ハオコゼの料理や釣り方について!毒があるのでご注意を

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いくら外道だからといって、釣れたハオコゼを堤防の上に捨てたままにしないでください。ハオコゼの毒は、死んだ後も残るからです。たとえば堤防に放置されたハオコゼに子供が触れる可能性を考えると、非常に危険です。

刺されたら患部を温める

先ほど説明したように、ハオコゼの毒はたんぱく質でできているため、熱を加えると解毒できます。そこで、もしハオコゼの毒針が刺さった場合は、患部を温めてください。患部を水洗いした後、火傷しない程度のお湯で温めると効果的です。お湯がなければ、自動販売機の温かい飲み物を容器ごと患部に当てるだけでも、応急処置としては有効です。

ハオコゼの釣り場

波止場・堤防で釣れる

ハオコゼが釣れるのは、主に堤防や波止場です。ハオコゼは岩礁帯やテトラポッドを好むため、堤防や波止場で釣りをしていると「外道」として針に掛かるのです。狙って釣るような魚ではありませんが、強いて釣り場を挙げるなら堤防・波止場といえるでしょう。

ハオコゼの旬・時間帯

強いて旬を挙げるなら「暖かい時期」

ハオコゼは1年を通して釣れるので、特に旬というべき時期はありません。ただ、強いて釣れやすい時期を挙げるなら、春から初夏だといえるでしょう。寒い時期よりも暖かくなってからの方が、活動が活発化する傾向があります。定置網漁に掛かるのも早春の時期です。

夜行性なので夜の方が釣れやすい

ハオコゼは夜行性です。夜になってから、小型の甲殻類を求めて活発に動き回ります。そのため、昼間よりも夜間の方が釣れやすいといえます。夜間にハオコゼが釣れた場合は、毒針に触れないように一層注意が必要です。暗いので、何の魚が釣れたかわからないからです。目当ての魚と思って素手で触れたらハオコゼだった、ということもあり得ます。

ハオコゼの釣り方

小さい魚なのでエサも小さめがいい

ハオコゼは、一般的には「狙って釣る魚」ではありません。多くの釣り人にとって、ハオコゼは「釣りたくないのに釣れてしまう魚」なのです。ハオコゼの釣り方を特に意識したことのある釣り人は少ないはずです。

したがって、ハオコゼを意識的に釣ろうとすると、意外な盲点に気が付きます。それは、エサのサイズです。ハオコゼは小さなサイズの小魚なので、エサも小さいものを使ったほうが釣れやすくなるのです。

竿はこまめに動かす

ハオコゼは、小型の甲殻類が動いているところを狙って食いつきます。つまり、ハオコゼには動くエサに食いつく習性があるのです。したがってハオコゼを狙うならば、釣り竿はこまめに動かすのが効果的なのです。

あとは普通の堤防釣りをすればOK

エサのサイズや竿の動かし方にさえ注意しておけば、あとは普通の堤防釣りのやり方でハオコゼを釣ることができます。そこでここからは、堤防釣りの代表的な釣り方について詳しく見ていきましょう。今回は、サビキ釣りと穴釣りについて見ていきます。

ハオコゼの釣り方① サビキ釣り

サビキ釣りの仕掛けの特徴

サビキ釣りは、初心者にもチャレンジしやすい堤防釣りです。マキエを入れたカゴと、たくさんの擬餌針(ぎじばり=小魚に似せた形をした釣り針)を使った仕掛けが特徴です。仕掛けが着水すると、かごに詰めたマキエが水中に広がります。そこへ集まってきた魚を、たくさんの擬餌針で釣り上げるやり方です。

道具を揃えやすい

仕掛けさえしっかり作っておけば、どのような釣り竿でも対応できます。また、仕掛けを作るのに慣れていない初心者のためには、サビキ釣り用の仕掛け一式が完成した状態で釣具店に売られています。タックルを揃えることにまだ慣れていない初心者にとって、気軽に始められる釣り方です。

ハオコゼの釣り方② 穴釣り

穴釣りの仕掛けの特徴

穴釣りも、初心者がチャレンジしやすい釣り方です。ブラクリと呼ばれるオモリを使って仕掛けを水底まで沈めることで、岩礁帯に潜む根魚を狙います。仕掛けを着底させ、魚が掛からなければ場所を移動します。これを繰り返しながら、根魚を探っていく釣り方です。

根掛かりに注意

穴釣りは水底を狙う釣り方なので、根掛かりのリスクと隣り合わせです。そこで、根掛かり対策が必要になってきます。根掛かりを避けるには、水底の様子を十分探れるようにアタリのとりやすい釣り竿を使うことが大切です。手元に感触が伝わりやすい、穂先の硬い釣り竿を選ぶようにしましょう。

なお、穴釣りについてもサビキ釣りと同様に、市販の仕掛けが釣具店に売られています。市販の穴釣り用仕掛けは、根掛かり対策もしっかりとられています。根掛かりをどうやって回避すればいいのかわからない初心者には、市販の仕掛けを使うことも効果的な選択肢です。

まとめ

ハオコゼは、外道として多くの釣り人から嫌われています。しかし、味噌汁や唐揚げにするととても美味しくいただくことができます。「ハオコゼは外道だ」という固定観念をいったん忘れて、あえてハオコゼを狙いに行くのも、新鮮な気持ちがして楽しいはずです。毒針の扱いには十分に注意して、いつもとは違った釣りに挑戦してみてください。