カイワリの釣り方や料理をチェック!アジとは一線を画す美味しさ

カイワリという魚をご存じでしょうか。刺身良し、焼いて良し、煮て良しの非常に美味しいアジ科の魚なのですが、スーパーにはあまり出回りません。このためカイワリは、知る人ぞ知る絶品魚として知られています。今回は、このカイワリの魅力についてご紹介します。

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カイワリのすすめ!アジと一線を画す絶品魚

カイワリは古くから漁師町で親しまれている魚で、その味は高級魚シマアジに匹敵するとも言われています。脂がたっぷり乗り、引き締まった身はまさに絶品で、カイワリの刺身は多くの魚通たちを虜にしてきました。

カイワリの特徴 アジとの見分け方

カイワリは体長20cm~40cmほどのアジ科の魚で、よく見かけるアジより縦に長く、全体的に菱形です。黄色みがある銀白色で、シマアジと似ていますが、シマアジほど大きくならないのが特徴です。

カイワリ、その生態に迫る

生息地域

カイワリは主にインド洋や太平洋の暖かい海に生息していると言われています。日本では宇和海から宮崎・鹿児島沖や相模湾が有名ですが、太平洋側だと宮城県、日本海側だと能登半島から南の海に幅広く生息しているようです。

沿岸から200mの砂泥地に生息しているため、獲れる場所は様々ですが、カイワリを狙って獲ることはなく、安定して供給することができません。その結果、市場にあまり出回らないと言われています。

カイワリの旬は春~夏!

カイワリは、9月~11月ごろ産卵するため、春から夏にかけて最も脂が乗って美味しくなると言われています。ただ地域によって時期には多少差があり、沖縄から九州では春~夏ですが、相模湾辺りでは秋口が旬だとも言われているそうです。ナスやズッキーニなど夏の野菜とぴったりなのです。

アジより安い?カイワリの値段

カイワリは群れで大量に水揚げされるため、漁師町では古くから親しまれている魚ですが、漁獲量が安定しないなどの理由のため、地元の消費がメインで、都市部でのの知名度はいまいちです。そのためカイワリは非常に美味しい魚であるにも関わらず、需要が低く、かなり安価な魚として知られています。漁師町の朝市で見つけたい魚です。

カイワリの釣り方①釣り場と産地 

カイワリの産地

カイワリは暖かい海に生息しているため、黒潮や対馬海流に近い海域でよく獲れます。そのため、カイワリの産地は温暖な気候の地域が多いようです。ただカイワリを目的とした漁ではなく、他の魚に混ざって獲れたカイワリを出荷しているため漁獲量が安定しません。このためカイワリは地元の消費が一般的で、滅多に市場に出回らない魚なのです。

カイワリ釣りは場所選びが大事 

自分で釣る場合、寒すぎない海なら基本どこでも釣れますが、釣れる場所や釣れる時期は周年で決まる魚なので、まずは釣れる場所を把握することが大事です。カイワリがよく釣れる場所としては、関東では静岡の伊東や千葉の州崎辺りが有名です。

カイワリの釣り方②時間帯

カイワリに限らず、魚がよく釣れるのはマズメの時間だと言われています。マズメの時間とは時間が切り替わる時間帯、例えば早朝や黄昏時など、薄明るい時間帯を指しています。マズメの時間に魚がよく獲れる理由は「プランクトンが浮き、それを食べに来る魚が多いから」など諸説ありますが、本当のところはまだよく分かっていないようです。

マズメの時間に次いで、よく釣れるのが夜です。昼の明るい時間、魚は警戒心が強く、あまり動きません。夜は、昼に動かない魚たちが一斉に活動を開始するため、比較的魚が釣れやすい時間帯として知られています。しかし夜釣りは危険度が上がるため、安全面に細心の注意が必要です。

カイワリの釣り方③防波堤釣りとタックル

防波堤からカイワリを釣るなら「遠投げザビキ」が効果的だと言われています。ザビキ釣りとは糸の1番下に付けているオモリ付きカゴに餌を入れ、その上の部分にいくつものザビキ(枝分かれした糸と針)を付けた仕掛けを使い、防波堤から小型の魚を狙う釣り方です。針が多く付いているため、一気にたくさんの魚を釣ることができます。

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