魚の締め方まとめ|釣った魚を美味しく持ち帰る方法

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そのため、釣りに行った際は、氷の入ったクーラーボックス等の入れ物に海水を入れ、その中に釣った魚を入れます。持ち帰る時は、海水を捨て氷だけの状態にします。身の新鮮さをさらに保持したい場合は、直接氷を身に当てないように袋等に氷を小分けにすると良いです。

大きさ別魚の締め方②中型・大型の魚の締め方

中型や大型の魚は、活け締めと神経締めを行った後に予冷を行います。色が変わり売られている魚の色になります。持ち帰る際は、魚を入れてある海水(予冷に使用しているもの)で新聞紙を濡らし、持ち帰るための入れ物の下に敷きます。その上に魚を置き、袋に入れた氷を四角に置き持ち帰ります。沢山の氷で魚を圧迫しないように注意して下さい。

大魚も根本的に中型の魚と締める方法は同じですが、エラの横の血管を片側だけではなく両側切るとしっかりと血が抜けやすいです。このように魚によって調理方法が違うように、締め方も大きさによって異なってきます。魚の適した締め方を知る事が鮮度を保ち美味しく持ち帰るためには重要です。

魚の体格・種類別神経締めワイヤーの直径の目安

アジの大きさは20〜50㎝ですので、ワイヤーの直径は0.6〜0.8㎜が妥当です。メジナやイサキは30〜60㎝ですのでワイヤーは0.8〜1.0㎜です。鯛(真鯛、黒鯛)は40〜90㎝ですので1.0〜1.2㎜です。

ヒラマサ、カンパチやブリは40〜150㎝ですので1.0〜2.0㎜です。マグロ等の大型の魚は80〜200㎝なので1.5〜2.5㎜です。ですので、持っておくワイヤーの大きさとして0.8㎜と1.2mmの2種類のワイヤーで大体の魚は網羅することが出来ます。

番外編|イカ、タコ、カレイ(ヒラメ)の締め方

イカの締め方

イカは胴体と足(ゲソ)の2箇所を締めます。①頭と胴の付け根にナイフやハサミを刺します(胴が白く変色します)。②先ほど差し込んだ場所の足が側に差し込みます(足の色が白くなります)。下記の動画で確認しましょう。

タコの締め方

タコは、目と目の間(眉間)に尖ったナイフ、ハサミで1箇所刺します(色が白くなります)。魚と比較して、血も出ませんし比較的安全に締める事が可能です。下記の動画で実際のタコの締め方を確認しましょう。

イカやタコは食感もさることながら、色々な料理に合わせて使うことが出来ます。イカ、タコ釣りに必要な道具や仕掛けのやり方を初心者にも分かりやすい説明が載っていますので、ぜひこちらもご覧ください。

カレイやヒラメの締め方

カレイやヒラメを釣った時は血抜き、神経締めを行います。血抜きは、エラの根っこの部分と尾っぽの2箇所で血抜きを行います。①裏返しにし白い背中の部分を上にします。②エラの根元にしっかりナイフや尖った物を刺し切ります。③尾っぽの部分を刺し切ります。④水の入ったバケツに血が抜き切るまで放置します。

神経締めは、①目が上を向くように置きます。②右目のやや上の辺りから背骨がある部分に向かってナイフ等で穴を開けます③穴からワイヤーを差し込んでいきます。体がビクッと反応すると上手く神経に到達した証拠となります。そのまま尾っぽまで差し込んでいきます。

魚の締め方|締める前にさらに鮮度を上げる方法

実は、釣ってすぐに締める事が一番最適な方法ではありません。もっとも最適なのは、一晩生簀で泳がせる事です。疲れた筋肉を修復する時間を作る事でさらに魚の旨味を引き出されるのです。この方法を池越しと言い、魚がリラックスした状態となるので網で掬っても暴れません。

釣った魚を水中で生かしておく方法としてストリンガーという道具があります。ストリンガーを使用することで一時的な疲労回復が望め鮮度を保つことが出来ます。ストリンガーの使い方については下記に紹介します。

しっかり魚を締めておいしく食べよう

釣った魚を美味しく食べる事は釣りをする上で1つの楽しみです。活け締めや神経締めは慣れるまで方法や手順等が難しい部分はありますが、繰り返して行くうちにコツが掴めてきます。何度も言いますが、魚を締める作業が魚の味を大きく左右します。適した締めが行える事で釣り人としてのスキルやより魚の事を知る機会となります。

イカ釣りの仕掛けに関する記事はこちら

ストリンガーに関する記事はこちら