ハオコゼの生態
岩礁帯やテトラポッドを好む根魚
ハオコゼは、岩礁帯やテトラポッドなど、障害物のある場所を好む根魚です。磯の潮だまりにいることもあります。北海道と沖縄を除く、全国の沿岸帯に生息しています。体長は大きくても10cmほどで、小魚の部類に入ります。背びれに毒針があるのが大きな特徴です。
ハオコゼの市場価値
食材としての市場価値はない
同じ根魚のオニカサゴが高級魚として扱われるのに対し、ハオコゼには食材としての市場価値がありません。サイズが小さいため食べられる部分が少ないうえ、毒があるので対処が面倒だからです。定置網漁などで大量に掛かっても、まとめて捨てられてしまいます。
釣り人にも嫌われる「外道」
そのため、釣り人からも「外道」として嫌われています。外道とは、目当ての魚ではない「ハズレの魚」という意味です。他の魚を狙って堤防釣りをしていると、よく針に掛かることがあります。しかし、持ち帰る人はほとんどいません。厄介な毒魚として、すぐに海に捨てられてしまいます。