ファイヤーボックスとは
日本ではまだそれ程認知度の高くないファイヤーボックス(FIREBOX)社ですが、コアなキャンパーだけではなく、キャンプ初心者にも是非利用して欲しいキャンプギアを製造販売している素晴らしいメーカーです。まずはファイヤーボックス社についてご紹介していきます。
アメリカ発のアウトドアメーカー
ファイヤーボックスは、アメリカ中西部ユタ州よりアウトドア用品を発信するメーカーです。日常生活のフラストレーションから開放され、キャンプシーンでファイヤーボックスのストーブを使って素晴らしいひと時を体験して欲しいという願いの元、様々なアウトドア用品を提供しています。
主力商品の焚火台が密かな人気
様々なアウトドア用品が揃う中、小型で使い勝手の良い焚火台が話題になっています。薪などの自然燃料でウッドストーブとして使えるほか、固形燃料やアルコールバーナーなどと併用することも出来、その上で調理なども行える、1台で何役もこなせてしまう高機能性が人気の秘密です。
ファイヤーボックスの焚火台の仕組みを知ろう
アウトドア用品メーカー各社で焚火台を販売していますが、ファイヤーボックスの焚火台はどのような構造をしているのでしょうか。小型なのに高機能の理由には、工夫を凝らしたそのフォルムにあります。燃焼の原理や効果を理解しながら、ファイヤーボックスの焚火台の魅力に迫りましょう。
基本的な構造
空気穴や燃料投入口など、効率を考えつくした穴が開いている板状の金属プレートを、蝶番式で箱のように組み立てる方式を採用しているので、シンプル且つ簡単な構造になっています。付属のスティックにより、灰受けの高さを変えたり台の幅を調節することも可能です。
焚火燃焼の原理①煙突効果
焚火台内部で燃料を燃焼させると、外気温より焚火台内部が高温になり煙突効果が発生します。温められた空気は発生した浮力により上昇し、焚火台の空気取り入れ穴から新たな酸素を取り入れます。このような循環効果により、少ない燃料で効率よく使うことが出来ます。
焚火燃焼の原理②二次燃焼
初めに薪などを燃やすと、成分分解により木ガスが発生します。通常は空気中に放散されますが、ファイヤーストーブの焚火台は、その構造により木ガスを焚火台内部に留まらせ、高温で木ガスと酸素を結びつける二次燃焼を引き起こし、燃焼効率と火力を飛躍的に上昇させています。
ファイヤーボックスの焚火台の魅力と特徴
ここまでの紹介で、ファイヤーボックスの焚火台も面白いかもと思って頂けたと思いますので、更に深く魅力と特徴をご紹介していきたいと思います。自分の思い描くキャンプスタイルに、ファイヤーボックスの焚火台がどのように使われるかを想像しながら魅力と特徴を感じて見ましょう。
驚きの強い火力
仕組みについてで少し触れましたが、煙突効果と二次燃焼のおかげで、コンパクトながら驚くほどの強い火力を生み出せるのが、ファイヤーボックスの焚火台の最大の特徴です。効率良く燃料を使用出来るので、高火力なのに省エネルギーであることも見逃せないポイントです。
折りたたみで収納簡単
板状の金属プレートを、蝶番のような部材で繋いで箱を作るだけというシンプルな構造で、組み立ても片付けも驚くほど簡単に出来ます。収納時も立体的な大きさはまったく感じさせずに、バッグの隙間にスッと収納する感覚で持ち運ぶことが可能です。
単純構造で故障知らず
金属プレートを組み立てるだけの単純構造で、ガスやアルコールバーナーなどと違ってメンテナンスも簡単で、故障しにくいのもメリットの1つです。使用する金属プレート自体も頑強に作られており、熱や衝撃による変形も少なくなっています。
薪も炭も使用可能
煙突効果と二次燃焼で燃焼効率の良さを実現しているため、薪や炭といった燃焼温度や方法の違う燃料から、小枝などキャンプサイトで調達できる燃料も使用可能です。焚火台の中にアルコールストーブや固形燃料を設置して使うことも出来るので、様々な環境で使用することが出来ます。
暖にも料理にも大活躍
焚火台ですから、もちろん暖を取ることが利用する目的の1つですが、焚火台の上で鍋やフライパンを使って、煙突効果によって発生した高火力での料理を同時に楽しむことが出来ます。焚火台は頑強に出来ているので、ダッチオーブンやスキレットなどの重量のある調理器具も問題なく使えます。
ファイヤーボックスの焚火台おすすめ① G2ストーブ 5インチ
ここからはファイヤーボックスの3種類の焚火台について詳しくご紹介させて頂きます。まずは一番オーソドックスなタイプのG2ストーブです。安定感があり、素材の強さと相まってどのようなアウトドアシーンにも使えるスグレモノです。
詳細スペック
本体サイズ/幅12.7cm×高さ19cm、収納時の厚み/0.95cm 重量/907g 素材/ステンレス 構成部品/ストーブ本体、スティック(2本)、アッシュパン(灰受け) 価格/10692円(税込)
特徴とオススメポイント
使用すると、思っているより焚火台全体として、少し重みを感じると思われます。その重みが焚火台の頑丈さに繋がり、メンテナンスもし易く長く使えるサイズになっています。ソロキャンプにはもちろんですが、複数人のキャンプの時の焚火台や調理補助の役目にも活躍することでしょう。
オプションアイテムその① 専用キャリングケース
焚火台ですので、使えば当然煤が付着したり地面の土を拾ってしまったり、使用後にまだ焚火台に熱がこもっている場合など、汚れや熱を気にせずサッとしまうことが出来る専用ケースはとても重宝します。耐磨耗性のある500wtナイロンの生地と考えられた縫い付け方法により、とても頑丈に仕上がっています。価格/2916円(税込)
オプションアイテムその② 延長グリルプレート
G2ストーブの焚火台にぴったりと設置して使えるグリルプレートです。焚火台の上に置くのではなく、はめ込む事でプレートが安定しますので、お肉やお魚を焼く際に重さでプレートが外れたり落ちたりの心配はありません。価格/1980円(税込)
オプションアイテムその③ アジャスタブルゲート
焚火台の底だけではなく、上の方で燃料を燃やしたい時など、底面を上下して調整するためのプレートです。焚火台自体が燃焼効率の良い構造をしていますが、料理をする場合に底上げすることによって更に少量の燃料で済むように調整することが出来ます。価格/1780円
オプションアイテムその④ ボイルプレート
お湯を沸かす際や、料理で煮物を作ったりする際に、より熱量を鍋に集中させるためにこのプレートを焚火台に設置します。こちらもはめ込み式であるため安定していますし、中央の穴の部分はちょうど市販のステンレスやチタンのマグカップを固定することが出来、飲み物を温めたりすることも可能です。
口コミレビュー
激しく燃えて、頑丈で期待通りの品物。調理器具が置けて、横から木をくべることが出来るのが魅力的。熱でフレームが曲がることも無く良い商品。重量感はあるが、作りがしっかりしていて良い。アルコールストーブの風防として使っても満足。
ファイヤーボックスの焚火台おすすめ② GEN2 ナノストーブ チタン
初めて手に取ったその瞬間、きっとそのコンパクト且つ軽量さに驚かれることでしょう。チタン素材を生かした焚火台は、丈夫さも兼ね備えておりもちろん料理にも適しています。使用後はクールダウンも早く片付けも楽チン。アルコールストーブがぴったりと納まるので、小枝などと併用するのも良いでしょう。
詳細スペック
本体サイズ/幅8.0cm×高さ12.0cm、収納時の厚み/0.635cm 重量/113g、素材/チタン 構成部品/ゴトク兼接続用スティック付きストーブ本体 価格/12000円(税込)
特徴とオススメポイント
アメリカでも併用を薦めている通り、trangia社製のガスバーナーやアルコールストーブがぴったり納まる幅、高さになっています。焚火台自体が風防となりますし、小枝や薪を燃やした際の汚れなども気になりません。驚異の軽さは、トレッキングなどの軽量アウトドアシーンにもうってつけです。
オプションアイテムその① 専用キャリングケース
耐磨耗性に優れた素材を使うことで、ナノストーブをしっかりと守ることが出来ますし、ケース本体の耐久性も高いので長く使用することが出来ます。Dリングとベルトループが縫いこまれているので、ベルトに通したりカラビナにぶら下げるのもいいですね。価格/1404円(税込)