普段の手入れではブラシで泥などの汚れを落とし、革製品ならば傷周りに保湿オイルをつけて馴染ませてからカラーオイルを塗ります。余分な油をとったら布で艶が出るように磨き上げましょう。スエードなどは起毛の具合によって力加減に気を付けましょう。ダナーのオリジナルケアグッズがあるので、そちらを購入するのもよいでしょう。
ダナーのリペアサービス
普段の手入れではどうにもならないのがソールの削れや縫い目の解れなどです。ダナーでは職人が修理してくれるリペアサービスというものがあります。壊れてしまったと悲しむ前にダナーに問い合わせてみましょう。
- ソール交換(状態が悪すぎると出来ませんが、ソールの交換が可能な商品に対応しています。工期は1~2か月ほどで金額は13,000円(税抜き)から受注しています。ヒールのみは6,000円からです)
- トップバンド交換(履き口部のレザーの交換または修繕。工期は3週間ほどで金額は5,000円(税抜き)です)
- ライニング補修(クラシックシリーズなどの傷んでしまった内側のライニングを補修します。ただしゴアテックスモデルのライニング全体の交換は国内ではしていません。工期は3週間ほどで金額は2,000円(税抜き)です)
- フック・アイレットなどの交換、取り付け(靴ひもを通すフックやアイレットの取り付け、交換です。工期は2週間ほどで金額は250円(税抜き)です)
- ステッチ補修(パーツの縫い合わせ個所の補修です。状態によってソールの交換となる場合もあります。工期は3週間ほどで金額は1,000円(税抜き)です)
- クリーニング・ポリッシュ(レザーの汚れ落とし、補色、磨き上げです。スエード、ヌバック素材はクリーニングのみ。工期は1週間ほどで金額は1,000円(税抜き)です)
ダナーブーツが買えるお店は?
インターネットでも購入可能ですが、やはり一回は実際に履いてみたいものです。ダナーの商品を買えるお店を紹介します。
全国のダナー取扱店
全国でダナーを取り扱っている店舗は現在60店舗以上です。他にもBEAMSやOSHMAN’Sなどの販売店でも購入可能です。普段のサイズとダナー商品は同じである場合が多いようですが、やはり一度は試着して感触を確認したり、店員からアドバイスを貰うとよいでしょう。
ABCマート
ABCマートは2012年にダナーブランドを所有していたラクロス社を子会社化しました。なので現在のダナー総代理店はABCマートとなっています。店頭では低価格のダナー商品を販売していますが、その分ゴアテックスを使用しないなどの劣化版であることは否めません。
ダナーのアウトレットショップ
ダナーのアウトレットショップは全国で6店舗あります。取扱店舗よりも商品が豊富にあるので、ためし履きに最適です。型落ちした商品はお得な値段で販売されるので要チェックです。
ダナーブーツの中古相場は?
ダナーは改良を重ねてより良い商品を作るため、型落ちした商品というものが数多く存在します。また復刻版として限定販売するものや、カラーによっても人気、不人気がわかれるので低価格のダナーを手に入れることも可能でしょう。
中古品でも相場はやや高め
新品から考えるとかなり安くはなりますが、中古品でもダナー商品は長く使えるのと人気があるため高いです。新品同然の中古品だと2万から3万代はします。ネットストアではもう少し低くなりますが、状態を把握できずに購入するとリスクが高くなります。
中古も新品も偽物に注意
「ダナーのブーツです」と表記されていたとしても偽物である場合があります。それは中古、新品関係なく存在しているので詐欺サイトや偽物販売店には注意が必要です。また、日本の直営店や公式HP以外の輸入品である場合、真偽の特徴がつかみづらいのでしっかりとロゴやパーツの作りなど見極めねばならず、正規ショップで購入するのがベターです。
また「ダナーの偽物だ」と記載されているものもありますが、こちらはABCマートの廉価版を指している場合があります。偽物か廉価版かわからなかった場合にはABCマート公式HPで確認してみるとよいでしょう。
ダナーブーツに合うシューレースは
付属の靴紐でも十分に格好いいのですが、長年使用していると飽きがきてしまうこともあります。気分を変えるのに手っ取り早いのが靴紐を交換することです。
靴紐の種類
靴紐には一般的だと丸紐と平紐があります。断面図が丸い丸紐はアイレットに通しやすいが解けやすく。平紐は表面積が広いのでしっかりと締めることができますが、アイレットに通しにくく捻じれやすいデメリットがあります。
基本は丸紐と平紐ですが、素材の変化によって雰囲気や性能が変わっていきます。蝋をひいて光沢と耐久力を上げさせたり、編み込んで強度を増す、新開発の素材やレザーなどの特殊な素材を使うなど様々です。
シンプルにいくか派手にいくか
ダナーブーツには装飾的なデザインが少ないので、派手な色合いの靴紐を選んでもよいでしょう。付属の紐の長さを測るのが一番ですが、150㎝前後あるものを選びましょう。
ダナーブーツの結び方
靴紐の結び方はたくさんあり、オリジナルのものを含めると数えきれないほどあるでしょう。オーバーラップなど一般的でない靴紐の結び方をいくつか紹介します。
- パラレル結び (つま先側のアイレットに上から通し、右紐を反対側のアイレットを一つ飛ばしで下から通します。左の紐は反対側のアイレットに順番通りに下から通し、同じ高さの反対側のアイレットに今度は上から通します。引き続き今度は反対側のアイレットを一つ飛ばして下から通します。これを繰り返しますが、左の紐は最初に多く使うので長めにとっておきましょう)
- のこぎり結び (つま先側のアイレットに上から通し、右紐を一つ上のアイレットに下から入れ、同じ高さの反対側のアイレットに上から通します。左側の紐は反対側の高さの違うアイレットに下から入れて、反対側の同じ高さのアイレットに上から通します。最後は一つ穴が開くので、そちら側に来ていた紐を下から通せば完成です)
- ループバック結び (左右の靴紐を真ん中で交差させて結んでいく方法。右側の紐は最後まで右のアイレットに通します)
- はしご結び (つま先側のアイレットに下から通し、左右の紐を下のアイレットに上から通します。右紐を左側の表面にできた輪の中に差し込み、左側の紐も同様にします。これを繰り返していきます)
ダナーのブーツを履いて出かけよう!
一つ一つ丁寧にこだわりを持って作られたダナーの商品は、日本の職人技を愛する心に響くものがあります。一足の値段は張りますが、気に入った愛用品を長く使用することを思えば決して高いものではありません。使うほどに味わいがでてくるダナーブーツを相棒として山や街に出かけてみましょう。
ダナーと言えばゴアテックスですが、ゴアテックスを使用した他社製品ももちろんあります。ゴアテックスシューズについての記事もあわせてご覧ください。