メバルの生態・特徴は?
メバルといえば、やはり大きい目が特徴になります。よく似た魚としてカサゴがありますが、見分けるポイントはやはり目の大きさですが、目だけでないメバルの特徴や生態を確認していきましょう。
メバルの特徴
メバルの特徴は、基本的に浅い場所を好み岩場などの周辺に生息しています。そして、メバルは群れを好み一箇所に留まらずに、遊泳しています。そして、肉食性のため小魚や甲殻類などを捕食します。目が大きいので視力はかなりよく、夜行性に優れています。
押さえておきたいメバルの生態
メバルは、基本的に浅瀬を好むため岩礁地帯やテトラポットなど、隠れ家的場所が多い塩害沿いに多く生息しています。または、海藻が多く生えている場所も好むため、生い茂っている場所にも多く生息しています。潮の流れが少し早い場所にも多く生息しています。
意外と知られていないメバルの種類
メバルは近年まで単一の種類と思われていました。現在ではアカメバル・クロメバル・シロメバルの3種類が確認されています。その名前の通り体の色が違うのですが、判断しにくい場合は背びれのトゲの数で判断します。アカメバルはガラモ場やアマモ場など、藻草は生い茂っている場所に多く居ます。クロメバルは、外洋に面するような場所に多く居ます。シロメバルは湾内にいることが多いです。
メバルの分布はどこ?
比較的分布地の広く日本の各地で釣れるメバルですが、具体的にどのあたりに分布しどのような所に生息しているのでしょうか?
メバルの分布地は?
メバルの分布地は、沿岸部岩礁等の浅瀬や藻草地帯に多いため、北海道から九州にかけて日本各地に生息しており、比較的ポピュラーな魚と言えます。中でも三陸や志摩半島や三陸海岸や豐後水道等の三大リアス式海岸などには、特に多くのメバルが生息しています。
テトラポット付近や藻草地帯にいる
メバルの生息地は、主に湾構内のテトラポット設置地帯や沿岸部の藻草地帯などに多いです。沿岸部周辺の岩礁地帯等にもメバルは多く生息しており、甲殻類といった餌が多い地域に居る傾向にあります。水温が20度を超える場所は苦手で、海流や潮の流れが早めの、比較的水温が低めの場所を好みます。
メバルを狙う時のポイント
メバルを狙うのならば、夜行性のため暗く移動しにくいので漁港や防波堤等の明かりのある場所で、足場がわかりやすくしっかりしている場所が良いです。岩手県の釜石市の釜石港付近や三重県志摩市の浜島海浜公園付近など、リアス式海岸で入り組んでおり海藻も多いので、メバルが好んで生息しています。
メバルの釣りの旬と食べる時の旬
本来旬というのは野菜や果物、魚の最も美味しい時期、10日間の事を指しますが、最近は技術が進み旬の時期も長くなり、季節関係なくスーパーなどで手に入るようになりました。メバルの旬は一体いつになるのでしょうか。
メバルは1年を通して釣れる
メバルはイワシやサバのように、海を泳ぎまわってエサや産卵場所を探し回る、いわゆる回遊魚ではありません。種類によっては回遊する物もいますが、基本的には岩陰や藻に隠れつつ、餌を待っています。水温などによって活性が鈍い時はありますが1年を通して釣ることができる魚です。
ベストシーズンは春と秋!
上でもふれましたが、12月前後は産卵シーズンになります。特にメスは産卵に備えて体に栄養を蓄えるために餌を沢山たべるようになります。この時期は特にたくさんの餌を探し求めているので釣りやすい、ベストシーズンになっています。そして稚魚を出産し終えた4~5月もまたベストシーズンで子育てを終えたメスたちが体を元に戻そうと必死で餌を食べる時期になっています。
メバルをおいしく食べる旬は早春
メバルは目が大きく張り出していることから「メバル(眼張)」と呼ばれるようになったと言われていますが、1月ごろから旬を迎えるため「目春」からメバルと呼ばれるようになった、という説もあります。メバルは体の中で卵から稚魚に孵化させ、稚魚の状態で出産する「卵胎生」という特徴があります。
卵を産んだあとのメスは卵に体の全栄養を回してしまっているためあまり味は美味しくなりません。ですので、受精してから卵を産むまでの1か月間にあたる11月~12月くらいにかけて一番美味しいシーズンとなります。
メバルの釣り方は?
メバルは一般的には餌釣りが主流ですがルアーでも釣れます。それぞれの釣り方を説明していきます。
餌釣りでのメバル
メバルはひたすら海の中で上を向いて泳いでいます。餌が上から降ってくるのをじっと待っているため、自分の下に餌があると気が付きません。根がかり覚悟で投げから探る「ぶっこみ釣り」もありますが、関西では海老撒き釣りがメジャーです。ですが一番一般的なのは浮き釣りでしょう。夜は見えなくなってしまうので蛍光や電気ウキを使いましょう。予備の電池も忘れないよう持っていくといいです。
ルアーで狙うメバル
メバルは生きた餌しか興味を持たないため、クーラーボックスなどで餌を生きた状態を保つ必要はありますが、最初から匂いがついているのでメバルへのアピールは簡単です。しかし、ルアーは一部匂いが付いたものもありますが、基本的には人工的に作られた無臭の疑似餌になるのでどれだけ動きでメバルにアピールできるかがポイントになってきます。見た目と匂いでアピールができるワームもあります。所謂メバリングと呼ばれる釣り方ですが、そのゲーム性の高さから人気の釣りです。