万能性と種類の豊富さを維持しながらも、ガルプスティックは、5000円台(税抜き)で購入が可能。PFJでは税抜き5980円。そして「状態がよければ中古でもいい!」という人が躍起になって探すであろうメルカリのようなフリマサイトでは中古美品は4000円台、パーツ取り用のジャンク品が2000円台、一度だけ使った新古品みたいなものが7000円台。中古になっても価格がガッツリ下がらないところが、ガルプスティックの人気を物語ります。
Contents
ガルプスティックの評価
一つの種類をとことん狙うための専用ロッドではなく、万能型のロッドであるガルプスティックの評価を見てみると、やはりコストやコンパクトさにレビューが多いです。万能性に関する話題もちらほら。「高くて良い物なのは当たり前。安くて質の良い物が掘り出し物」というコストパフォーマンスに関する厳しい意識が見え隠れ。限られた予算の中で、選ぶわけですから、コストに対して敏感になるのも当然ですね。
ガルプスティックのインプレ
ガルプスティックはその値段やコンパクトさゆえ、いざ商品が届き開封した時に「オモチャ感」を感じてしまう人が多いです。(ポップなデザインやカラーもオモチャ感に一役かってます)そして見た目のオモチャ感から「所詮は安物だな……」と油断させておいてからの「思った以上にしっかりしてる!」という逆襲劇がお得意。
初心者にもすすめられるロッドですので、曲がりやしなり、剛性感はもちろん、伝わりやすさも大事。一番最初に使ったロッドで魚と一対一で真剣勝負する手ごたえが感じられなければ、釣りに誘った人も誘われた人も不幸なのです。
「思った以上にしっかりしてる!」と評価を受けるガルプスティックですが、その振出し式コンパクトロッドという形状から、持ち重りしやすいという難点が。構成を工夫しても100%解消できるとは限らない振出し式コンパクトロッド特有の問題かあります。
ガルプスティックでシーバスを狙う
コンパクトロッドとしてシーバス釣りに名乗りをあげるガルプスティック。とはいえ、あくまで振出し式のコンパクトロッドなので、適した環境が限られてきます。806MLであれば、堤防や漁港で活躍できるのですが、706Lですと河川や橋脚の下など、狭いフィールドと活躍の場がより限定的に。
装着できるルアーの重量からも、狙えるシーバスのサイズも限られるます。値段や見た目以上にガルプスティックがしっかりと作られてるとはいえ、無茶はできない感じです。
ガルプスティックの釣り方
綿密な計画を立て、専用ロッドを用い、一箇所に腰を落ち着ける釣り方と大欲的な位置にある(?)万能型コンパクトロッドのガルプスティック。その特性を生かせるのは、旅先での釣りや移動しながらの釣り。特に自転車にガルプスティックを積み、釣れるスポットを探して移動する様子は、自由そのものといった感じ。セミハードケース収納時に、リールを外さなくて良いガルプスティックならではの芸当ですね。
ガルプスティックを上手に扱うコツ
経験豊富な方からすると、ガルプスティックには、不安な部分がある模様。それは標準でついてくるEVA製のティップカバーがやわらかく、破損の恐れがぬぐえない点。いくら手頃な価格で入手できるロッドとはいえ、簡単に壊れてしまってはつまりません。(不慣れな初心者に貸し出す場合は、さらに破損リスクが高まります)
標準のものではなく、サイズの合うものを別途購入すると、ぐっと安心に。1000〜2000円の出費は必要ですが、ガルプスティック本体のほか「安心」もセットでセミハードケース内に収納しておきたいところです。ガイドにも不安なてんがは見受けられますが、ここを改造、改良するためには知識が必要です。その点、サイズの合う保護ケースを買うだけであれば、初心者だって可能なのです。
ガルプスティックを使ってみよう
ガルプスティックに「コスパ」という文字がついて回る理由について触れてきました。その特徴であるコンパクトさ、価格の手頃さ、万能性という三本の柱が「コスパ最強!」の看板を支えております。
また、まさにカジュアルといったデザインと複数のカラーが醸し出すポップさに似合わず、振り出し式コンパクトロッドとしては剛性感があり、思った以上に曲がり、しなり、振動も伝えてくれるため、初めてのロッドとしても魅力的です。旅行用に、予備に、初心者への貸し出し用に重宝するのがガルプスティックなのです。