①こっくりさんとは
もとは、テーブル・ターニングと呼ばれる古くからある西洋の占いが、1884年に日本に漂着した船乗りから現地の人々に伝わったとされています。当時の日本にはテーブルが普及されていなかったので、御ひつを竹の棒で支えたものをテーブルに見立てておこなっていました。作りが簡易なため触れると揺れ動き、その音が「こっくり、こっくり」と音を立てる様から『こっくり』さんと名付けられました。
降霊術や占いの一種
「こっくり」さんは「狐狗狸」と漢字が付けられていて、「狐(キツネ)」「狗(イヌ)」「狸(タヌキ)」の低俗な動物霊を呼びよせる降霊術や占いの一つと考えられています。
1970年頃から小中学生の間で流行
1970年頃に小中学生の子供の間で流行したきっかけは、つのだじろう作の有名作品「うしろの百太郎」にて「こっくりさん」に関する内容を掲載したからです。漫画の主人公も学生で教室で行われるシーンを見た子供たちは面白がってマネするようになりました。
現在のこっくりさん
「こっくりさん」は他にも別の名前で呼ばれ、「キューピッド」「キラキラさま」「エンジェルさま」「守護霊様」などがあります。「こっくりさん」に関する恐ろしい話が多い中、なぜか親しみやすい名前をつけるようです。2011年には「繰繰れ! コックリさん」というコミカルな漫画も発売されました。
②こっくりさんのやり方
「こっくりさん」を始める前に、参加者にはきちんとしたやり方を理解させておかなければなりません。想定外の何かが起こってしまった場合に、段取りを理解していれば恐ろしい目に合わずにすむ、可能性が高くなることでしょう。
用意するもの
五十音図が余裕をもって書き込めるまっさらな白い紙。文字を指し示すコマ(10円玉などの処分しやすいものが好ましい)。そして「こっくりさん」への質問事項を用意しておきます。紙の上段には「はい」「鳥居のマーク」「いいえ」を書き、下段に数字とあ~んまでのひらがなを書いておきましょう。