貝殻を持ったタコ?タコブネの生態と特徴をご紹介

タコブネの特徴は何といってもその貝殻ですが、卵を守り育てるため、メスの第一腕(膜のように広がっている)から分泌されるカルシウム成分で作りあげられたものです。自分で作りあげるものなので、もしその薄い殻が壊れてしまっても、また修復することができます。その殻は灰色がかったクリーム色で、放射状に広がるトゲのような部分は少し黒っぽくなっています。

(画像はアオイガイ)

そしてタコブネの胴体は殻の奥にまで入り込んでいるわけではありません。カタツムリなどと違って殻の浅い部分に頭を入れているだけなので、体と殻が離れてしまっても死んでしまうということはないのです。後述する希少性の高さから貝殻コレクター憧れの品となっているタコブネの貝殻。同じく貝殻を作るタコの仲間ではアオイガイなどもいますが、タコブネの殻はアオイガイの殻に比べてうねが少なく、その形状はどこかアンモナイトにも似ています。

NEXT タコブネの祖先