漁港でも釣れる深海魚ヌタウナギ!ヌメヌメモンスターのまとめ【Picture book】

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排水口みたいなヌメヌメで嫌われ者?

ヌメヌメモンスター?ヌタウナギ

テレビのバラエティ番組などで時々見かけることがあるネバネバヌルヌルの粘液を吐き出すウナギのようなややグロテスクな生き物、ヌタウナギとはどのような生き物なのでしょうか?釣りの際にはその見た目とネバネバの粘液による重みで厄介者扱いされることもしばしばある、ヌタウナギについてまとめてみました。

それでは、ヌタウナギの特徴や用途やその意外な実態について詳しく見ていきましょう。ヌメヌメした不気味な外観からはなかなか想像できない、ヌタウナギの本当の姿について学んでいきましょう。

ヌタウナギの特徴

ヌルヌルの粘膜を放出する

ヌタウナギは外敵の出現などによるストレスを受けると、体にたくさん付いている粘液放出口から微細な繊維質を含む粘液を放出します。この粘液は人間の鼻水などにも含まれている成分です。この粘液が海水と絡まることで粘性の強い粘液になります。粘りの強さのあまり、ヌタウナギ自身がこの粘液に絡め取られてしまうこともあります。

アメリカではヌタウナギの粘液が原因で、スリップ事故が起こりました。ヌタウナギを運んでいたトレーラーが横転したことで溢れだしたヌタウナギの粘液が、後続車をスリップさせてしまったそうです。ヌタウナギの粘液は、非常にヌルヌルしていることがわかります。粘性が強いので、取扱いには気をつける必要があります。

水族館では定番の生き物

ヌタウナギは生きている化石と呼ばれる仲間のひとつでもあり、脊椎動物の始祖的な生き物とされています。脊椎動物の進化を見る上で重要な立ち位置にあるとされる深海生物で、水族館にしばしば展示されていることもあります。水族館でヌタウナギを見たことがある、おさわり体験をしたことがあるという人も多いでしょう。

ヌタウナギの生態

厳密には魚類ではない

名前に「ウナギ」と付いていますが、学問上の分類においてウナギ目とは類縁関係が遠いため厳密には魚類に分類されませんが、広く捉えたときに魚類に分類されていることが多いです。近縁の生物にヤツメウナギがいます。ヌタウナギは無顎類という分類に分けられます。無顎類はその名の通り顎がない生物のことです。この無顎類ですが、ヌタウナギとヤツメウナギ以外の無顎類はほぼ絶滅状態にあります。

また、ヌタウナギの名前の由来は体から絶えず出てくるヌルヌルした粘液が由来となっています。この粘液を「ヌタ」と呼ぶこともあります。英語ではやはりネバネバすることからスライムイールと呼ばれています。

ヌルヌルの粘液で身を守ることも

ヌタウナギの粘液放出口から出される粘液は、とても粘つきが強くヌタウナギ自身が絡まってしまうこともあるほどです。この粘液は外敵の出現によるストレスで分泌されます。この粘液はただ分泌されるだけではなく、外敵である魚の鰓に入り込み窒息に追い込んだり、動きを封じたり、餌となる魚やゴカイなどの生き物を窒息させて捕まえたりすることができます。ヌタウナギはこの粘液を武器として利用しているのです。

ヌタウナギの生息地域

主に深海に生息する

ヌタウナギは世界中の温帯域に広く分布していて、もちろん日本にも存在します。主に深海に生息していますが、ヌタウナギは水深5~270mまで幅広い水深で生息が可能なので案外身近なところにいるということもあります。

ただし、一般的なヌタウナギ類はそのほとんどが深海に生息していて、水深の浅いところでも生息可能なヌタウナギ類は私達が「ヌタウナギ」と呼んでいるものだけです。ヌタウナギ類としてヌタウナギには仲間が複数いますが、一緒くたにされることが多いです。中には名前がつけられてないものもいます。

堤防や漁港にも現れる

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