まるでUMA!ダマスカスヤギってどんな生き物?気になる生態まとめ!

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おとなしいと表現される機会の多いヒツジに対して、ヤギは攻撃的な生活をしていることも手伝って、怖い生き物という印象を与えがちです。これはヒツジとヤギの瞳や、目の周りの様相が大きく関係しています。

一般にヒツジは羊毛と表記されるほど、その毛に価値があると考えられており、この羊毛を得るために毛を伸ばした飼育がなされています。そのため、ヒトの顔のように髪があるように見えることが多く、ヒツジの目が持つ特異な瞳の特徴を隠す役割が果たされていることが多いようです。

これに対して、ヤギは顔の周辺の毛が少なく、歌舞伎の隈取のような目の周りにある黒い模様も目立ちにくくなってしまうことが多く、どうしても、ヤギ特有の目の特徴が印象的になってしまう傾向にあり、ヒトの姿とは異なる生き物であるという認識が働きやすくなってしまうのでしょう。

また、野生の動物の目を覗き込むことは、その行為が攻撃の意思表示(動物同士であれば威嚇や喧嘩の意味)となってしまうため、まじまじと覗き込むのは危険が伴います。興味からの確認は、少し離れたところから行うように注意しましょう。お子さんがご一緒の場合には、写真に撮影した後に印刷して見比べると、より安心です。

ヤギの持つ目の怖さは世界各地で題材にされている

ヤギの目の怖さは、世界各地で、その片鱗を見つけることができます。有名なところでは、ヤギの頭を象った両性具有の姿で描かれることの多いバフォメット(Baphomet)や、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが描いた神の一柱であるシュブ=ニグラス(Shub-Niggurath)の産む黒山羊など、ヤギの神秘性の現れと言えます。

不思議な魅力たっぷりのダマスカスヤギ

ヒトは、わからない物事や、奇妙に感じる出来事に強い興味を感じる生き物です。そんな知への欲求とも呼ぶべき、好奇心旺盛な気持ちを否応無く昂ぶらせてくれるダマスカスヤギの魅力は尽きません。

どうして、そんな姿をしているのか。そこに理由はあるのか。技術の発達によって、世界は少しずつその表情を変え始めているとは言え、ダマスカスヤギのように驚きを与えてくれる生き物が、まだまだ隠れているのでしょう。

新たな発見を求めて、オープンフィールドに向かって歩き出すのも良いかもしれません。そこで見つけた発見や、驚きが、次の世代へと受け継がれ、新たな好奇心を育む糧となって行くに違いありません。

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