カセットガス式冷蔵庫の仕組みを解説！ポータブルで屋外にも最適

カセットガス式冷蔵庫とは

カセットガス式冷蔵庫は、3way冷蔵庫とも言われていて、３種類の動力源のどれを使用しても稼働できる冷蔵庫のことです。その３種類とは、AC100V電源、DC12V電源、カセットガスになります。

カセットガスが使えるポータブル冷蔵庫

アンモニアを加熱して気化させることによって、発生する気化熱で庫内を冷却する「アンモニア吸収方式」を採用している冷蔵庫になります。

クーラーボックスとの違い

クーラーボックスは、食材や飲み物を冷やすために氷や保冷剤をいっしょに入れて保冷力を持続させるものですが、あくまで保冷しかできないため、時間が経過するにつれて保冷力が低下していきます。一方でガス式冷蔵庫であれば、冷蔵庫自体で冷やすことができるため、保冷力が下がっていく心配がなく、家にある冷蔵庫と同じような保冷効果があります。

ガス式冷蔵庫の魅力とは

魅力は、電源サイトや車の電源でも使えますし、家や車内、キャンプ場などどんな場所でも使用できるところです。カセットガスで稼働しますので電源設備がないサイトでも使用できる優れものになっています。

3つの電源に対応

家庭用電源AC100V、車内電源DC12V、手軽に持ち運びができるカセットガス式の3wayの動力源で冷却ができるところが最大の特徴になります。

家庭用電源AC100V

AC100V電源は、一般的に家庭のコンセントで使える製品になりますので、家庭で使用すている家電のほとんどがAC100V電源にあたります。サブ冷蔵庫としても使用可能です。日頃から、家庭で使っていると使用前の準備時間が省けてすぐに使うことができます。

車内で使用可能なDC12V

DC12V電源は、車のシガーソケットで使用できる製品になります。シガーソケットによく使われている充電器やFMトランスミッターなどがそれにあたります。車内で使用するときは、バッテリー上がりに気を付けて使用してください。

アウトドアで使えるカセットガス

夏場のアウトドアでキャンプやバーベキューをする時には、食材の鮮度は一番気になるところです。生肉や魚介類を準備しているときは特に注意したいです。直射日光が当たる場所など、万能ではありませんので気を付けて使用してください。

冷却により常に冷たさをキープできる

冷蔵庫のような冷却機能を持っていますのでとても魅力的です。食材を常に鮮度を保ったままキープしてくれます。

CB缶1本使用でおよそ24時間冷却できる

カセットボンベ（CB缶）やアウトドア缶（OD缶）が使えます。さらに、CB缶１本でおよそ24時間くらい冷却することができる驚異的なコストパフォーマンスを可能な仕様になっています。

ガス式冷蔵庫の注意ポイント

メリットばかり気を取られますが必ずデメリットもありますのでよく理解した上で検討してください。

直射日光を避けて、水平に置く

ガス冷却の冷蔵庫でも、真夏の炎天下に直射日光が当たる場所では実力を発揮することはできません。クーラーボックスと同様で涼しい所に置きましょう。また、液体を循環させるシステムなので、本体を水平に設置しないと冷却効率が低下しますので必ず水平に置きましょう。その時に、より効果を上げるためにボックススタンドなどを利用することをおすすめします。

重量がある

3wayガス式クーラーボックスの重量の平均は、約15〜20kgくらいになります。中に食材を入れたらそれ以上になる計算になりますので、食材を入れるタイミングなど検討する必要がありそうです。

風で火が消えることがある

風を締め切ると火が弱くなってしまい冷却機能も下がって火が消えてしまうこともあります。そのため、通常は風が通るスペースを確保するように設置して、強い風の当たらない風防を設置するなど風の対策は必要になってきます。

メンテナンスが必要

数年使っていくとカセットガス使用するときだけ冷却性能が下がってくるのが分かります。使う頻度にもよりますが、気が付かないうちに内側に埃などのゴミの影響でガス燃焼の炎自体が弱くなっているのです。見た目だけでは、分かりにくいのですが清掃することで炎が復活して大きくなり、性能も上がるます。定期的にメンテナンスを行うことで、本体そのものの寿命を伸ばすことになります。