遠投カゴ釣り仕掛けの基本構成は?
重量のあるウキでコマセの入ったカゴと付けエサを沖合まで一気に投げる釣りです。狙う魚は青物やマダイといった高級かつ大型の魚ばかり。手では届かない沖目にある潮目を狙うことで釣果はグーンとアップします。ウキが沈めば大物確定!そのファイトはスリリングで熱くなること間違いなしです。
遠投カゴ釣り仕掛けに必要な各種仕掛けアイテムを解説!
陸から狙う釣りでは「超」が付くような大物が釣れることもあるのが最大の魅力。マタイだってハマチだって狙える!だからアイテムは強くて大きなものを使います。必要になるアイテムは基本的に9種類。最初は複雑に感じるかもしれませんが基本を理解すればターゲットに合わせて仕掛けを調整することも可能になります。
遠投カゴ釣り仕掛けアイテム① 道糸
道糸はリールに巻いた糸です。視認性が良いカラーを選ぶのがコツで蛍光やオレンジやグリーンが人気です。3種類の素材があり、フロロカーボンライン、ナイロンライン、PEラインです。それぞれに個性がありメリットとデメリットがあります。それぞれの特長を説明します。
遠投カゴ釣り仕掛け用道糸の選び方のポイントは?
この釣りで求められる性能は、飛距離、切れにくさ、食い込みの良さです。カゴ釣りならコレ!といった万能の道糸はなく、好みによって素材を選びます。カゴ釣りで多く使われているのはナイロンラインとPEラインです。それぞれの素材の特長を見てみましょう。
遠投カゴ釣り仕掛け用道糸の選び方① 素材
道糸の選び方によって釣りの感覚は大きく変わります。ナイロンラインは伸びやすくしなやかです。だから魚がエサに食いつき引き込んだ時にラインがしなやかに伸びてハリがしっかりフッキングします。逆にPEラインはほとんど伸びないのでアタリがダイレクトに伝わります。
素材① ナイロンラインやフロロカーボンライン
ナイロンラインはしなやかに伸びバラしにくいラインです。ただし、PEラインと比べると飛距離が落ちる、同じ強度でも太いという特徴があります。そんな欠点を補って細くて飛距離の出る新タイプのナイロンラインも販売されています。
素材② PEライン
PEラインはナイロンと比較すると、同じ強度でも細く軽いのが特徴です。比重は水より軽いので糸だけを水の上にそっと落としてみると沈まずに浮いたままです。ほとんど伸びないので魚のアタリがガツンといった具合にダイレクトに感じられます。
PEラインを使うならクッションが必須
PEラインの硬いという特徴を補うのがクッションです。他の釣りではあまりお目に掛かることがありませんが、仕掛けの中にゴム製のクッションを入れることによって衝撃を和らげることを目的にします。クッションを挟むことでハリスがラインブレイクすることを防いでいます
遠投カゴ釣り仕掛け用道糸の選び方② 太さ
ナイロンラインとPEラインを比較すると断然PEラインの方が細くできます。細くなるメリットは飛距離に現れます。船ではなく陸から遠投するカゴ釣りにとって飛距離は釣果を左右する重大なファクター断然細い方が自距離が延び有利になります。
- ナイロン:4号~8号
- PEライン:2号~4法
おすすめの遠投カゴ釣り仕掛け用道糸は?
それでは実際に販売されている道糸の中からおすすめを紹介します。道糸は色々な釣りに汎用的に使うことが出来るアイテムですが、この釣りでは特に太いラインを使うことが多いので各メーカーからは専用品として商品が販売されています。最初は専用品と書かれたアイテムを選択すると外れはないでしょう。
おすすめの道糸① ナイロンライン
よく飛ぶようにチューニングが施されたナイロンラインです。ナイロンラインは号数が大きくなると太くてリールへの馴染が悪くなる欠点がありました。LINE SYSTEMはよりしなやかにスプールになじむような特殊加工を施し、ナイロンとは思えない飛距離を実現しています。
おすすめの道糸② PEライン
上記商品はラインシステムが販売するPEラインです。オレンジにラインで視認性が良いのが特徴です。比重は0.98で単体では水に浮きます。ナイロンに比べて飛距離を出しやすいですが糸がらみが発生しやすいので上級者向けのラインと言えるかもしれません。
遠投カゴ釣り仕掛けアイテム② ウキ止め糸
次に使うアイテムはウキ止め糸を紹介します。ウキ止め糸とは、ライン内を自由に動く遊動性のウキの範囲を決めるアイテムです。小さなアイテムで見落としがちですがウキ止め糸を使わないと思わぬトラブルが発生します。ウキ止め糸を詳しく解説していきます。
遠投カゴ釣り仕掛け用ウキ止め糸の選び方のポイントは?
遊動性のウキが移動出来る範囲を固定するのがウキ止め糸です。つまりウキ止め糸から下の長さがタナになる訳です。タナとは狙う魚が居る深さのこと。海面からどのくらいの深さにするかが釣果の別れまです。ウキ止め糸を選ぶときにはサイズと視認性に気を付けましょう。
使用する道糸の太さに適合するものを選ぼう
ウキ止め糸にはサイズがあります。サイズとは道糸の太さのことです。各商品のパッケージには適合ラインとして表示がされているので、必ず確認をしてください。これを怠るとウキが止まらなかったり知らないうちに緩んだり外れたりしてしまいます。
視認性も無視できないポイント
ウキ止め糸は小さなアイテムでハリ先から数メートル上の道糸にポツンとついています。たまには確認しないと緩んでいたり役目を果たしていないこともあります。その為には視認性がとても重要。パッと見てウキ止め糸の存在が確認できるタイプがおすすめです。
おすすめの遠投カゴ釣り仕掛け用ウキ止め糸は?
こちらの商品はオーナーのウキ止めウーリーです。視認性の良いグリーンカラーで樹脂加工処理が施され適度にコシがありしっかりとラインに巻き付きます。また、竿のガイドとの摩擦も少なく滑るようにガイドを通過します。
遠投カゴ釣り仕掛けアイテム③ シモリ玉
シモリ玉とはウキ止め糸とセットで使う遊動ウキの移動範囲を固定するアイテムです。ウキ止め糸だけではウキが上手に固定できないことがあります。シモリ玉を使う理由を簡単に説明しおすすめ商品も紹介します。小さなアイテムですが必ず必要です。
遠投カゴ釣り仕掛け用シモリ玉の選び方のポイントは?
シモリ玉はウキ止め糸とセットにして使います。ウキ止め糸はとても小さいのでウキによってはウキ止め糸を乗り越えてしまう事があるのです。それを防ぐために活躍するのがしもり玉。シモリ玉を選ぶときは道糸のサイズに合ったものや穴が小さいものを選ぶのがポイントです。
使う道糸の太さに合ったものをチョイス
シモリ玉は使用する道糸に合ったものを選ぶのがポイントです。それほどシビアに選択する必要はありませんがS、M、Lといった程度にサイズは分かれていますので使う道糸と、ウキの大きさに合わせて選んでください。やはりパーツは視認性が良い物が使い易いです。
道糸を通す穴の大きさが小さいものほどベスト
このシモリ玉には道糸を通す穴が開いています。この穴が大きいとウキ止め糸を飲み込んでしまう事があり役目を果たしません。つまらないトラブルに発展して余分な時間を取られることになりかねません。出来るだけ穴は小さいものを選ぶのがベストです。
おすすめの遠投カゴ釣り仕掛け用シモリ玉は?
第一精工が製造販売するシモリ玉セットです。第一精工は大、中、小、ミニミニというサイズを販売しています。上記商品はMサイズで価格は216円です。消耗品ですので沢山入っているものが便利です。(価格は2019年2月上旬Amazon価格)
遠投カゴ釣り仕掛けアイテム④ ウキ
次はシステムの中でもとても重要で、他の釣りに使用するウキとは明らかに異彩を放つ独特な形状をしたウキの説明です。特に羽根つき型は初めて見る方には「何だこれ?」といった感じの印象をもたれる方が多い様です。遠投かご釣り独特なウキの役割を紹介します。
遠投カゴ釣り仕掛け用ウキの選び方のポイントは?
この釣りに使われるウキには円錐型、棒型、羽根付き棒型という独特な形があります。先ずはそれぞれのタイプの特長と使い方を見ていきましょう。釣り場所や狙うターゲットによってそれぞれのタイプを使い分けます。必ずどのウキを使わなくてはいけないという事はありませんが特徴を知って使い分けると釣りが楽しくなります。
遠投カゴ釣り仕掛け用ウキの選び方① タイプ
カゴ釣りに使うウキは大きく分けると3種類あります。円錐型は卵型の様な形で絡まりにくいウキです。棒ウキは長くて遠くまで飛ばしてもその姿が良く見えます。羽根つき型は別名で遠投型ともよばれ、飛距離に特化したウキになります。
タイプ① 円錐型
円錐型は丸い形をしているので仕掛けが絡むトラブルが少ないウキです。何にせよ狙ったポイントまで飛ばさないことには釣果は望めないのが釣りです。思いっきり投げるには絡まりにくいというにはとても重要。ただし丸いウキは遠くまで飛ばすと視認性が悪くなる欠点もあります。
タイプ② 棒型
棒型は視認性がとても優位なウキです。海面から突き出した先端は遠くからでも視認性がバッチリで見失うことも少ないです。ただし、ウキが長い分下手に投げると仕掛けが絡まり無用なトラブルを誘発する危険も持っています。
タイプ③ 羽根付き棒型
羽根付き棒型はその名の通り、プロペラの様な羽根が付いたウキです。羽根突きウキを使う釣り人は飛距離がでるから羽根突きを使います。遠くまで飛ばしたいのなら羽根突き棒型が断然おすすめです。遠くの潮目に届かない!そんな悔しい思いをしない為にも是非道具箱のなきは一本欲しいアイテムです。
遠投カゴ釣り仕掛け用ウキの選び方② 浮力
ウキには浮力を表すさサイズがあります。サイズが大きくなると浮力も大きくなります。カゴ釣りは重たいかごを浮かす浮力が求められます。カゴが15号ならウキも15号といった具合で合わせていきます。他の釣りのようにシビアな設定は必要ありません。
おすすめの遠投カゴ釣り仕掛け用ウキは?
それでは実際にアマゾンで販売されている商品を使っておすすめのウキを紹介します。アマゾンのリンクも張ってあるので気になるアイテムは各商品ページで詳細も確認してください。価格は2019年2月上旬のアマゾンの販売価格です。
おすすめのウキ① 円錐型
キザクラの円錐型のウキです。円錐型のウキのメリットは何といってもトラブルの少なさ。中通しでウキの中にラインを通すタイプで遠慮なく全力でキャストすることが可能です。初心者の方にも扱いやすいウキです。価格は648円です。最初に買うならコレがおすすめ。
おすすめのウキ② 棒型中見出し
キザクラのカゴSP棒ウキです。このウキは自重が44.5gと大きくカゴの重さ+ウキ本体の自重でも仕掛けを遠くまで飛ばすことが出来ます。ただし仕掛け全体の重量が大きくなるために投げるのにはテクニックを要しベテラン向きのウキと言えるかもしれません。
おすすめのウキ③ 羽根付き棒型
釣研が製造販売する棒型羽根突きウキです。上部に付いたプロペラが未知なる領域まで仕掛けを運ぶ遠投使用です。サイズは12号。全長は32㎜×174㎜。価格は530円。夜釣りの強い味方「ケミホタル」も簡単に装着することが出来て夜釣りの視認性も一気に向上です。
遠投カゴ釣り仕掛けアイテム⑤ ストッパー
ストッパーとはウキがハリス側に移動してしまうのを防止するアイテムです。ウキが道糸側に移動するのを防ぐのがウキ止め糸としもり玉で、ウキを挟んで反対側に透くのがウキストッパーです。ウキストッパーを選ぶポイントを紹介します。
遠投カゴ釣り仕掛け用ストッパーの選び方のポイントは?
ウキストッパーはハリス側にウキが落ちるのを防止する役割とサルカンを挟んだ時に直接金属のサルカンとウキが接触して傷がつくのを防止する役割があります。そんなストッパーは、大きなウキでももズレにくく潮流に負けないものを選ぶ必要があります。
重めのウキでもズレにくいものがベスト
遠投かご釣りはウキが大きいのが特徴です。そのウキを支えるためにはストッパーも丈夫でなくてはいけません。遠投性を考慮してウキの重量も大きく重くしてあるタイプのウキもあります。キャスト時にはその重さがストッパーにのしかかります。
潮流の影響を受けやすいことも考慮したい
カゴ釣りで狙うポイントは潮目の潮流の早い所が良いです。潮流が早いと負けないように道糸も太くなります。ウキストッパーもそれに合った号数の物を使用しなくてはいけません。カゴ釣り用の専用ストッパーを使うのがおすすめです。
おすすめの遠投カゴ釣り仕掛け用ストッパーは?
キザクラのカゴ釣り用のストッパーです。サイズはLサイズです。大型のウキもしっかりとキャッチします。太い道糸使用でナイロンラインの8号~10号を想定して開発されています。価格は248円です。(2019年2月上旬Amazon価格)
遠投カゴ釣り仕掛けアイテム⑥ コマセカゴ
この釣りで外すことが絶対に出来ないアイテムがコレ。「コマセカゴ」です。このコマセカゴが遠投かご釣りの名前の由来であり、魚が釣れる最大の武器に。カゴに詰めたコマセが狙った沖目ににポイントを作ります。選び方やカゴの種類やおすすめ商品をピックアップします。