サヨリとはどんな魚?
サヨリは、ダツ目サヨリ科サヨリ属の魚で、北は北海道から南は九州の沿岸に広く生息しています。6属13種といろいろな種が生存しています。
サヨリは群れで行動する魚
サヨリは、海面すれすれのところを群れで行動して泳いで、動物性のプランクトンを主に捕食したり、浮遊する海藻を食べたりしています。水面上をジャンプする習性を持っていて、危険が迫るとそれを察知して数回に渡って空中にジャンプして、天敵から逃げることができます。
サヨリは細長い体が特徴
全長は、最大で約40㎝ほどになります。サンマとよく似たスマートな細長い体形が特徴です。流線形のサヨリは、水面下を矢のように泳ぎます。その動きと脂肪が少ない淡白な身と美しさは、魚界の麗人や美人と言われています。
サヨリの生態
以前から季節になると寿司のネタとしてよく食べられている魚ですが、生態はどうなっているのでしょうか。生態について紹介します。
サヨリは日本海に生息している
サヨリは、本州中部以南や日本海側では石川県をはじめ、北陸から山陰にかけての沿岸に多く、太平洋側は千葉県や神奈川県など、瀬戸内海に面した香川県や広島県などにも生息しています。
サヨリ春から夏が産卵期
体長約20㎝前後で成熟していきます。地域によりますが、産卵期は4~7月で最盛期は5~6月前後になります。1回に産む卵の数は、約1,000~2,000粒でトータル6,000~1万3,000粒の卵を産卵します。水温約15℃であれば約2週間くらいで孵化して、約6~8㎜の仔魚が誕生していきます。
サヨリ釣りをしよう|基礎知識
釣りのシーズンや食べる旬など基本的なことを紹介します。
サヨリ釣りの時期は春から秋
サヨリ釣りの時期は、春期、秋期で違ってきます。産卵期が春の終わりから夏にかけてになります。秋には春に生まれた魚がエンピツサイズに成長しますので、釣りの対象になり始めると言うことです。旬は冬から春にかけてになり、各地の漁期と重なり市場にたくさん出てきます。お刺身やお寿司、天ぷら、塩焼きなどのいろいろな料理で美味しく味わえて、白身の高級魚としてとても人気で扱われています。
サヨリ釣りは初心者におすすめ
初心者でもファミリーでも手軽に楽しむことができる釣りです。誰でも簡単に釣ることができる手軽さで、休日に家族で釣りを楽しむの最適な魚です。群れを見つけると入れ食い状態になります。仕掛けを海に投げ込むことですぐに釣れるので、約30匹の数釣りも狙うことができます。
サヨリ釣りをしよう|仕掛け
ウキ釣りや初心者の人でも簡単に使える市販品の仕掛けなどコマセを利用することでより釣りやすくなる情報を紹介します。
サヨリ釣りはウキ釣りがおすすめ
群れが岸に近づいていれば、磯や堤防からのべ竿で簡単な仕掛けのウキ釣りで狙うことができます。他に、リールを使ったウキコマセ釣りなどができます。エサは、オキアミやハンペンなどがおすすめです。
サヨリ釣りにおすすめの仕掛け:ささめ針 お!サヨリOK のべ竿用 5号
- 全長:5.4m
- 仕様:1本鈎+スペア鈎2本
のべ竿用のセット仕掛けになります。のべ竿とこの仕掛けがあれば大丈夫です。他に道具は必要ありますん。シモリ玉が動いたとき、それがあたりの合図です。動いきだしたら合わせるようにしましょう。ポイントが遠い場合に特に有効とされています。
サヨリ釣りにはコマセを使用しよう
コマセは、エサを撒いて魚を引き付けて釣る方法になります。群れが岸に回遊してきたらチャンスです。コマセを少量づつ撒いて引き付けて切らさないようにしましょう。コマセで狙うカゴ釣りやウキ釣りで手返しの良さが強調されますのでよく釣ることができます。
サヨリ釣りにおすすめのコマセ
サヨリ釣りに使うコマセは、比重が軽く水面下に漂いながら広がるものが効果的で有効とされています。定番でよく使われているのが、イワシのミンチやアミエビになります。専用の配合エサとアミエビの組み合わせが特に広く知られています。どれも多めの海水で薄めて、足元に撒いて寄せるのが基本になります。
サヨリは料理におすすめ
脂肪が少なくさっぱりしている魚ですが、傷みが早いので、新鮮なものを見分けるには、長いアゴの下側に赤みが残っているところがポイントです。
サヨリは高級魚
白身魚で、旨味があり、青魚のような濃厚さを持った特徴と言えます。1番は、刺身と言われていますが、皮に風味があるので、塩焼きの料理が本来の味が楽しめるとも言われています。
サヨリの旬は釣りの時期と同じ
旬は、秋から冬と言われていますが、地域によって少し違います。ばらつきは、春になって岸に近づく地域もあるからです。回遊魚ですからその場所に常に滞在しているわけではないので、群れにあたれば数釣りが楽しめますが、群れが抜ければ全く釣れないということになります。小型のものを狙うのなら夏から秋にかけてになり、大型を狙うのであれば秋から冬がおすすめでしょう。