フライフィッシングの基本!四季を感じながら釣りを楽しもう!

ゲーター

ウェーダー

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ウェーダーに比べると水から体を守ることができる面積は減ってしまいますが、荷物を軽量におさえたい時や、真夏の高温時には重宝する防水アイテムです。

ウェーディングシューズ

ウェーディングシューズ

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自然の中での歩行は、予想以上に危険なものです。ウェーディングシューズはすべりにくい素材が使われており、川辺での転倒などを予防することもできます。また、防水性なので足の乾燥を保ったままフィッシングを楽しむことができます。

アイテムが揃ったら、キャスティングの練習を

必要なアイテムが揃ったら、いよいよキャスティング(釣り糸をなげること)の練習に移っていきましょう。フライフィッシングでは、他の釣りとは違った投げ方をしますので、事前にしっかりと練習を積んでおく必要があります。一見難しそうに見えますが、繰り返し練習することで、着実に体に覚えこませることが重要です。

ループを作ることに集中する

フライフィッシングで使うフライ(毛針)は、軽いので竿を勢いよく振っても遠くへ飛ばすことができません。そこで、フライラインに上手に力を伝達させることで、フライをより遠くへ飛ばせるようにします。上の画像を見てみてください。ラインがU字型になっているのが分かるでしょうか。この、ラインがU字型になっている状態をループと言い、ループを作ることで、効率的にフライを遠くへと飛ばせるようになります。

ループの作り方

ループは、ロッドを止めた時の反動がラインに伝わることによって生じます。よって、ロッドを前後に振った際、丁度よい力加減でそれを止める動きが、ループを作り出すことになります。まずはロッドを加速させながら上げ、ちょうど頭のの上あたりに来たところで止めます。

ロッドを止めることで、ループができる

写真には写っていませんが、投げている方の後方には、U字型のループができているはずです。このことをバックキャストと言います。続いて、今度はロッドを前に降ろしてきて、ロッドを持つ手がちょうど目の正面に来たあたりで、止めるようにしてください。すると、今度は前方にループができるはずです。なお、このことをフォワードキャストと言います。

フライキャスティングを覚えるには、練習あるのみ!

フライキャスティング(投げ方)について解説しましたが、実際は体で覚えることが大切になってきます。最初のうちは、フライをつけない状態で、広い場所で練習するのがよいでしょう。とにかく、ループをつくるということに集中して、練習してみてください。

実際の釣り方

フライキャスティングの練習を積んだら、いよいよ実際に釣りに出てみましょう。自然は単純なものではなく、流れや天候、時間帯を考慮しながら、臨機応変に対応することが重要になってきます。

いかに、自然な状態でフライを流すかが大切

魚は、自然の捕食対象を求めて泳いでいるわけで、釣る側としては、いかに本物のエサのようにフライを見せかけるかが重要になります。フライフィッシングでは、フライを自然体に流すことをナチュラルドリフトと言います。

ナチュラルドリフトのコツ

ナチュラルドリフトを達成するためには、いくつかのコツがあります。まずは、どうやったらフライを自然に流すことができるか、試行錯誤してみることが大切です。川であれば、流れをよく観察したうえで、どこから投げるのかを考慮することも重要になってくるでしょう。また、フライを自然に流すためのテクニックも必要になってきます。

リーチキャスト

リーチキャストとは、不自然なくフライを水面に落とすために使われるテクニックのことです。具体的には、キャスティングし、フライが水面に落ちる寸前にロッドを横に倒し、フライがラインの影響を受けにくくします。また、釣り場が川である場合は、メンディングが有効です。メンディングとは、流れているラインを上流側に向けて「クルっと」戻すことで、ラインが流れの影響を受けていない状態を維持するテクニックです。

フライフィッシングの場所

次に気になるのは、フライフィッシングに適した場所かと思います。基本的に、フライフィッシングを行う場所は川もしくは池、湖などが主流になっています。まずは、初心者の方におすすめの場所を紹介いたします。

まずは、管理釣り場で経験を積むのがおすすめ

管理釣り場とは、人工的に河川や池、湖などを作ってあるか、区画してある釣り場のことを示します。一般的に魚が放流されており、初心者の方が練習をするにはうってつけの場所と言えます。一口に管理釣り場と言っても、川を区切って管理釣り場にしてある場所から、池をまるごと管理釣り場にしてある場所まで、種類があります。

川タイプの管理釣り場

川タイプの管理釣り場は、一定の区画で区切り、そこに魚を放流することで運営されています。川釣りでは、いかに流れを読み、フライを水棲昆虫に見立てるかが重要になってきます。管理釣り場とはいえ、自然の中であるので、自然をよく観察し、魚とのやりとりを学ぶよい練習になります。

池や湖タイプの管理釣り場

池や湖タイプの管理釣り場は、一帯が釣り場になっていることが多いです。川とは異なり、常に水か流れているわけではないため、池や湖ならではのフライさばきを練習することができます。池や湖には深さがあるため、ウェット、あるいはニンフと呼ばれる水に沈むタイプのフライを利用しながら、水面下にいる魚を狙います。

魚を釣るためのコツ

フライフィッシングには、フライを水面に浮かせるタイプの釣り方と、フライを水の中に沈ませるタイプの釣り方があります。浮かせるタイプの釣り方はドライ・フィッシング、沈ませるタイプの釣り方はニンフ・フィッシングやウェットフィッシングなどと呼ばれます。それぞれに魚を釣るためのコツがあるので、ご紹介したいと思います。

ドライ・フィッシングのコツ

上に貼りつけられている動画を見てみてください。フライが水面に浮いており、その浮いているフライに魚が飛びついたのが分かると思います。ドライ・フィッシングのコツは、とにかくフライに集中することにあります。フライのわずかな変化を見逃さず、魚が食いついたらすぐに「あわせ」を行いましょう。あわせとは、魚がフライをくわえたタイミングで竿を立て、魚をしっかりとフライに固定させるためのテクニックです。

ニンフ・フィッシング、ウェットフィッシングのコツ

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ニンフフィッシングやウェットフィッシングでは、フライを水の中に沈めてしまうため、目視でフライを確認することができません。よって、上記の画像のようなインジケーター(目印)をつけておき、フライの代わりにインジケーターの動きを確認するようにします。インジケーターからフライまでの距離が、フライが到達する深さになりますので、魚がいる深さに応じて、フライからインジケーターまでの距離を変えるのがコツです。

季節ごとの楽しみ方

フライフィッシングは自然の中で行うので、四季を肌で感じることができるスポーツでもあります。四季折々、それぞれの楽しみ方があります。

春のフライフィッシング

春は、多くの釣り場が釣りを解禁し、多くの釣り人でにぎわう時期です。魚たちも、冬に消耗してしまった体力を回復させるため、活発にエサを求めて動きます。自然も活気に満ちてくる時期ですし、春の穏やかな陽気の中で行うフィッシングは格別です。

夏のフライフィッシング

夏のフライフィッシングの特徴は、解放感にあります。魚は春に放流されることが多いので、春と比べると魚の数こそ減りますが、とくに夕方は魚が活発にエサを探す時間になるので、夏場は夕方に釣るのがおすすめです。梅雨の時期は急な増水、自然災害などが頻繁に生じるのでなるべく避けましょう。

秋のフライフィッシング

秋は、大物の魚が釣れるシーズンです。というのは、多くの魚は冬を越えるため、エサを盛んに捕食するからです。ただし、多くの釣り場では禁漁期に入るため、中旬や下旬ではなく、上旬に出かけるようにしましょう。

冬のフライフィッシング

冬は、多くの釣り場が禁漁期となります。よって、春に向けてフライを作ってみたり、来期の計画を練ったりするのもよいでしょう。冬であっても釣りを楽しみたい方は、管理釣り場がおすすめです。また、北海道には禁漁期のない釣り場が多いため、どうしても春を待ちきれないという方は、北海道へ足を運んでみましょう。

フライフィッシングの醍醐味は、自然との一体感にある

ここまで、フライフィッシングの基本について紹介させていただきましたが、フライフィッシングの最大の魅力は、「魚を釣る」という目的に終始せず、大自然や四季を肌で感じられる点にあります。自然をよく観察しながらフライフィッシングを続けていく中で、今までは見えなかった自然の風景を見ることができるようになります。つまり、フライフィッシングは自然により深く親しむためのツールであるとも言えるでしょう。

フライフィッシングをはじめたいと考えている方へ

最後に、今一度フライフィッシングの基本をおさらいしたいと思います。まず、フライフィッシングをはじめるためにはアイテムを揃える必要があります。中でも、ロッドからフライまでの一式であるタックルを手に入れる必要があります。最低限、タックルが揃っていないと、フライフィッシングを楽しむことはできません。タックルが揃ってから、その他の便利なアイテムを順次揃えていくようにしましょう。

タックルが揃ったら、フライはつけずに、キャスティングの練習を積みましょう。正しいキャスティングを身体に覚えこませることが重要です。コツは、ラインがU字型になる「ループ」を意識することでしたね。練習場所は、人のいない広場や、管理釣り場がおすすめです。

キャスティングを身体に覚えこませたら、いよいよ自然の中でのフライフィッシングを開始します。フライフィッシングの最大の魅力は自然を肌で感じられることであるので、タックルを揃えることや、キャスティングの練習など、楽しみながら乗り越えていっていただきたいと思います。あとは、自分に合った時期や場所など、自分なりのフィッシングスタイルを確立していってください。フライフィッシングが、あなたの人生を彩ることを願っています!