アジングとは
ルアーを使ってアジを釣ることを、アジにingをつけてアジングといいますが、メタルジグを使うアジングは、鉛やタングステンなど比重の大きい小魚の形をした小さなプレートで、小魚にイルミネートしてアジを騙して釣る釣り方です。
「メタルジグをつかってみたいな。」と思うアングラーの脳裏に浮かぶ光景とは、堤防から沖合のナブラにメタルジグを投げ入れて、一尺以上もあるアジを引き上げて、友達や家族に自慢する自分の姿ではないでしょうか。
アジング用メタルジグを使うメリットとデメリット
メタルジグの一番のメリットは飛距離が出せることです。軽くて空気抵抗の大きいジグヘッドのリグに比べて、ざっと二倍の飛距離が出せますから、たとえ堤防からの釣りであっても驚くほど広範囲のアジを狙うことができます。
港に入ってくるベイトを追って一尺以上の回遊アジが港内に入ってくるときがありますが、飛距離のメタルジグを使えば、届かなくて残念な思いをすることもありませんし、ワームが劣化して交換するなどしてタイムロスが出ることもありません。
メタルジグが適さないときもある デメリット
釣り場の状況によっては、メタルジグを使わない方がいい場合もあります。それは、アジが食欲不足で食いの渋い状況の時です。そんな状況下でのアジは、メタルジグの早い動きで捕食スイッチをオンにすることはありません。
そんなときには、ワームのくねりくねりとした漂うようなソフトな動きの方がアジの食いつきがよくなります。アジが活性でない状況ではメタルジグが適さないので、タグヘッドとワームに切り替えてみるのがいいでしょう。
メタルジグを使ったアジングに最適な時期は
秋から冬にかけての時期はのアジは小魚を捕食するので、この時期は特にメタルジグを使うとよく釣れます。ただし冬の寒さがましていき、極寒の時期になると、 アジはアミを食べるようになるので、メタルジグで釣るのは難しくなります。
アジのサイズと時期の関係
アジは、春が産卵の時期で、夏、秋、冬にかけて大きくなりますから、大きなアジを釣るには秋から冬までの時期がおすすめです。またアジの捕食するベイトも季節によって変化することもアジングを攻略する上で把握しておきたい点です。
アジが好きでよく食べるベイトは、冬から春にかけては(12〜5月)アミや小さなエビ類、春から秋にかけては(3〜11月)、シラスなどの小魚、真冬から初夏にかけては(2〜6月)、イソメなどムシ類です。しかも秋はイワシなども岸近くまで寄ってきますから、ショアジギングでも大きなアジが釣りやすいと言えます。
メタルジグを使ったアジングに最適な時間は
アジが捕食する時間帯は日に三度~アジングに最適
アジが盛んに捕食する時間が、アジングのチャンスになります。最初に来るチャンスは、およそ5時から6時の間「朝マズメ」と呼ばれる時間帯です。この早朝の時間にアジは見えるようになった餌を求めて捕食します。
二回目ののチャンスは、日没前後の1時間程度の時間帯で、夕マズメと呼びます。植物プランクトンは昼間に日光を受けて光合成して豊富なエネルギーを身体にため込みますが、その植物プラクトンを求めて動物プランクトンが活発になります。その時、アジなどの小魚はもちろん、その小魚を捕食する大型の肉食魚も活気付くのです。
メタルジグのフラッシング効果でナイトアジング
もう一つの時間帯は、夕マズメから翌日の朝に掛けての時間です。この時間帯のアジングを、特にナイトアジングと呼びます。夜は、大型の肉食魚の活動が鈍るため、その餌になるアジなどは食べられる心配なく餌を獲れます。その時間にアジは、栄養たっぷりの動物プランクトンを安心して食べるのです。
夜は、海に向かって光を放つ常夜灯の明かりが届く範囲を狙うのがいいとされていますが、月の明るい夜などは、一概に常夜灯の下がいいとは言えないので、逆に暗がりを狙ってみるなど工夫と探求が求められます。
デイゲームでアジングを楽しむならメタルジグが有利
昼間は、アジの方も目が利きますからメタルジグが偽物だと見分けてしまいます。ですので、ワームよりメタルジグの方が光沢感を生かしてフラッシングとフォールの素早さで反射的なバイトを期待できます。
もし、昼間しかアジングに行けない人は、メタルジグを試してみることをお勧めします。遠目が利く昼間なら、ベイトがたくさんいる場所を探したり、近くでイワシなど小型の魚が釣れていればベイトが岸の近くに寄ってきている判断がつき、あとはアジの回遊するのを待つだけです。