アルコールバーナーに五徳が必要な場合とは?
ここで言われる五徳とは、いわゆる儒教における備えるべき五つの徳(仁・義・礼・智・信)のことではなく、ガスコンロでお馴染みのフライパンや、やかんを乗せておくための金属製の台座のことです。
アルコールバーナーに五徳(昔は、輪っかの部分を上にして使う道具を『くどこ』と呼んでいたそうで、今は、似た形状の道具を逆さまにして使っているため、呼び名も逆さまにして『ごとく』という名前に落ち着いたと言われています)を備えることで、アルコールバーナーを使って、小さな空間でも楽しく調理することができるようになります。
ちなみに、昔ながらの五徳に似た形状を残している現在の五徳といえば、旅館などで鍋料理を食べる際に、固形燃料が使われることがありますが、その固形燃料の周りを覆いながら、鍋を支えるための台座となっている三本足の金属製または陶器製の道具が思い当たります。
この昔ながらの五徳に似た形状の道具。そもそもは、固形燃料を置いている部分の裏側に鍋を置き、現在の鍋を奥側を足にして使っていたと言うのですから、便利な調理器具で快適な料理をしたいと言う創意工夫の跡が感じられる話です。
アルコールバーナーは小型で便利なキャンプ火器
アルコールバーナーとは、製品の形状によってはアルコールストーブとも呼ばれる製品で、燃料となるエチルアルコールやメチルアルコールを使って、火を焚いて暖まることのできる携帯用コンロの総称です。
アルコールバーナーに五徳が必要な場合① お湯を沸かす
本来は暖房器具なのですが、せっかく火がついているのですから、これを役立てないのは少しもったいない気がしてしまいます。そこで、この火を使ってお湯を沸かし、スープやコーヒー、日本人であれば味噌汁を作って体の内側から暖まろうと考えると、五徳の出番となります。
アルコールバーナーに五徳が必要な場合② 調理をする
お湯を沸かす鍋や、やかんをフライパンに持ち替えることで、簡単な料理もすることができます。実際のところ、沸騰には標高が関わるので一概には答えられませんが、アルコールバーナーで調理して食べる山の料理は、味わい深く、感動もひとしおです。
フライパンやスキレットで作るキャンプ飯の美味しさ
沢山を作ることはできませんが、普段の味わいに感動を添えて、美味しく作ることができます。それがキャンプならではのキャンプ飯。作る間に広がった美味しい匂いに誘われて、プレートに盛り付ける間もなく、フライパンのまま頂きますを口にすることも、しばしばです。
自分で火を起こして、調理する。街での暮らしであれば、当たり前と言われてしまいそうなことですら、そこでは仲間との美味しい食事を楽しむ時間も、全てが大切な思い出となります。苦労して調理したことも、思わぬ失敗ですらも、後から後から、次々と浮かび上がっては消える楽しいひと時をアルコールバーナーの静かな炎でお楽しみください。
アルコールバーナーの五徳を入手する方法とは?
一緒に揃えておくことで、シーンを選ばず便利に活躍してくれるアルコールバーナー用の五徳ですが、用意したアルコールバーナーに付属していない場合には、次のいずれかの方法で入手することができます。
五徳の入手法① 五徳付きのアルコールバーナーを購入する
もしも、これからアルコールバーナーを手に入れたいと考えているのであれば、アルコールバーナーとセットの五徳付き商品を選ぶのも良いでしょう。自分の好みの大きさと、デザインを探す楽しみがあります。
五徳以外にはどのような付属品があるのか
五徳以外のアルコールバーナーの付属品として重宝するのが、アルコールバーナーの燃料となるアルコールを安全に保管するための液体燃料保管容器。通称、フューエルボトルです。アルコールそのものは、今日では薬局などでも簡単に購入することができますが、購入時のままの容器では、持ち運びに不安を残します。
防風機能の備わった五徳や、防風壁もアルコールバーナーの付属品として人気があります。最近では、防風機能の備わった五徳も一般的になりつつありますが、どちらも、アウトドアでの調理の際に真価を発揮します。
調理器具としての飯ごう(メスティン)や、炊飯鍋(ライスッカー)フライパンがセットになっているアルコールバーナーも販売されています。これらのブランドで統一された商品を選ぶ利点は、組み合わせることで、必要な道具一式をコンパクトに収納できることです。
持ち運べる荷物の大きさと重さに制限のあるキャンプや、登山での利用を考えている場合には、より軽く、小さな空間に詰め込むことができるように工夫されたアルコールバーナーセットの利便性は、代え難いものです。
五徳の入手法② 五徳を単独で購入する
すでに、自分のお気に入りのアルコールバーナーをお持ちであれば、しっくりくる大きさの五徳をアルコールバーナーとは別に購入して揃えるのも手です。その場合、次の点に注意して、より良い五徳を探してみると良いでしょう。
組み立てやすさやと収納のコンパクトさ
アルコールバーナー用の五徳は、組み立てやすさと収納のコンパクトさで選ぶと、使い勝手が良く、重宝します。特に、組み立てやすさはとても大事です。コンパクトに収納できるからという理由から細かく分解できる構造を選んでしまうと、組み立て間違いや、部品の紛失につながってしまうことがあります。
風防機能付き五徳はアウトドアでは特に便利
もう一つの便利な機能として、防風機能付きの五徳はアウトドアでは特に便利に活躍します。風の流れを遮ることができるため、火をつけやすく、炎が安定することで短時間での調理が可能になります。
五徳の入手法③ 五徳を自作する
どうしても、自分の手元にあるアルコールバーナーにあった五徳を見つけられない時には、ぴったりの五徳を自作するのも手です。大きなものから、小さなものまで、身近にある道具を使って、ぴったりの五徳作りに挑戦するのも面白いものです。
100均で買えるものでも作れる
最近では、100円均一のお店を利用するのも一つの方法です。いくつかのお店では、五徳そのものを販売している様子ですが、自分のアルコールバーナーの大きさに合わせて選ぶとなると、自分で作ってしまた方が早いかもしれません。
アルコールバーナーよりも少し大きい台座をイメージして、金属製の金具や、網、ボルトや板を組み合わせることで、防風にも配慮した、折り畳み可能な五徳を作ることができます。必要となる工具も100円均一のお店で揃えられるので、近くのお店を覗いてみると良いでしょう。
五徳付きアルコールバーナーおすすめ3選①
数あるアルコールバーナーの中から、特におすすめできる五徳付きアルコールバーナーを紹介します。それぞれの特徴をわかりやすく説明しますので、これから購入を検討されている方は参考にしてみてください。
Kelinアルコールバーナー 五徳+収納ポート付き
Kelinの五徳と収納袋が付いたアルコールバーナーです。軽量、コンパクトながらアルコールバーナーの蓋に付いているフラップで火力調整にも対応しており、少人数でのキャンプであれば、これ一つで十分に暖まり、料理までできる優れモノです。
低価格ながら必要な機能が揃った五徳付きアルコールバーナー
低価格ながら収納時の大きさに合ったサイズの専用の収納袋が付属しています。全体的にコンパクトに作られており、五徳が少し小さめのため、大きな鍋をのせての調理の際は、できるだけ真ん中に鍋をのせるように心がける必要があります。
Kelinアルコールバーナー 五徳+収納ポート付きのスペック
携帯性を重視した小型モデルながら、十分な火力を持ち、キャンプでの暖房器具としての働きはもちろん、調理としても便利に活躍します。少し火力不足を感じる際には、火力調整用の蓋を外した利用もできます。
- サイズ:直径7.4cm × 高さ4.6cm(本体)、直径9.7cm × 高さ6.2cm(五徳使用時)
- 重量:約98g(本体)、約36g(五徳)
- 材質:真鍮(本体)、アルミ合金(五徳)
- 使用燃料:エチルアルコール、メチルアルコール
- 付属品:専用収納袋
火力を強くするのは少しコツがいるかもです。
純度95%のアルコールをおすすめです。(引用:Amazon)
五徳付きアルコールバーナーおすすめ3選②
見た目は軽量コンパクトでも、調理器具として立派に活躍する便利なアルコールバーナー。2点目は、大きめのフライパンも利用可能な、折りたためる足つきの五徳が付属するアルコールバーナーを紹介します。
YOGOGO ポータブルアルコールバーナー
ちょっとした一人旅で重宝する大きさのアルコールバーナーに、コンパクトに折りたためる五徳がついた商品です。これから、アルコールバーナーを使い始めたい人の使入門向け商品としても、お手頃価格でおすすめできます。
軽量コンパクトで低価格な五徳付きアルコールバーナー
ポータブルという名前の通りに、少し小さめのアルコールバーナー本体に、ちょうど合う形で収納型の五徳が取り付けられており、低価格ながら収納時の大きさに合ったサイズの専用の収納袋が付属しています。
YOGOGO ポータブルアルコールバーナーのスペック
携帯性を重視し、使用時に足を広げて使用するタイプの五徳のため、接地面の傾き加減によっては、バランスに不安を覚えることも。安全性に配慮されたロック構造が採用されており、等間隔に足を広げることで、安定して利用することができます。
- サイズ:10cm × 9cm × 9cm(収納時)、10cm × 15cm × 15cm(五徳使用時)
- 重量:160g(本体と五徳含む)、190g(本体と五徳、ケースを含む)
- 材質:銅合金(本体)、ステンレス(五徳)
- 使用燃料:燃料用アルコール、消毒用アルコールなど
- 付属品:専用収納袋
足は下に押し込んでロックを解除しないと開かない。そのためにバネが仕込んである。つまり足を収納すればバーナーが飛び出すことはない。開いた状態でも勝手に回ることはなく、安全に寄与している。ゴトクの広がりも十分。
(引用:Amazon)
五徳付きアルコールバーナーおすすめ3選③
三点目は、人気の高いガオバブ(Gaobabu)のアルコールバーナーセットです。アルコールバーナーの単純な構造であることも手伝って、ほとんどメンテナンスフリーで永く使い続けることができます。
ガオバブ(Gaobabu)オリジナルクッキングセット(お得7点セット) GSET-06
ガオバブ(Gaobabu)では、シリーズで様々なお得なセットが販売されています。マグカップがセットになっているものもあり、これから買い揃えることを考えると、セットでの購入ならではのお得感があります。