カビが付いてしまえば見栄え的にもよろしくありませんのでこの発生を防止する加工は非常にありがたいのですが、あくまでクリーニングをする状態からの発生を防ぐための加工であって既に発生してしまっているカビを取り除く作業ではありません。日ごろの手入れが問われるとことですので、そこは誤解しないようにしましょう。
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テントクリーニングのプロの技③撥水加工
キャンプを行っていれば突然の雨が降ってしまうという場面に出くわす可能性もゼロではありません。そのために大抵のモデルには水をはじくための加工がされていますが、この機能も経年劣化によって性能が落ちてしまい、弾くことができず染み込んでしまいます。この機能を復活させるのが撥水加工です。
撥水コーティングでむらなく加工
クリーニングのオプションでやってもらうことのできる撥水の加工では、専用の撥水剤をテントに付け込んでいく方式で機能を付加しています。スプレータイプのものが市販されていますので自分でも加工をすること自体はできますが、付け込む方式の方が仕上がりは良くしっかり水を弾いてくれます。
テントクリーニングのプロの技④UV加工
夏場のキャンプでは周知のことながら非常に紫外線が強く、日焼けをしてしまう可能性も高まります。ただの布では透過して影響を受けてしまうので、テントにも紫外線をカットする加工がされています。しかし、これも撥水と同じくずっと使用していると性能の低下が考えられます。
紫外線からテントを守る
このUV加工を復活させるために、該当する機能を付加して日差しからキャンパーの肌を守ってくれます。そしてそれだけではなく、テントが劣化してしまう原因にはこの紫外線も関係しているのですが、この加工によってそれを防止させることも期待できます。
テントクリーニングのプロの技⑤乾燥
洗浄や加工などを済ませたら、次に行うことになるのが乾燥の手順です。実はこの手順が完成時の仕上がりがどれくらいになるかを決める重要なポイントになりうる工程で、それだけ大切な工程であるがゆえに店舗によってこだわっている部分が異なっているようです。
時間をかけて自然乾燥
大抵の店舗では、テントを乾燥させるときには機会を使用することなく自然に乾燥させています。大きいモデルだと何日かまたいで乾かすことになるため工程の中で最も時間がかかりますが、機械を使わない方法を取ることで生地を傷めてしまうようなこともないのです。
テントクリーニングのプロの技⑥職人仕上げ
いよいよクリーニングも最終工程になってきました。一番最後の工程で行われるのは、プロの方々によるアイロンがけや熱処理の加工です。長くそのモデルを使えるようにするためにも、この手順も他に比肩するほど大切な所です。
手作業で丁寧にアイロン
仕上げの際にまずはアイロンがけを行っていきます。たとえソロ用の小さめのモデルであってもテントの生地は大きく、ファミリー用以上のものならそれ相応の大きさとなります。これに職人が手作業でムラのないようにアイロンをかけていきます。
妙な職人技で熱処理施工
更に熱処理の加工も長持ち左折ために非常に重要な工程です。この工程があるのと無いのとでは、水を弾くための機能である撥水加工が長持ちするかに大きくかかわってきます。該当する機能が心配な方はこの加工もやってもらいましょう。
テントクリーニングができるお店はどこ?
ここまでは実際にクリーニングを行う際の工程を順を追ってご紹介してきました。ではこれらのサービスを利用することができる店舗というのはどこなのでしょうか。続いてはテントクリーニングのサービスを行っている店舗を何件か紹介します。
テントクリーニング.com
1店舗目はテントクリーニング.comです。山梨県に店舗を構えており、キャンプでテントと一緒に使われるタープなど他のアイテムもサービスの対象です。お値段はテント1つにつき4000円から、オプションの加工は基本料金の50%です。
そらのした
2店舗目は「そらのした」です。こちらも山梨県の店舗で言わずと知れた富士山の周りに10店舗近くを構えており、抗菌やUVカットなどの加工がされるエコノミーと撥水の加工が耐久のものになるデラックスの2つのコースがあります。
洗濯屋
最後の3店舗目は「洗濯屋」です。こちらは島根県のアウトドア用品を専門にクリーニングのサービスをしている店舗であり、料金はテント1つにつき4000円強から7500円程度まで、フライシートは2000円から3000円程度で洗浄から加工までを行ってくれます。
テントクリーニングができるお店を比較してみた
クリーニングのサービスを利用することができる店舗について簡単にご紹介しました。それでは、これらの店舗を比べてみるとどんな違いがあるのでしょうか。次には、3つの店舗の加工の内容や費用などを比較した一覧をご紹介します。
比較一覧
テントクリーニング.com | そらのした | 洗濯屋 | |
加工 | 撥水、UV | 除菌、抗菌、UV、撥水、消臭 | 洗浄、撥水、帯電防止、抗菌 |
職人洗い | ○ | ○ | ○ |
費用(テント) | 4000円~ | 7500円~ | 4320円~ |
仕上げ目安 | 5日~1週間 | 1週間~2週間 | 3~6週間 |
自分で洗浄することもできる?
依頼すれば料金を支払いさえすればすべての工程を行ってくれますが、お風呂場を使って自分の手でテントの洗浄をすることだってできます。洗剤を入れてやれば洗うことができますが、浸水防止の加工がはがれたりすることもあるようなので十分に注意して行ってください。
テントをクリーニングに出す際の注意点
ご紹介しました通り、クリーニングを行っている店舗ごとに加工の内容や料金などは異なっていますので事前にどんな加工をするのかなどを考えチェックしておきましょう。最後に、テントをクリーニングに出す前に確認するべき注意事項を紹介します。
付属品を確認しよう
まず、テントの付属品がちゃんとそろっているかどうかを確認しましょう。ペグ等を取り外し忘れていてテントにつけたままではクリーニングの際にも邪魔になってしまいますので、事前に外し忘れが無いかどうかを確認しておきましょう。
破損している箇所をきちんと把握
続いて、テントの中で破れてしまっていたり折れてしまっている場所があるかどうかをきっちり把握しておきましょう。破損している場所があるままでは洗浄などの手順でトラブルが生じてしまう可能性がありますので、こちらも要確認です。
クリーニングにかかる日数をチェック
店舗によって、クリーニングに出してから完成するまでに大体どれくらいの日数がかかるのかを確認します。使いたいときにまだ仕上がっていないのではどうにもなりませんので、比較の一覧でもご紹介していますから参考にして下さい。
繁忙期を避けて時間に余裕をもって
アウトドアのシーズンとなると店舗への依頼もたくさん来ますので、そんな時期に依頼をすると仕上がりまでにかかる予定の日数が変更になってしまうこともあるかもしれません。できるだけ繁忙期の依頼は避けて、余裕のあるときにお願いしましょう。
支払方法も要チェック
クリーニングを行う前なのか後なのか、どんな方法で支払わなければいけないのかの支払いの方法も事前に確認をしましょう。最近では銀行からの振り込みだったりカードを使っての支払いもできる店舗もあるようです。
テントを長く使うためにテントクリーニングを活用しよう!
一度キャンプを実践すればそこから数年、十数年と続けて行われている方もいます。必ず使うことになるテントは日ごろからの手入れが非常に重要ですし、加工などの依頼も必要であれば行いましょう。長く使うためにも使っているテントをいたわってあげましょう。