まるでUMA!ダマスカスヤギってどんな生き物?気になる生態まとめ!

この珍種であるという点から、シリアやレバノンでは、ダマスカスヤギは品種改良を含む繁殖の対象となっているそうです。特に、良質の乳を得られるように高額で取り扱われることもあり、それが美しさの基準として定着するに至ったようです。

ダマスカスヤギの子供のころは天使みたいに愛らしい!

ダマスカスヤギと言うと、どうしても、二度目してしまう不思議な姿が思い浮かびますが、それは大人になってからの話。幼少期のダマスカスヤギは、これまた幻想世界の動物なのではないかと思えるほど、長い耳を持つ、天使みたいに愛らしい姿をしています。

こんなにかわいい!ダマスカスヤギの子供

色白であるということは、七難を隠すとまで日本では古くから言われてきましたが、白い雪のような毛皮をまとったダマスカスヤギの子供は、長くのびた耳と短い尻尾も手伝って、まるで天使みたいに愛らしい姿をした、大人の姿とはまるで別の生き物に見えます。

成長にしたがって変化していく容貌…

この急激な変化を何に例えるべきか…言うなれば、某テレビゲームにおける『進化』を現実に体験すると、こんな感じなのかもしれません。実際には、そんな急に姿が変わることはありませんので、少しずつ、少しずつ、変化していくことになりますが、写真で見比べてしまうと、大人と子供とでは、別の生き物にしか見えません。

長い耳は大人になるまでに切りそろえてしまう

多くの場合、長く伸びた耳は大人に成長する前に切りそろえてしまうのだそうです。理由はいくつかあるそうですが、家畜として管理する際に、その方が利便性が良いようで、いつしか、風習となってしまったようです。

可愛い動物の赤ちゃんの生き残り戦術

白い毛皮に身を丸く寄せ合う姿に、私たちは可愛さを覚えます。ひよこが可愛いと感じるのも、その一つ。擬音で表すとしたら、もふもふ。あるいは、ふわふわと言ったところでしょうか。しかし、それもそのはずで、もふもふ。かつ、ふわふわなのは、小さな体から体温を奪われないように守るため。

そして、多くの場合、その毛の色は周囲の擬態を兼ねています。生まれた時から生存競争にさらされている自然界に生きる動物の赤ちゃんの生き残り戦術は、見た目よりも、はるかに現実的な実用性が重視されていることに驚かされます。

ダマスカスヤギってどんな動物?

姿の特異性が目立つダマスカスヤギ。地元では意外と知れ渡った種類のヤギなのだそうです。名前を聞けば、姿が想像できて、どんな生き物なのかが伝わるくらい有名な存在。そんなダマスカスヤギの特徴について紹介します。

生息地はどのあたり?

ダマスカスヤギ(Damascus Goat)は、ダマスカス(現在のシリアの南西部の街)という名前が表す通り、生まれは古く、現在のシリアからエジプト域まで幅広く生息していたようです。ただし、品種改良を含む繁殖のため、メソポタミア、地中海地域の野種とは外見に差異がある様子。

繁殖の結果として姿が変質していることも

地域によっては、その特異な姿に一種の信仰心を持つ地方もあるようで、繁殖の過程で、より特異性が顕著に発現した個体を優先的に交配させることで珍種性を高めたことも関係しているようです。それを個体差と呼ぶのが難しいくらい表情に違いがあることも珍しくないそうです。

普通のヤギと変わらないの?

それほど大きな差はないようです。しかし、普通と呼ぶのは少し不自然かもしれません。ダマスカスヤギは、一般的なヤギよりも早く、大きく成長します。得られる乳の量も、他の品種と比べると、とても多く、子ヤギが早く育つとも言われています。

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