カイワリの釣り方や料理をチェック!アジとは一線を画す美味しさ

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カイワリは沿岸から200m程沖合に生息しているため、遠くに投げるとよいと言われています。またカイワリは色の識別ができていると言われており、ザビキ釣りで釣れないときは釣り方よりもザビキの色を変えてみると探ってみると良いそうです。

カイワリの釣り方④ジギングとタックル

浅場の砂泥地での船釣りなら「ザビキの太仕掛け」、深場なら「ジギング」が有効と言われています。ジギングとはジグと呼ばれる疑似餌を使った船釣りの一種で、金属質のものが多いため、沈下速度の速さと、遠くに飛ばすことができます。

カイワリ釣りのジギングの仕掛けはアイにアシストフックを付けるのが特徴です。通常のフックだけの仕掛けだとアタるけどのらないことが多いのですが、こうするとカイワリが仕掛け全体を吸い込むように捕食すると言われています。

カイワリ料理の下ごしらえ①選び方・締め方

カイワリは魚体が堅く、体色がきれいに輝いていて、エラが鮮やかな紅色になっているものを選ぶと良いそうです。カイワリは身が柔らかくなりやすいため、自分で釣った場合はすぐ血抜きしておくのが大事です。

カイワリの締め方

カイワリはエラを切るだけではなく、頭の後ろを切って絞めると言われています。さらに拘る人は神経〆というのをやります。神経〆とは写真のスパイクを使って脳と脊髄を破壊してから血を抜く方法です。脳死状態のまま血を抜くことによって、死後硬直が始まる時間を遅らせることができ、腐敗までの時間を稼ぐことができるというわけです。

カイワリ料理の下ごしらえ②準備するもの・便利グッズ

カイワリ料理に限らず、青魚の下処理はまな板に臭いが付いたり、内臓が飛び散ったり、片付けが意外と面倒です。そこで活用してほしい便利グッズが、新聞紙か週刊誌です。紙が頭や内臓の水分を吸うため腐るのが遅くなり、普通の生ゴミと同じように処理することができます。まな板が汚れることもありません。

手順

まずは週刊誌のホチキスを取り、カラーのグラビアページを抜き取ります。そしてまな板の上に週刊誌を見開いてセットし、魚の頭を切り落とします。この時、頭を週刊誌の今使ったページに包んで捨てます。そして次のページに胴体を乗せ、内臓などを取り出します。最後に内臓を週刊誌のページに包んで捨てます。

新聞紙で代用する場合は、端をを切り離して何枚か重ね折しておくとよいでしょう。また週刊誌も新聞紙もない場合は牛乳パックを開いてまな板代わりにすることもできます。キャンプや船上など、外で調理する時は牛乳パックを開いて5~6枚持って行くと良いでしょう。

絶品カイワリ料理の定番レシピ①刺身

カイワリはもっちりして柔らかい身が特徴的で、昔ながらの漁師に倣って、刺身にして食べるのが、通の食べ方だと言われています。アジの刺身は有名ですが、カイワリの刺身はアジ以上に歯ごたえと甘さがあり、絶品です。

カイワリのさばき方

カイワリは三枚おろしが基本です。まず鱗を取り、エラの後ろから頭を落とします。次に背中側から包丁を入れ、中骨にぴったりと包丁をあてて半身を下ろします。さらに裏側の半身も中骨からそぎ落とし、皮を剥ぎ、骨抜きピンセットで身に残った小骨を取ります。

皮を剥ぐ時はアジと同じように、身に銀色の部分が残るように手で剥ぐと良いそうです。後は刺身の大きさに切って、お皿に盛り付ければ完成です。薄い刺身が好きな方は刺身用包丁を使うと良いかもしれません。

カイワリの刺身、そのお味は?

とにかく脂が乗っていて、濃厚です。青魚のアジの仲間でありながら、高級な白身魚のような上品な味で、その味はシマアジに匹敵するとも言われています。甘みが強く、きめ細かい身が特徴的で、刺身の中でトップクラスとも言われています。

絶品カイワリ料理の定番レシピ②塩焼き

カイワリの焼き方

刺身と並んでカイワリ料理の代表として挙げられるのが、塩焼きです。20cmぐらいのカイワリは干物や塩焼きにして食べるのがおすすめです。カイワリはオーブンと魚焼き専用ホイルを併用して焼くのがポイントだと言われています。

普段魚を焼くといえばグリルを使ってしまいがちですが、実はグリルだと直火が強く、カイワリのように少し大きめの魚は表面が部分的に焦げてしまうようです。このためカイワリはオーブンと魚焼き専用ホイルを駆使して、200度で片面8分ずつ、遠火と熱風を使って焼くと綺麗に美味しく焼けるそうです。

カイワリの塩焼き、そのお味は?

刺身と同じように普通のアジより脂が乗っていて、それは美味しいと言われています。アジは焼くと少しパサパサ感がありますが、カイワリは脂が乗っているため、ほくほくして非常にジューシーです。

絶品カイワリ料理はアレンジレシピいろいろ

カイワリを使った料理はバリエーション豊かで、様々な食べ方を楽しむことができます。定番の刺身と塩焼き以外にも、焼カイワリの味噌汁や、カイワリの煮付け、ソテーや揚げ物にしても美味しいと言われています。

カイワリの煮付け

カイワリの煮付けはちょっと濃いめにするとよいそうです。レシピの1例では、カイワリ1匹に対して酒100cc、醤油大さじ4、砂糖大さじ4、みりん大さじ2で煮付ける」とありました。ごはんに煮汁をかけたり、煮汁につゆを足すのも良いそうです。

カイワリのサンガ

サンガというのはなめろうを焼いたもので、漁師町に多数存在している、いわゆる漁師料理の1つです。まずはカイワリをさばいて、香味野菜と一緒にたたき、なめろうにします。それを丸めて焼くとサンガのできあがりです。香味野菜は少なめにするのがポイントだそうです。写真はカイワリではなく、アジのサンガです。

カイワリを料理する時の注意点

カイワリは口の中にノエ(タイノエ)と呼ばれる寄生虫がつくことがあり、一説ではこれがカイワリの流通を妨げているとも言われています。しかし毒性はなく、取り除いて調理すれば問題ないそうです。ノエはエラの付け根に寄生しており、さばいている時に口の中から出てきますので、もしノエを見つけたら、引きずりだしましょう。 

まとめ

カイワリは脂の乗り方や味の上品さにおいて、アジとは一線を画す非常に美味しい魚です。またレシピのレパートリーもたくさんあり、料理も釣りも研究しがいのある魚と言えるでしょう。スーパーには並びづらい魚なので、ぜひ自分で釣って、味わってみて下さい。