首に通っている太い血管を冷やすことで、脳へ運ばれる血液の温度が下がり、暑さの中でも脳の体温調節機能を正常に働かすことができます。この調節機能こそが、熱中症から体を守ってくれるメカニズムの中心です。
水分や塩分などを補給して熱中症予防をされますが、一番効果が高いのは汗をかくことです。汗が蒸発する気化熱効果によって体温を正常に保つことができます。この汗をかく命令を出すのが脳なので、一番守るべき場所を冷やすために首を冷やすことは重要です。
暑さ対策冷却グッズ1:布製ネッククーラー
最近開発された接触冷感の布でできているネットクーラースカーフは、水に浸して絞るだけで冷たさをいつでも得ることができます。柄やカラーもいろいろ各社から出ているのでキャンプ場で暑さ対策をしながらオシャレ感を保つことができます。
また生地の中にジェルが内蔵されているタイプも水に浸すと長時間冷たさを感じることができます。こちらはジェルだけを浸していれるので、布があまりビショビショに濡れない割に強いひんやり感を得ることができます。
暑さ対策冷却グッズ2:ネック冷却クーラー
出典:Amazon
エアコン並の涼しさが欲しい人には首に装着する機械式のネッククーラーをオススメします。充電式のこの機械はワインセラーなどでよく使われるペルチェ素子による冷却によって11~17度の冷風を首に当てることができます。
暑さ対策冷却グッズ3:加圧式簡易シャワー
首だけでなく全身に水を浴びることでリフレッシュできます。アウトドアシャワーには電動やポンプ式のもありますが、RINSE KITの加圧式をオススメします。電源もポンプも必要ありません。蛇口から7.5Lの水をお出かけ前に貯めることで水自身にかかった圧力のみでシャワーを使うことができます。
睡眠環境を整えて夜を快適に
酷暑では夜でも寝苦しいほどの暑さになることがあります。涼しく寝るためのキャンプグッズは夏用に用意する方が無難です。夏キャンプで快眠を取るためのグッズを見ていきましょう。
寝具の基本「シュラフ」を選ぼう
おすすめなのはずばり封筒型のシュラフです。こちらは3シーズン用の化繊のもので丸洗いできるものがベターです。封筒型であればジッパーを開いて掛蒲団としても利用できます。また寝汗をかくことも考えると洗えるほうが快適に使用できます。
睡眠の質をレベルアップしてくれる「コット」
快眠を得るためにはカラダと地面の間に空間を作ることが基本になります。家のベッドの替わりにキャンプ場で役に立つのがコットです。キャンプで人気のコールマンスリムコットは3mx3mのテント内に4つ並べることができる簡易ベッド、組み立ても片付けも簡単にできるシロモノです。
地面に近い位置で快適に寝れる「クールウォーターパッド」
キャンプ場でありながら極上の快眠環境を整えてくれるひんやりシーツです。水道から直接水を入れて使用できるので、持ち運びも便利。寝返りをする度に水が循環してくれるので冷却効果がかなり持続します。
こちらもオススメ「冷感抱き枕」
夜の寝苦しさを和らげてくれるにオススメできるのが冷感抱き枕です。ひんやりとした質感の抱き枕に触りながら寝ることで、すっきりとした目覚めを迎えられます。ラッコなどの動物モノもあるので子供も大喜びです。
水を活用して暑さ対策
キャンプ場での暑さ対策で水はとても活躍します。気温よりも水温のほうが低いのでそのままでも冷却効果があります。また水が蒸発する時に発生する気化熱効果によって地面の温度や気温の低下が期待できます。
打ち水で暑さ対策
打ち水をすることでそのエリアに気化熱効果が得られます。キャンプサイトが砂利など熱いけど固さを保持できる場所であれば、全体的に水を撒いてください。逆に芝生や土など地面がやわらかい場所では、導線以外のあまりあるかない近くの場所に巻くことでも多少効果をえることができます。テントやタープに撒くのも効果的です。
ミストスタンドで暑さ対策
棒状のシャワーヘッドに空いている5μmの細かい穴からミストが噴出して温度を下げてくれます。水タンクと電動もしくは空気圧ポンプで時々ミストを吹き出すだけで、夏の昼間であれば霧がすぐに蒸発し、その時の気化熱効果で涼しさを得ることができます。
足水で暑さ対策
足元から涼しくすることで、キャンプ場での暑さを和らげる効果が得られます。この暑さが限界!というタイミングで、水がたまる容器を足元におき、氷と水を容器の中にそそぐだけです。靴や靴下を脱いで裸足で浸すと体温がじわじわと下がっていきます。ぜひ試してみてください。
子供用プールを活用して水をキャンプ場に
子供用の簡易プールは何人かでワイワイと足水を楽しむのに最適です。空気で膨らむので、持ち運びも簡単。キャンプ向きのグッズです。足水に使わなくても氷といっしょに水を張ってペットボトルを冷しておくことで、いつでも冷たい飲み物で暑さを和らげることができます。
電気を利用して暑さ対策
キャンプは不自由を楽しみに行くところだ!という考えの人もいらっしゃいますが、熱中症になってしまうとキャンプが嫌いになってしまいます。快適な夏キャンプでは電気を利用するのはいかがでしょうか?
電源サイトがあるなら迷わず選ぼう!
平地や海に近いキャンプ場では夏の暑さ対策として電源サイトを構えるところが増えてきました。平均すると1000円ほどプラスになりますが、快適な空間が得られると考えればその価値はあります。
電源サイトが無い時は、バッテリーを活用!
電源サイトがいっぱいで借りれなかったり、そもそも電源サイトがないキャンプ場に行く場合は、クルマ用のディープサイクルのバッテリーを持って行くのがオススメです。正弦波のインバーターにつなげると様々電気器具を使うことができます。もちろん携帯の充電もできます。
クルマのエンジンをかけるのはNGです
エンジンをかければ確かにシガーソケットから電気はとれます。でも夏の暑い時にエンジンを温めてしまうと、より暑くなって逆効果です。さらに虫が寄ってきて快適な空間が荒らされます。周りの迷惑も考えてエンジンは極力かけないようにするのがエチケットです。
暑さ対策電気グッズ1:扇風機
家で普段使っている扇風機で問題ありません。ただ使い方は少し違ってきます。暑いテント内でそのまま使っても熱風が回るだけで効果的ではありません。外の空気を中にいれると循環して温度が下がります。サーキュレーターとして使用するのがベストです。
暑さ対策電気グッズ2:スポットクーラー
すこしかさ張りますが、持ち運びできるスポットクーラーはおすすめです。高さ60㎝以上、重さ20㎏以上というものが主流ですが、冷却効果を得るのであればこのサイズは必要です。小型のモノを選びたくなりますが、小さくなるほど冷却効果が薄くなってしまいます。
大きくても持ち運びを考えてキャスターがついているので、荷卸しさえできれば、ゴロゴロと移動させることができます。スポットクーラーを使って本格的な冷気で冷やしたテントの中で、寝苦しさから解放された状態での熟睡を体験してみてください。
暑さ対策で快適な夏キャンプを!
夏キャンプの暑さ対策はいかがでしたでしょうか?事前にいろんな対策をたてておけば、酷暑とよばれる日本の夏でも快適なキャンプを送ることができます。備えあれば憂いなしで、楽しい夏キャンプをお過ごしださい。