます。すると、女性は「落ちる駅?」と聞き返してくるのです。

青年は「落ちる=飛び降り自殺」と捉えて、彼女を説得。しかし、彼女は落ちるの一点張りです。そして、電車が揺れると、青年は彼女が言っていた「落ちる」の意味を理解しました。女性は首を切られていたために青年に寄りかかっていて、彼女が言っていた「落ちる」は「首が落ちる」という意味だったのです。電車が揺れると、ゴトリと彼女の首が落ちました。

そして青年は「自分も落ちる」と覚悟を決めます。
おそらく、青年の首も既に切られていたのでしょう…

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