フライフィッシングは、日本語で「西洋式毛針釣り」
フライフィッシングの「フライ」という文字は、西洋式の毛針を意味しています。フライを釣り糸の先につけて釣りをするので、日本語だと「西洋式毛針釣り」、ということになります。フライは一般に水棲昆虫を模して作られ、軽量であるという特徴があります。軽量であるがゆえに、一般的な釣りの投げ方では通用せず、特殊な投げ方をします。
フライフィッシングの4つの要素
フライフィッシングの魅力は、魚を釣るということだけではありません。自然についての理解を深めたり、フライ(毛針)を自分で作ってみたりと、奥の深い楽しみ方があります。
自然観察
4つあるフライフィッシングの要素の1つに、自然観察があります。自然をしっかりと観察することによって、魚がどんな生き物をエサにしているのか、魚が釣れやすい時間帯はいつなのか、といった貴重な情報を得ることができます。そういった意味で、自然観察はとても大事な要素と言えます。
フライキャスティング
フライフィッシングで使うフライは軽いため、特殊な投げ方をしなければ、フライを遠くまで飛ばすことができません。フライを遠くまで飛ばしたり、狙った場所に飛ばしたりするためのフライフィッシング独特の投げ方のことを、「フライキャスティング」といいます。慣れるまで、練習を積む必要があります。
フライタイイング
フライフィッシングの4つの要素の1つに、フライタイイングがあります。フライタイイングとは、フライフィッシングではなくてはならないアイテムである毛針、つまりフライを作るプロセスのことを言います。最初のうちは、販売されている完成品を買うので十分でしょう。慣れてきたら、自分で作ってみるのも楽しみの一つです。
フィッシング
フライフィッシングで、最も花形と言えるのがフィッシングです。これは、読んで字のごとく、魚を釣ることです。実際は、自然観察・タイイング・キャスティングという要素が充実してはじめて、フィッシングも充実させることができます。
フライフィッシングに必須のアイテム
釣り竿からフライ(毛針)までの一式のことを、「タックル」といいます。ここでは、タックルのうちの1つ1つのパーツについて、詳しく紹介します。
フライロッドとリール
フライロッドとは、フライフィッシングで使う釣り竿のことです。また、フライロッドには番手と呼ばれる大きさを示す指標があります。この番手を基準に、釣り糸やフライの大きさも揃えていきます。また、フライロッドに取り付けられた、釣り糸を収納しておくための装置のことをリールと言います。
フライラインとリーダー、ティペット
フライラインとは、フライフィッシング特有の釣り糸のことです。一般的な釣り糸と比べて太く、重量があるのが特徴です。また、実際は予備糸であるバッキングラインと、フライを装着するリーダーとティペットをフライラインに接続させて使います。
フライ
フライは、フライフィッシングを特徴づける毛針のことです。水棲昆虫や、その他魚の補色対象となる生物を模して作られます。フライの種類は多様であり、とくに水に浮くタイプのフライを「ドライ・フライ」、沈むタイプのフライを「ウェット・フライ」あるいは「ニンフ・フライ」などと呼びます。
フライフィッシングの基本ウェア
フライフィッシングにおいて、釣り竿(ロッド)から毛針(フライ)までの一式、つまりタックルが必要不可欠なアイテムであることは理解していただけたと思います。ですが、自然の中で釣りを行う以上、衣服にも気をつかう必要があります。ここでは、あるとより効率的にフライフィッシングを楽しめる、便利なウェアを紹介いたします。
ウェーダー
こちらは、水に入っても体を濡らすことなく、フィッシングを楽しむことができる、防水性のあるウェアです。とくに、秋や冬のフィッシングでは水温が下がるため、長時間身体を濡らした状態でフィッシングを行うのは危険です。ウェーダーを着ていれば、体温の低下を最小限におさえることができます。