ハオコゼの料理や釣り方について!毒があるのでご注意を

このように釣り人から嫌われるハオコゼですが、食べると意外に美味しいのです。毒針が目立つ外観とは裏腹に、上品な味が楽しめます。毒針の扱い方には気をつかいますが、上手に調理すれば食材として十分に利用できる魚です。

身が小さいので刺身には向かない

ハオコゼの身は、刺身で食べることが可能です。くさみはなく、歯ごたえがあり、ほのかな甘みも楽しめます。ただ、ハオコゼの体長は大きくても10cm程度です。小魚なので食べられる部分が少なく、刺身にしても非常に少量となってしまいます。

ハオコゼの味噌汁

そこで、ハオコゼを丸ごと鍋の中に入れて、ダシをとるほうが現実的です。実際に良いダシがとれるので、美味しい味噌汁を楽しむことができます。毒針のことが心配になるかもしれませんが、ハオコゼの毒はたんぱく質からできているため、加熱することで解毒できます。

ダシをとった後のハオコゼの身も、とろとろとした食感で美味しくいただけます。味噌汁の中にハオコゼが丸ごと入っているので、見た目は少しグロテスクですが、いつもと違う味を楽しむにはもってこいです。

煮付け

ハオコゼが小魚であることを考えると、煮付けにするのもおすすめです。ハオコゼの内臓はとても苦いので、下ごしらえでしっかり取り除いておきましょう。味付けは普通の煮付けと同様に、砂糖・みりん・しょうゆ・日本酒で大丈夫です。何匹ものハオコゼをまとめて鍋に入れて、美味しい煮付けにしていただきましょう。

唐揚げ

ハオコゼは唐揚げにも向いています。苦い内臓をあらかじめ取り除いておけば、あとは普通の唐揚げと同様に作れます。小麦粉にまぶして、熱した油の中へ投入しましょう。背びれごといただくと、香ばしい味を堪能することができます。

ハオコゼ料理における背びれの上手な扱い方

ハオコゼを料理する際、毒のある背びれの扱い方にはコツがあります。ハオコゼ料理に慣れていないと、どうしても背びれの毒が不安になるので、下ごしらえで背びれを切り取りたくなります。しかし、これがケガのもとなのです。ハオコゼの毒は死後も残るので、調理中でも背びれに触れると危険です。刺さった箇所に毒が回ります。

そこで、いっそ背びれはカットしないでおくのがコツです。ハオコゼの毒は死後も残る代わりに、加熱すればなくなります。煮たり揚げたりすることで、背びれから毒はなくなるのです。特に唐揚げの場合、背びれごと食べたほうが香ばしさを楽しめるのでおすすめです。

ハオコゼが釣れたときの注意点

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