ケリーケトルは魔法のヤカン|魅力たっぷりのアイテムと使い方を紹介!

ケリーケトル(Kelly Kettle)は自然の燃料を使って素早くお湯が沸せる、ちょっと不思議な構造のヤカンです。しかもケトル(ヤカン)なのに調理も出来るスグレもの。アウトドアのみならず災害時にも活用できるケリーケトルをご紹介します。ケリーケトル、一度使ったらもう手放せなくなりますよ。

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キャンプをはじめ、釣りや山登りなどを通して様々なことを学んでいる毎日です。道具の選定や各技術のやり方だけではなく、アウトドア活動には季節ごとに違う楽しみがあることを発信して行けたらと思っています。

ケリーケトルとは|特徴と魅力

一見すると牛乳が入っているアルミ缶のような、可愛らしい形のケリーケトル。外見は単純そうな構造ですが、実はいろいろなところに工夫が施されて、使うごとに愛着が湧いてくる。そんなケリーケトルの特徴と魅力を1つ1つご紹介していきます。

アイルランド発のアウトドア用ヤカン

ケリーケトルは、アイルランドで開発されたアウトドア用のヤカンです。1890年代から100年以上、家族4世代に渡って開発され現在の形と大きさのラインナップになりました。近年、日本でも販売が開始され、その魅力に注目が集まっています。

熱効率が良いエコな時短アイテム

ケリーケトル最大の特徴は、煙突効果による熱効率の良さです。ケリーケトルは二重構造になっていて、内壁と外壁の間に水を入れて、小枝や樹皮、枯れ草などを下のファイヤーベースで燃やして発生した熱が、上昇気流で真ん中の煙突部分から抜けて行くことにより外壁が熱されて、気象条件に関係なく3~5分で効率よくお湯を沸すことが出来ます。

お湯を沸かしながら簡単な料理も出来る

煙突効果で発生した火や熱は、簡単な料理をするのにも適しています。ケリーケトルはオプション品として、専用のクッカーセットやグリル網なども販売しています。茹でる料理などはケトルの上で、焼き物はケトル部分を取り外し、ファイヤーベースのみを使用してなど、オプション品で使い方の幅が広がります。

非常時、災害用にも活用できる

いざという時の非常用の物資はみなさん用意していると思いますが、その中にケリーケトルを追加して欲しいと思います。ガスや電気が無い状況でも、公園や川原などで小枝や枯れ草を拾ってきて燃料とすることが出来ます。寒い時にはストーブとしても活用出来るので、非常時、災害時には必需品となるでしょう。

ケリーケトルの種類と選び方

ケリーケトルは2種類の素材と、3タイプの大きさのラインナップがあります。どのような環境で使用するか、何人で使うことを想定しているか、運ぶ時やメンテナンス時などの利便性をどれくらい考慮するかなどによって、自分にあった素材とサイズのケリーケトルを選ぶのが重要です。

素材|アルミとステンレスの2タイプ

ケリーケトルには、アルミニウム製とステンレス鋼製の2タイプの素材があります。どちらの素材にもメリットとデメリットがありますので、使用環境や携帯性、使うことによってケリーケトルをどのような風合いにしたいかなど、自分にあったスタイルの素材を選びましょう。

アルミニウム製

アルミニウム製の特徴は、熱伝導率が高いことにあります。軽いので持ち運びにも適していますし、焦げ付きにくいのも特徴です。ただ衝撃などにはやや弱く、扱い方によっては傷やへこみが出来てしまうこともあります。傷から錆が進行する恐れがあるので、金たわしやクレンザーで強く磨くのは厳禁です。

ステンレス鋼製

素材の硬さと耐久性がステンレス鋼の最大の特徴です。気軽に金たわしやクレンザーで磨けるメンテナンス性の良さと、多少の荒い使い方にも対応出来る耐久性は使い勝手がいいです。ただ、アルミニウム製に比べて少々重さを感じるかもしれません。アルミニウム製に比べて熱伝導率が低いので、焦げ付きやすいというデメリットもあります。

容量|0.6Lから1.6Lまでの3タイプ

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