ミツクリザメは深海に住んでいるサメですが、水深30m〜水深1,300よりも深い深海に住んでいると言われ、比較的浅い海にも出現することが分かっています。最大全長は6m程と推測されています。ブレード状の長い吻が特徴で、恐ろしい顔から別名「ゴブリンシャーク」とも言われています。
ラブカ
主に水深500m〜1,000mの海底に住んでいるのですが、日本では浅瀬に上がってくることも確認されています。全長は2m程になります。うなぎのように体を波打たせながら泳ぐ姿が確認されていてラブカの餌は胃袋からイカなどが確認されているためイカなどを捕食することは分かっていますが詳しいことはなにもわかっていないのが現状です。
ホウライエソ
主に水深500m〜2,500mほどの深海に住んでいる魚です。体長は35cmと小型の魚です。深海のギャングとも呼ばれ長い牙の獲物を包み込むような顎で捕食します。顔はまさに深海のギャングと言われるだけ怖い顔をしています。ただ大きすぎる獲物を捕らえた際に牙が邪魔で飲み込めず、餓死したこともありお茶目なところもあるみたいです。
サケガシラと地震
普段深海に生息し、滅多に姿を見られることはありません。実は地震魚とも言われ、地震の前兆として海岸に打ち上げられると言われています。他にもリュウグウノツカイも地震の前兆として海岸に打ち上げられる魚と言われています。果たして本当に地震魚なのでしょうか?地震との関係を紹介していきます。
サケガシラは地震と関係するといわれている
地震と関係しており、海岸に打ち上げられていたり、捕獲されるともうすぐ地震が起こると言われています。実際に打ち上げられたり、捕獲された後地震が起こっているという確かな事実はあるようです。ちなみにリュウグウノツカイも捕獲された後、地震が起こったケースがいくつかありサケガシラよりも事例は多いようです。
サケガシラと地震はあくまで偶然の可能性が高い
打ち上げられたりすると地震の前兆と言われていると説明しましたが、多くの研究者は捕獲や打ち上げられたりすることと地震の関係はないとしています。地震が起きる際には海水温や地層になんらかの変化があり、深海魚の生態に変化があるようです。しかし地震の前に特定の深海魚だけ打ち上げられたりすることは説明がつかないとしています。
深海魚と地震
深海魚が地震と関係すると言われている理由は、地震が起こるメカニズムはご存知の通りプレートが移動して、上のプレートの反動で揺れが起こります。この時、岩石などに力が加わると磁気や電気が発生し地磁気(地球の磁場)に変化が起こります。その異常な変化を深海魚が感じて、深海から浮上してくると考えられていますが詳しいことは不明です。
サケガシラは食べることができる
謎の多い深海魚であるサケガシラですが、説明した通り毒などはなく、食べることができます。なかなか手に入らないと思いますが、稀に釣れたり、定置網にかかったりします。非常に珍しい魚でありますので手に入る機会があれば、ぜひ味見してみるのもいいかもしれません。
サケガシラは水分の多い魚
身は非常に水分が多いことが特徴です。実際に一夜干しで乾燥させると、身の重さの約3分の2が水分であることからも水分の多さがわかります。深海魚ら深海で生活する上で水面直下からの水圧を受けます。体の水分が多いのは、水圧の影響を受けにくくし、深海でも問題なく活動できる為と言われています。
サケガシラはほぼ流通していない
スーパーや市場に並ぶことはほとんどなく、稀に市場で売られている程度です。定置網などで獲れても、食べずに基本リリースしています。ほとんど流通していない理由は、滅多に捕獲されないという点と食用可能でありますが、味の評判があまり良くないという点があります。説明した通り身は水っぽくあまり人気がないようです。
サケガシラはおいしさより珍しさ
味は好きな人と嫌いな人に分かれますが、非常に珍しい魚なのでぜひ一度は食べてみることに挑戦してみてはいかがでしょうか。知人に漁師さんなどがいて、サケガシラが網に掛かっているようであれば、お願いして貰うこともできると思います。料理次第ではおいしくいただけますので、ぜひ食べてみてください。
サケガシラ料理について
さて、ここからはサケガシラの料理方法について紹介していきます。刺身などでそのまま食べるのは水っぽく、味も薄くあまりおすすめできません。そこで、刺身以外のサケガシラ料理をいくつか紹介していきます。是非、手に入った際には作ってみて自分の気にいる料理方法を見つけてみてください。
サケガシラの一夜干し
サケガシラは三枚におろし、身を適当な大きさに切ります。血合いや汚れを水で落として、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。塩水に30分ほど漬け、水でさっと洗い流します。後は風通しの良い所で一晩干し、食べる前にほどよく炙ります。余計な水分が抜け、旨味も増える為、食べやすくなります。
サケガシラの煮付け
サケガシラを三枚におろさず、適当な大きさに切ります。鍋に醤油、砂糖、みりんを大さじ3ずつ入れ、溶かします。水を50ml入れ一煮立ちさせ、サケガシラを入れていきます。落し蓋をして中火で長めに10分ほど煮れば完成です。身は他の魚と比べても柔らかいですが、味がしみこみ食べやすくなります。
サケガシラのムニエル
サケガシラを三枚におろし、汚れを落とした後キッチンペーパーで水分をよく拭き取ります。塩コショウを両目にまんべんなくふりかけ、手で軽く押さえて馴染ませます。ポリ袋に小麦粉とサケガシラを入れ、よく振り小麦粉をつけていきます。フライパンにオリーブオイルを入れ両面をこんがりと焼き、仕上げにバターを入れ弱火で蓋をして完成です。
深海魚が食べられるお店
サケガシラではありませんが、その他の深海魚が食べられるお店があります。料理も深海魚の海鮮丼や天丼、刺身など様々で色々な味が楽しめます。お店で出されてるだけあって、味も保証されています。深海魚料理のお店は静岡県の沼津港周辺にいくつかありますので、興味がある方は是非、足を運んでみてください。
水族館へサケガシラに会いに行こう
サケガシラは滅多に見られない魚で、私たちが生きている間でも見られることはないかもしれません。しかし、各地の水族館ではサケガシラを実際に展示しているところもあり、サケガシラを見ることができます。生きているサケガシラではありませんが、是非一度水族館に行かれてサケガシラに会いに生きましょう。