深海の巨大魚サケガシラの生態に迫る!リュウグウノツカイとの関係や食べ方も!

サケガシラは深海魚の一種で、非常に珍しい魚です。数は少ないながらも日本で見かけることが多いのですが、まだまだ謎が多い魚で、うわさや推測が絶えません。この記事ではそんなサケガシラの特徴や生態、リュウグウノツカイや地震との関係を紹介します。

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サケガシラとは

サケガシラという魚をご存知でしょうか?おそらく、ほとんどの方がその名前や姿かたちを知らないほど認知度は低いと思います。まだまだ謎が多い魚であり、解明されていないことも数多くあります。どのような魚なのか、どのような特徴があるのかを現在わかっている範囲で特徴を説明していきたいと思います。

サケガシラは珍しい魚

市場やスーパーなどで見かけた事がある人はあまりいないのではないでしょうか?というのも食用向きでない魚という点もありますが、漁や釣りなどで頻繁にとれる魚ではないからです。台風や大時化の後に沿岸に漂着したり、稀に定置網にかかったり、釣りで偶然にも釣れる程度です。それだけ珍しい魚です。

サケガシラはサケを連れてくる?

サケを連れてくる縁起のいい魚と言われていますが、どの程度の科学的根拠がある話なのかわかりません。秋頃、網にかかるとサケが豊漁になるという言い伝えや、捕獲されると鮭の群れが川に向かって泳いでくるといわれています。本当かどうかはわからないですが、そのように言われているようです。

サケガシラは謎が多い

沖合の200m以上の深海に住んでおり、滅多に姿を見られることありません。その為、まだまだ分からないことが沢山あります。釣れたり定置網などにかかることもたまにありますが、海の中での生活は詳しくはわかっていません。特にサケガシラの卵や稚魚は未だ確認されておらず、詳しい生態も現在ではわかっていないようです。

サケガシラの生態

他の深海魚と同じように詳しい生態はわかっていないのが現状です。海の中では浮き袋がなく沈んでしまうため、背ビレを動かし立ち泳ぎのような体勢で泳いでいます。伸び縮みする口を使い、動物性プランクトンや小魚、イカを食べると推測されています。捕獲された個体の胃袋の中にイカのクチバシやホタルイカが見つかっています。

サケガシラの形状

体型は太刀魚に似ており細長く、大きいものだと2mを超える大きさになります。銀白色の体色で背ビレは赤色をしており、体は平たい形をしています。体の後半部分から急激に細くなり、その先に尾ビレが上向きについています。眼は大きく、口は下向きに長く伸びており、口を伸ばすと額の辺りが窪み、溝ができるのも特徴のひとつです。

サケガシラの由来

漢字で「鮭頭」や「裂頭」と書くと言われています。それぞれの意味を説明していきましょう。「鮭頭」はサケガシラが獲れると鮭が豊漁になると言われていること、海を泳ぐ姿が川をのぼる鮭を思わせたからとの説があります。「裂頭」は頭の上部に溝があり、それが裂けたように見えるためだといわれています。

サケガシラの大きさ

大型の魚です。どれくらいまで大きくるのか、どれくらい時間をかけて成長するのかはまだ詳しくわかっておりませんが、約2m前後の個体が多く見られます。大きいものだと3mほどの泳いでいる個体も確認されているようで、人間よりも大きい魚です。大きい体のため、捕食できる生物はサメや鯨など大型なものに限ります。

サケガシラとリュウグウノツカイの関係

同じ深海に住んでいるだけではなく、他にもいくつか共通点があります。一見すると見た目はほぼ同じに見えますが、体の細かい部分に違いがあります。よく間違われる魚同士ですので、ここからは共通点や異なる点、どこをみて区別すればいいのか、味などを説明していきたいと思います。

リュウグウノツカイとは

体が平らで長く、泳ぎ方も立ち泳ぎでよく似ています。実は同じアカマンボウ目に類する魚同士であり親戚のようなものです。似ている部分もありますが似ていないところもあります。特徴的なたてがみや長い腹ビレはサケガシラにはありません。この違いで区別することができます。

サケガシラもリュウグウノツカイも珍しい深海魚

どこに住んでいるのでしょうか?実はサケガシラと同じく沖合の深さ200m以上の深海に住んでいる魚の一種です。深海に住んでいるため、滅多に人前に姿を現しませんが、しばしば定置網にかかったり海岸に打ち上げられていることがあります。見つかると新聞やニュースで取り上げられるほど珍しい魚です。

サケガシラもリュウグウノツカイも食べられる

体に毒はなく人間が食べることができる魚同士です。気になる味ですが、身は水っぽく正直あまりおいしいものではないようです。一夜干しや煮付けなど調理法によっては美味しくなるみたいです。同種の身も同じく水っぽく、卵の白身のような食感です。味は食べた人によって感想は分かれるようです。

サケガシラとテンガイハタ

サケガシラとよく似ている魚にテンガイハタと呼ばれる魚が存在しています。珍しい魚で、認知度は高くありません。実は仲間同士で同じ種類の魚です。ここからは、テンガイハタとはどのような魚なのか、どのように区別するのか、違いなどを説明していきます。

サケガシラの仲間であるテンガイハタ

テンガイハタは同じ仲間の魚同士と説明しましたが、具体的にはもアカマンボウ目フリソデウオ科サケガシラ属の魚種になります。他の深海に住む魚と同じく、主に水深200m以上の深海に住んでいる魚です。サケガシラと同じように人間にも食べられる魚ではありますが、やはり身は水っぽく調理方法に工夫は必要なようです。

サケガシラとテンガイハタの見分け方

同じ仲間で姿かたちも似ているため、判断しづらいです。ではどこで判断すれば良いのかというと、サケガシラは口を伸ばした時に頭部に溝のようなものができます。一方テンガイハタは口を伸ばしても溝はできないようです。また、頭部の傾斜が緩やかなほうがサケガシラ、急な傾斜の頭部がテンガイハタとも言われています。

深海魚にはどんな魚がいるの?

深海魚とは水深200mより深い場所に住んでいる魚です。深海に住んでいる様々な魚が発見されていますが、まだまだ見つかっていない魚も多くいると言われ、発見された深海の魚についても詳しくわかっていないこともあります。そんな深海にはどんな魚がいるのか紹介していきます。

デメニギス

主に水深400m〜800mに住んでおり、日本では岩手県より北側に沖合で見つかっています。デメニギスの最大の特徴は頭部と眼球にあります。頭部は透明なドーム状の膜に覆われ液体が入っています。眼球はドーム状の膜の中にあり、筒状の目をしています。デメニギスについての詳しい記事がありますので、参考にされてください。

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