人体の不思議展の闇6選|ヤバすぎる標本内容を解説

男性の人体模型
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一切に妊婦の遺体標本が張偉傑のものかな不明ですが、このように張偉傑失踪にまつわる様々な噂や中国側の怪しい言動があるため、妊婦の遺体は張偉傑のものではないかと推測されているのです。

生きたままの標本に加工しているという噂

リアルな人体模型

人体の不思議展に展示されている遺体標本は、遺体の水分を樹脂にすり替えるという特別な加工を施されています。しかし、死体に加工する際に生きたまま血管にプラスチックを流し込むという拷問に近い手法で標本を作っていたという噂も存在しています。

この噂の発端は、遺体の血液が循環している間にプラスチックを流し込まなければいけないという話がインターネットに蔓延したことで広まった噂です。実際に人体の不思議展の遺体標本が生きたままプラスチックを流し込まれたかは不明です。

あくまでも噂ですが、ありえない話ではないと思うと、とても恐ろしいですね。

輪切り状にスライスされた遺体を展示

たくさんの輪切りのオレンジ

人体の不思議展の遺体には、輪切り状にスライスされたものもあります。遺体を加工する時点で既に倫理的に好ましくないことですが、展示されている遺体はスライス状にされるという更にむごい加工をされていたのです。

果たして遺体本人や、ご家族が遺体がこのように粗末に扱われることを望んでいたでしょうか?常識的に考えて、遺体を輪切りにして展示するという行為は人権侵害にあたります。

人体の不思議展での遺体への過剰な加工によって、日本のみならず、各国でも死後の人間への尊厳について議論が進められました。人間の尊厳は生きている間のみならず、死後も維持されるべきだという意見が、各国で重要視されています。

遺体を輪切りにする事例だけでなく、やはり遺体を加工して展示するという展示会自体が、人間の倫理観に触れるまずい行為だったのではないでしょうか。

拷問や弾圧された遺体を展示か

磔刑にされた男性

人体の不思議展に展示されている遺体は、弾圧された遺体や拷問死した遺体といわれています。遺体加工工場がある中国側は遺体の出所を明かしていませんが、人体の不思議展に展示されている遺体は以下の経緯で提供されているうそうです。

・拷問死した中国の死刑囚
・中国共産党に弾圧された気功団体の信者

これらの遺体がハーゲンスの加工工場に運ばれて、遺体が作られたという噂が後を絶ちません。特に拷問死した遺体を展示している可能性があると噂になった際には、キリスト教団体から苦情が寄せられて、こうした真偽不明の遺体供給方法が人体の不思議展の闇の根源ともいわれています。

もし事実であれば、人体の不思議展に展示されている遺体は非常にむごい方法で工場に運び込まれているということになり、人権の尊厳に徹底して反していると考えられるでしょう。

遺体標本の中には事件性が疑われるものも

色々な鈍器

人体の不思議展に展示されている遺体は、出所不明ですが、その中には事件性を疑われるものが多数ありました。

人体の不思議展で事件性があると疑われている遺体の詳細をざっくり説明すると

・遺体の頭部に損傷がある
・2体の遺体の頭蓋骨に弾丸の跡がある
・遺体の首の後ろにロープの痕がある

このように、何者かによって殺害された痕跡のある遺体を展示しているようです。また、人体の不思議展で展示されている遺体は本人や家族に許可を得ず供給されている疑いもあるため、日本の運営会社は何度も中国に「本人に許可を得ているのか」と質問したそうです。しかし、中国側が回答を拒否したことで、人体の不思議展は開催中止となりました。

人体の不思議展のその後

色々な人の模型を展示している展示会

人体の不思議展は、2011年に京都で開催されたのを最後に開催中止になりました。しかし、人体の不思議展と同じ内容で、別タイトルの遺体展示会が各国で開催されています。

また、日本では人体の不思議展を模した模型製作を行った学校もあります。大阪の暁光高校では、人体の不思議展に影響を受けて、専門家からアドバイスをもらいながら人体模型を制作したり豚の内臓を解剖するなど、学術的な側面から人体について学ぶ機会を設けているようです。

ここからは、人体の不思議展の開催中止のその後と現在についてお話しします。

日本での開催中止後、中国の団体は非関与

中国の人々

2011年の開催中止後も、人体の不思議展は世界各国にて同じ趣旨で開催されています。開催中止後の人体の不思議展は「Body worlds」、「Real Human Bodies」など、違う名称で催されていて、怪しい噂を生み出した中国の団体は関連していません。

2024年に人体の不思議展が開催されているのは、以下の都市と国々です。

  • ドイツの各都市
  • ポーランド
  • オーストリア、
  • クロアチア
  • オランダ
  • アメリカ

人体の標本を展示するという内容ですが、出所不明であったり違法性のある遺体は展示されていないようです。

死体加工工場は2012年に閉館

閉鎖された空間

人体の不思議展で展示されていた遺体を加工するべく設置された中国の遺体加工工場は、2012年に閉鎖しています。つまり、2024年現在中国の遺体加工工場は存在しないということです。

遺体加工工場がどのような経緯で閉鎖されたかは公表されていませんが、大連市長のスキャンダルや汚職が原因で市長が失脚したことにより閉鎖したといわれています。

 

大阪の高校で人体の不思議展を模した標本作成を実施

天空を見上げる少年

2023年には、大阪暁光高校の文化祭で、人体の不思議展を模した模型作成が実施されました。暁光高校が人体模型製作をしたのは、文化祭でのことです。

生徒たちは専門家のアドバイスをもとに、豚の内臓の解剖をしたり、本物の人骨に触れるなど、貴重な経験を積みました。普段触れることのできない生物の内側に触れて、創作意欲が高まったことでしょう。

闇深い噂がたくさんある人体の不思議展ですが、子供たちの教養の元となっていることを考慮すると、有難い存在だったのかもしれません。

人体の不思議展の闇は想像以上のものだった

心臓の模型

人体の不思議展は、妊婦の遺体標本を展示したり、遺体を輪切りスライスにして展示するなど非常に前衛的な展示会でした。奇しくも日本国内では開催中止となっていますが、今でも人体の不思議展をモチーフにした展示会が各国で開催されています。

遺体を標本化して展示するという行為自体がグロテスクですが、特に女子アナウンサーの妊婦遺体を展示しているのでは?という噂はあまりにもショッキングでしたね。妊婦と交際していた大連市長は汚職により失脚して、その後経営していた遺体工場は閉館に追い込まれたようです。

もともと人体の不思議展は人体を学術的・芸術的な観点から学ぶという名目で開催されましたが、遺体の供給元が定かではないことや遺体に事件性があることで批判が殺到して開催中止となりました。好奇心そそられる展示ですが、同時にモラルを問われるものであったことも事実です。