こっくりさんの始め方
- コマを鳥居に置き、参加者は指をその上に載せます。ここから「こっくりさん」を呼び寄せる呪文を唱えます。
- 「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もし、おいでになられたら【はい】へお進みください」とコマが【はい】へと進むまで何度も繰り返し唱えます。
- コマが【はい】へと動いたら降霊術の成功です。一番目の参加者が1つ質問をし、回答を得られたら鳥居に戻るようお願いしましょう。以降も同様に一人ずつ順番に用意しておいた質問をしていきましょう。
こっくりさんの終わり方
質問が終わったら「こっくりさん」にお礼を伝え、鳥居に戻っていただきましょう。コマが鳥居に戻れば「こっくりさん」の終了です。参加者はコマからゆっくり指を動かし、離す動作は合わせるようにしましょう。使用した紙は48枚に破いて破棄し、コマは3日以内に処分するようにしましょう。
③こっくりさんをやるときの注意点
「こっくりさん」には注意しなければならない点がいくつかあります。道具を用意したらすぐに開始せず、参加者にやってはいけない項目をきちんと教えて守らせましょう。ここで悪乗りすると失敗や恐ろしい目にあう確率が高くなります。
必ず窓を開けてする
始める前に必ず窓を開けておきましょう。「こっくりさん」を招く道が必要となってきます。窓を閉めたまま行うと、呼び寄せた霊によっては窓などの入り口を破壊される恐れがあります。
10円玉から指を離してはいけない
「こっくりさん」を開始したら絶対に指を離してはいけません。10円玉という媒体を通して降霊術を行うわけで、力の流れを断ち切ることの人体への影響は計り知れません。現に、「こっくりさん」をして憑りつかれた方の大半は10円玉から不注意にも指を離してしまったことが原因となっています。
何があっても慌てずに落ち着くこと
「こっくりさん」を行っている最中に突発的な現象が起こることがあります。家鳴りや停電、物が勝手に動いてしまったり見知らぬ第三者が目に映ってしまう。また、非参加者が急にやって来たりチャイムや電話が鳴ることも突発的な現象といえます。驚いて10円玉から指を離したり、飛び上がってテーブルをひっくり返してしまわないよう心を落ち着かせましょう。
④なぜこっくりさんで10円玉が動くのか
なぜ「こっくりさん」で10円玉が動くのかについて、いくつかの説を紹介します。
霊の仕業
「こっくりさん」とは降霊術の一つであるため、媒体とされる10円玉に霊が入り込み動かしているという説があります。因みに、媒体となるものは10円玉でなくても動かせるコマならば何でも構いません。「うしろの百太郎」ではおちょこを使用しています。
動かしている人がいる
10円玉が動いたとしても疑念が残ってしまうのは、参加者の誰かが動かしている可能性が捨てきれないからです。動かない10円玉に痺れを切らしたり、参加者を驚かせようとする者が出てきてしまい人の力で動かしてしまうのです。気乗りしない方や悪乗りしそうな方は誘わないようにしましょう。
自己暗示
人間の体は生きている限り完全に停止することはありません。それを不覚筋動と言います。その僅かな力が参加者の思考を代弁してしまうことがあります。「こっくりさん」が質問に答えることを無意識に想像し、その方向に力が作用して10円玉が動いてしまいます。参加者に動かしている意識はないので、降霊術の成功と勘違いしてしまう例の一つです。
⑤こっくりさんが帰らないときは
質問が終われば「こっくりさん」に帰っていただかなければいけません。ですが、帰っていただけない場合があるのでその時の対処法について説明していきます。
実は帰らないことは多い
「こっくりさん」では意外にもお帰りいただけないことが多くあります。これは参加者の誰かが勝手に10円玉を動かしていた場合や自己暗示にかかっていた場合にも起こります。すべてを悪霊のせいにせず、とりあえず落ち着いて参加者と話し合いましょう。
とりあえず冷静に落ち着く
降霊術が成功している場合、お帰りいただけないばかりか恐ろしい言葉を繰り返したり、激しく10円玉が動き回ることがあります。決して指は離さないようにし、参加者に深呼吸をするよう冷静に声をかけつつ落ち着くようにしましょう。
帰ってくれるまでお願いし続ける
参加者を落ち着かせたら「こっくりさん」にお帰りいただくまでお願いし続けましょう。こちらの都合で呼び出し帰っていただくわけなので、その非礼を詫びることは大切です。しかし力強い意志をもってお帰りいただきましょう。弱さを見せることは危険です。「お帰りください」という言葉に力をこめましょう。
⑥こっくりさんに聞いてはいけないこと
「こっくりさん」への質問事項にも注意すべき点があります。けっして聞いてはいけないことがあるので、質問事項を用意する時の参考にしましょう。
こっくりさんの正体について
「あなたは誰ですか?」と聞いてはいけません。返答がないばかりか、その場の空気がいっきに悪い方向へと転向してしまいます。理由はわかりませんが、「こっくりさん」の正体を探る行いはタブーとなっているので絶対に質問してはいけません。
こっくりさんの好きなもの
好きなものを尋ねるのもいけません。一般的な人間の趣向とはかけ離れている場合があるので、その返答を聞いたために呪われてしまった例があります。
とにかくこっくりさんに関する情報はNG
とにかく「こっくりさん」に関する情報は尋ねてはいけません。「こっくりさん」の怒りに触れる可能性があることと、参加者が感情移入してしまう可能性があるからです。感情移入するという優しい心が、低級霊を憑りつかせるきっかけとなってしまうことがあるのです。
⑦こっくりさんで起きた事件
「こっくりさん」が流行った1970年以降ではいくつもの事件があったとされています。しかし実際に事件として報道されたことは多くはありません。それは原因が不確かであるため、報道されなかったからでもあります。噂された事件について紹介していきます。
授業が中断される事態に
1989年の福岡の中学校で、授業中に生徒が友人らと「こっくりさん」をしていたところ、集団放心状態に陥り授業が中断される事態に陥った例があります。これは「こっくりさん」によるものか、恐怖という強いストレスが集団に感染してしまう集団パニックによるものなのかはわかっていません。
怪奇現象が起きた
放課後の教室で「こっくりさん」を開始したところ何かが腐ったかのような死臭がたちこめ、見知らぬ男性が女子生徒の肩を掴んだという話があります。その男性は生きている人ではなく、目があるところには土が入り込み、体は錆のようなものがこびりついていたそうです。
死亡事件もある
遊び半分で学校で「こっくりさん」に参加していた生徒が数日後、事故にあい亡くなってしまいました。もう一人の方も事故にあいましたが奇跡的に助かり、最後に残った生徒は次は自分の番だと恐れお祓いをしてもらい助かりました。呪われてしまった原因としては学校の近くに戦争の慰霊碑があったためではないかとのことです。
⑧こっくりさんはやらないほうがいい?
「こっくりさん」は降霊術であって遊びでおこなっていいものではありません。対処できない状況に陥らないためにも、こういったものには近づかないほうが身のためでしょう。
大変なことが起きてしまうことがある
驚かされるだけならば有難く教訓として、不注意にそういったものに近づかないようにすれば良いのですが。悪霊を呼び寄せてしまった場合、どんな被害がでるか予想できません。本人だけでなく周囲にいた者や家族にも不幸が連鎖する可能性があるのでそれらを考慮して「こっくりさん」をするかしないかを決めましょう。
憑りつかれる危険性
「こっくりさん」は狐や狗、狸などの低級霊を呼び寄せますが、それが「なにもの」なのかが重要です。憑りつかれてしまったら除霊をするか神社で鳥居を潜りましょう。狗や狸などの低級霊ならば嫌がって逃げていく場合もあります。それでも憑りつかれたままならば神主さんや霊能力者に相談してお祓いしてもらいましょう。
呪われてしまうかも
呼び寄せてしまった悪霊によって呪われてしまう可能性があります。質問に答えてくれる「狐狗狸さん」ではなく、地縛霊などの悪霊に目をつけられ原因不明の体調不良を起こしたり、運勢が悪くなってしまうことがあります。わざわざ聞く必要もない質問によって呪われてしまうなんて、割に合わないことはしないようにしましょう。
⑨こっくりさんはやらなくなったけれど
最近の子供はあまり「こっくりさん」をやりません。他にたくさんの娯楽がある中で、あえて昔の「遊び」をする必要はないからでしょう。ただ、「こっくりさん」をしなくなっただけで同じようなことをしていないわけでもないようです。海外の降霊術について紹介します。
ウィジャボード
ウィジャボードとは1890年代にアメリカで流行ったボードゲームの一つで、降霊術や占いゲームとして親しまれています。「こっくりさん」同様に文字が書かれた木の板に覗き窓のあるコマ(プランシェット)を使用します。近くにいる霊体に質問し答えてくれるのを待ちます。NGワードは神様のことや自分の命日、お金のありかについてだそうです。
チャーリーゲーム
メキシコで生まれたゲームです。上段に「YES」「NO」下段に「NO」「YES」と書かれたものを用意し、真ん中に鉛筆で十字をつくるようにして置きます。上の鉛筆が動いて「YES」か「NO」かを判断します。「Charile,Charile,Are You here?」と呼び掛けて反応を待ちます。
どちらも呪われます
どちらの遊びも呪われる危険性の高いゲームです。とくにチャーリーゲームは悪霊を呼びやすいとされています。ブラジルの小学校でチャーリーゲームで遊んでいた女子生徒が突然暴れ出し、大人数名が取り押さえなければならないほどの力だったそうです。教会は「悪魔と遊んではならない」としてチャーリーゲームをしないように注意喚起しています。
こっくりさんをするときは気をつけて
恐ろしい事件を引き起こすとしても不思議な体験をしてみたいならば、NG行動はとらないよう注意して自己責任でおこないましょう。ただ自己責任と言っても、呪いが本人だけにかかるわけでもないので、やはりそういったものには近づかないほうが良いでしょう。
不思議なことはなにも「こっくりさん」だけではありません。世界中にある不思議な話を集めるのもよいですね。レジャーゴーの記事の中には予言に関する記事もあるので、そちらもご覧ください。
ファティマの予言についての記事はこちら