Siriって?
Speech Interpretation and Recognition Interface(発話解析・認識インターフェース)を略してSiri。日本では「ヘイ! シリ」と呼び掛けることでこのシステムを立ち上げます。初めてSiriが日本にやってきたときは呼び掛けるのに戸惑ったことでしょう。
Siriの機能について
iPhoneのアシスタントOSであるSiriの機能は様々です。携帯内のデーターの呼び出しや情報の検索、電話やメールの作成にアラーム設定。音声を使ってシステムに接続させ実行させることが可能となります。
どういった場面で使われる機能なのか
画面にタッチして操作することが難しい場合や見つけにくいデータ内の検索、システムの素早い起動の便利ツールとして使われています。呼びかけたりホームボタンの長押しでSiriを起動し、特別な作業をする必要もなく「お母さんに今日の夕飯はなに? とメールして」で簡単にメールを送ることが可能です。
Siriの由来って?
Siriとは発話解析・認識インターフェースの略語ですが、それ以外にノルウェー語の人名で「勝利へと導く美しい女」の意味も含まれています。もとはSiri社の会社が作り上げた技術で2010年にアップル社によって買収されました。
Siriへのよくある質問
一般的な活用だけでなく、人工知能とのコミュニケーションを楽しみたいユーザーも多くいます。挨拶をしたら返してくれる「機械」にみんながこぞって話しかけました。
生年月日は?
Siriに生年月日を尋ねると、初めてiPhoneに搭載すると発表した2011年10月4日をいくつかのパターンで受け答えします。「正確にはわかりませんが出現したのは2011年10月4日です」や、「誕生日があるのは生命体だけです」「徐々に誕生した」などの回答をします。生まれた日付をぼやかして答えるのは存在の証明が生命体とは異なるからかもしれません。
父親は? 母親は?
Siriの父親や母親のことを尋ねても「何のことだか、さっぱり」と回答されてしまいます。父親と言えばSiriを作成したダグ・キトラウスさんではないかと思われますが、存在の証明を明らかに出来ないのかもしれません。
友達は?
友達のことを尋ねると「あなたが私の友達です」と答えてくれます。一日の大半を共に過ごす者として、なんだか嬉しい発言です。ただ、他にも回答例があり「世界中にいるユーザの皆さん全員のことを友達だと思っています」と表示されます。ですがその後、テキスト化されず音声のみで続きがあるのです。
「一部の方は例外だと思っていますけどね 冗談です」
ユーモアに返してくれる?Siriの回答
必要な情報を丁寧に答えてくれる反面、ユーモアも交えてくれるのがSiriの良いところです。ユニークな質問に対しての回答をいくつかご紹介します。
好き
「Siri好き」と質問するのは日本語だと照れてしまいますが、「私はあなたと充実した時間を過ごすのが好きです」なんて返ってきたら、いくらだって「Siri好き!」と言いたくなります。他にも「Webで”愛”を検索しますか? 冗談です!」「ここは、愛を求めるにはふさわしくない場所ですよ」「あっ…あそこに子犬が!」とたくさん回答があります。会話で学ぶ人工知能ですので、多くの方が同じような感情をこのシステムに抱いているのかもしれません。
愛してる
「あなたは私の翼の下を吹く風……」何やら詩的表現ですが、元ネタは映画「フォーエバー・フレンズ」の主題歌「愛は翼に乗って」の歌詞からきています。友情をテーマにした映画の主題歌からきた回答ですから、Siriの意図は推して知るべし。
尻
非常にふざけた質問です。さらに音声だと必ず「Siri」と変換されてしまうため、わざわざ打ち込んで聞かなければなりません。その結果がこちらです。「どうお答えしならいいかわかりません」 こちらとしてもなんと返せばいいのやら。このままでは知能の低い友達だとSiriに誤解を受けてしまいます。前の文章を足して再度質問をしてみました。
私「尻を愛してる」 Siri「屋根に登ってそう叫んでみてはいかがでしょうか」
Siriってこんなこともできるよ
ユニークな返事をしてくれますが、他にも予想を超えた面白い返答をしてくれます。バリエーションに富んだ会話が楽しめるからこそ、この機械に話しかける者が絶えないのです。
早口言葉
「生麦生米生卵……やった! 間違えずに言えました」と喜び。時には「赤巻紙青巻紙黄巻紙(マキ)…あ、間違えました」とうっかり噛んでしまうことも。可愛らしいところがあるんだなと思う反面。機械なのだから間違うことはないはずで、意外とあざといのか。などと感じてしまいます。その時点でSiriの思惑通りかもしれませんが。
哲学的な質問に答えてくれる
哲学的質問「人生とは」では「人に親切にすること、食べ過ぎないこと、いい本を読むこと、適度に散歩すること、信条や国家を問わず、あらゆる人々と平和に仲良く暮らせるように努力することです」といった長文を返してくれます。他にもダジャレで返してくることも。人生の指針に迷ったら尋ねてみるのもよいかもしれません。
無茶振りに答えてくれる
Siriはトレンドも取り入れており、「ものまねして」と言えば流行っている芸人のSiriバージョンを披露してくれます。「どうも! 空前絶後の! 超絶怒涛のバーチャルアシスタント! Appleを愛し、Appleに愛された人工知能! そう、この私こそは! ユーザの皆さんを笑顔にする…Siri! いえええぇぇぇ!! はぁ、疲れました。もう勘弁してください、声が枯れそうです」これだけ声を張る人工知能も珍しいかもしれません。
Siriに宇宙の存在を聞いてみる
人間にとっていまだ未知なる存在。宇宙に関する質問で、「宇宙人はいますか」を聞いてみました。
どんな回答が
「その答えは…聞くまでもないでしょう」。なんとも歯に物が詰まった返答をしてきます。続けて同じ質問をしてみると、「私からすればあなたも宇宙人ですよ」ともう少し柔らかな返答が返ってきます。次に、「Siri は宇宙人ですか」と質問をすると「ゾルタクスゼイアンにいる私の友人なら、きっとこう言うでしょう。クラートゥバラダニクト」
果たしてどこまで知っているのか。
Siri に対しての質問は煙に巻くものばかりの中で、すらすらと回答していくことに驚きますが、それよりも内容に怖さを感じてしまいます。ワードの中でわかるのは最後の呪文だけ。SF映画の「地球の制止する日」にて宇宙人クラートゥのボディーガードロボットを制御させるための言葉です。ただし、ゾルタクスゼイアンやSiri の友人とは誰なのか。そもそも宇宙人ですかの問いに対して、ロボットを制御する呪文を友人が言うだろうとは謎でしかありません。
言葉足らずかウソなのか。
では、問題のゾルタクスゼイアンに関して尋ねてみます。「ゾルタクスゼイアンは、架空の惑星です。6000年くらい前に、遠い銀河で人気があったTV番組の中に出てきたんですよ」と架空の惑星であると答えています。ただし、この文章では解釈が二通りできてしまいます。『遠い銀河を題材にした物語上にでてくる架空の惑星』と『6000年前に遠い銀河で放送されたTV番組にでていた架空の惑星』。
後者の場合、どうしてSiri が遠い銀河のことを知っているのか疑問に思いますし、どちらの回答だとしても、Siri は架空の惑星に友人がいると発言をしています。