【入門】万能竿の選び方&おすすめ徹底解説!

釣りを始めようと思い至ったら、まずは釣竿が必要ですよね。釣りを始めようと思う誰もが通る道、釣竿選び。中でも海釣り初心者におすすめしたいのが『万能竿』。しかし初心者だからこそ、何を基準に選べばいいのか、みんなが使うオススメはどれなのか迷ってしまいますよね。「せっかく購入するなら失敗したくない!」そんなあなたに万能竿の選び方と、おすすめの万能竿をご紹介します!

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そもそも万能竿って何?

万能竿とは、初心者にオススメな波止釣りまたは堤防釣りと呼ばれる釣りに使う釣竿=ロッドのことです。この波止釣りは、例えば海に伸びる長い防波堤だったり、海から垂直に切り立つコンクリートの壁といった「人工的な護岸施設」、つまりは堤防から投げる釣りを指します。護岸施設はすでに水深が深いところまで伸びているので様々な獲物を狙った釣りができ、様々な使い方ができます。様々なスタイルに対応することができるのが「万能竿」の特徴です。

万能竿が初心者におすすめな理由

1.低予算から始められる!

万能竿は初心者向けのため、メーカー側も新規釣りユーザーを獲得するために特に価格競争に力を入れているジャンルです。万能と聞くと価格も高いイメージがあるかと思いますが、価格帯の高い竿はプロフェッショナル向けの専用竿で、釣る魚や釣法などが絞られた専門性の高い竿になっています。こういった竿だと五万円から六万円のものなど予算が高いものが多いですが、幅広い用途に使用できる初心者向けの万能竿なら数千円から一万円ほどで購入できるものもあります。安価なものといってもメーカーにとって新規ユーザー獲得は重要な要素のため、品質にも力を入れているものが多くコストパフォーマンスの良さが魅力。気軽に低予算で始めることができます。

2.初心者でも食卓でお馴染みの魚が自分で釣れる!

万能竿が活躍する堤防で一年を通して釣れる代表的な魚といえばアジ・サバ・イワシなど。誰もが食卓でお馴染みの美味しい魚が簡単に釣れます。さらに夏はサヨリや釣り方次第ではキスやタコ、秋にはアオリイカやカワハギ、タチウオと言った魚を狙うことができます。これらもいろんな調理法で食卓で楽しむことができます。冬は海水温が下がってシーズンオフに入りますが、年中堤防の周辺で過ごしているいわゆる根魚と言われるアイナメ、カサゴは冬でも釣れます。自分で釣った美味しい魚をさばいて食卓に並べて家族団欒を楽しむ。そんな素敵な生活が初心者でも現実のものに。

3.様々なスタイルに挑戦できる!

堤防釣りには様々な釣り方があります。もちろん初心者向けの釣り方だけではなく、中級者向けの釣り方も上級者向けの釣り方もあります。先程お話しした通り、万能竿の一番の特徴は様々なスタイルに対応することができる点にあるので、万能竿で釣りに慣れて余裕が出てきたら、中級者、上級者へとどんどん釣り方を変えてスキルアップを目指していくことも可能です。その中で専門性の高い他の竿にシフトチェンジしていくことも良いですし、万能竿一本でも他のスタイルに挑戦することができます。一つの釣り方に囚われることなく、慣れてきたら自分のタイミングで色々な釣り方を楽しむことができるのも、万能竿から釣りを始める人ならではの利点です。

初心者セットじゃダメなの?

釣竿とリールがまとめてパッケージ化されている「初心者セット」。このセットに入っている釣竿をセット竿と言います。中には釣竿やリールだけでなく、釣りに必要な仕掛けから小物類まで一式にまとめられているものもあります。釣りを始めてみようと釣具屋を覗いたことがある人は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?目玉商品としてお店の入り口に置いてあるところも少なくありません。全てセットになっているので釣具選びに悩む必要もなく、初心者にとっては一も二もなく飛びつきたいお手軽な商品です。価格も安く、3000円くらいで買えるものもあるので一から釣具を個別に揃えるより遥かにおトク。そんな魅力たっぷりの初心者セットですが気軽でお得な分、デメリットもあります。

デメリット1:耐久性がない

非常に低価格で手に取れる初心者セットですが、コストの安い素材で作られているため様々な箇所が壊れやすく耐久性がないのが最大のデメリットです。代表的なトラブルはリールが壊れて巻けなくなった、ガイドが外れてラインが絡まったなどがあります。ライントラブルは解くのに時間がかかり、さらに一度絡まると絡まり癖がついてしまい何度も同じトラブルが起こってしまいます。楽しい釣り中にどこどこが壊れたラインが絡まったとトラブルが多発したらせっかくの楽しい釣り気分も台無しですよね。また初心者だとそういった咄嗟のトラブルに冷静に対応できないことも考えられます。安価な商品には安価な理由があるのです。

デメリット2:竿が短い

セット竿の長さはだいたい1メートルから2メートルのものが多く、平均的な釣竿の長さでいうと比較的短い部類に入ります。短い竿は軽くて振り回しやすいのが特徴ですが、実は堤防で釣りを楽しむには不向きな長さなのです。というのも波止釣りは護岸施設越しに投入するため、海水面までの高さがあり、さらに水深が深い場所も多いスポット。このような場所では短めのセット竿の長さだと、いざ魚が食いついても魚を引き寄せて取り込むのも一苦労。長い仕掛けを放り込む際にも扱いづらい長さです。釣り方にもよりますが、波止釣りの竿の長さは最低でも3メートル以上が理想的です。

デメリット3:仕掛けの予備が少ない

仕掛けがセットにあらかじめ入っているのは大変便利ですが、釣りの仕掛け具は消耗品。使用しているうちに切れたり、海底に引っ掛けてしまったりして交換しているうちにセット内容ではあっというまになくなってしまいます。また仕掛けは狙っている魚のサイズなどに合わせる必要があるので、初心者セットに組み込まれているものが合うとも限りません。これまでの3点のデメリットを総合すると、一回か二回お試し気分で釣りをするには手軽な商品ですが、これから長く釣りを趣味にしていきたい人にとっては多少揃えるのに数千円高くなっても長く使っていける万能竿の方がおすすめです。

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