タナゴとはどんな魚?釣り方やおすすめの竿をご紹介!飼育方法も!

タナゴは魚釣りとしても、観賞魚としても人気の高い魚です。その理由に、綺麗な銀色の体色(鱗)が上げられます。背びれや尾びれに赤色や青色を帯びたものもいます。更に婚姻色と呼ばれる色を発色したときはついつい見とれてしまうかもしれません。

タナゴの婚姻色とは

生き物のオスは繁殖期になると、メスに自分をアピールをすることが多々あります。タナゴも同じで、繁殖期になるとオスは婚姻色と呼ばれる光沢のある鮮やかな虹色を発色します。

もともときれいな銀色の魚体をしておりますが、その上鮮やかな虹色にきらめいているのです。これを見れば、観賞魚として人気の高いのも納得していただけるのではないでしょうか。

タナゴの繁殖期

タナゴの繁殖期は春型と秋型に分かれ、種類によって違います。ほとんどが春型です。そして、生きている二枚貝の体内(出水管)に卵を産みます。二枚貝がいなければタナゴは子孫を残すことができないのです。

繁殖期のメス

タナゴのオスは繁殖期に婚姻色を発色しますが、メスは婚姻色を出しません。その代り卵を産む準備をします。まず、卵が成長し腹部が膨らみ始めます。細長い産卵管を排泄口から出てきたら準備完了です。

そしてメスは二枚貝の殻の中に産卵します。二枚貝に産卵することによって、卵が貝の硬い殻に守られ外敵に襲われる可能性が少なく、貝の呼吸によって新鮮な水を得ることができます。

タナゴの受精

受精は、まずメスが二枚貝の出水管に産卵管を入れ、卵を産み付けます。続いてオスが二枚貝の入水管に放精し、受精は完了です。卵は二枚貝の中で成長していきます。

タナゴの種類

タナゴは、すでに外来種が日本で確認されおり、在来種、外来種を含めると国内では十数種類のタナゴが確認されています。ここでは外来種を含め、いくつかの有名なタナゴをご紹介します。

ヤリタナゴ

体長は10cmと比較的タナゴの中では大きく、体高は低いです。見た目細長く見えることからヤリ(槍)タナゴと名前が付けられたと言われています。国内では、北海道と九州南部を除く日本各地に広く分布しています。オスの婚姻色は、体側が淡緑色面になり、頬と腹部はオレンジや朱色に変わります。

カネヒラ

平均サイズは12㎝程度ですが、中には15㎝にも成長することもあり、最も大きいサイズに分類されます。国内では琵琶湖淀川水系より西の本州と九州の北部に分布しています。オスの婚姻色は、腹、背びれや尻ひれなどが淡紅色を帯びます。

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