カムルチーとは
日本でも、広い範囲に生息している肉食淡水魚で、スズキ目のタイワンドジョウ科に属します。成長すると80cm前後になり最大で1m程になる大型魚でもあります。エサを食べるときには、動いている獲物に対して積極的に襲い掛かります。その習性を利用して、ルアー釣りなどでも人気がある魚です。
また、独特の蛇のような柄が魅力的で観賞用の飼育魚としても人気があります。そして、日本では馴染みがありませんが、東アジアの地域では料理の食材としてもメジャーな魚です。そんな知る人ぞ知るカムルチーという魚の魅力に迫っていきます。
カムルチーは外来種の魚
朝鮮半島から食用として輸入されたことで、日本にカムルチーが上陸しました。そこから、徐々に生息範囲を広めていき今では北海道から九州までのほぼ全域に生息しているので、意外と身近なところに生息しています。
日本の淡水域の在来種に影響を与える恐れがあるとして、過去には要注意外来生物に指定されていて、一部地域では駆除を行っていました。しかし、今現在は、環境省の生態系被害防止外来種リストでは指定されていません。日本の環境において、大きな変化を及ぼさない生物として考えられています。
カムルチーは雷魚の一種
雷魚は淡水で釣りをする人にとって、非常によく知られている名前です。そしてカムルチーは、その名前では呼ばれずに雷魚と呼ばれることがほとんどです。また、日本にはカムルチーにとても見た目が似た魚が他にも2種類ほどいるのですが、区別しないでまとめて雷魚と呼んでいます。