アオギスは絶滅危惧種!その生態や釣り方を徹底解説します!

生息域が狭まり、数が少なくなっている魚類ですが、種の保存のための調査や飼育、古くからの文献によって研究が進められており、生態がほぼ明らかにされています。ここでは生息するための条件や、繁殖時期などを紹介します。

アオギスは浅瀬に生息している

アオギスは水深30mよりも浅い場所の河口など、特に河川の流入してできる干潟に生息しています。砂底を好み、寒い時期は深場に移動し、暖かくなってくると浅い沿岸部に寄ってきます。河を遡ることもあり、カワギスと呼ばれることもあります。

アオギスは春から夏にかけて繁殖する

採捕や飼育による研究によって、春から夏にかけて繁殖することが分かっています。時期はおよそ5月~7月といわれています。ピークは6月で、夜間に産卵します。飼育された個体では夜の8時~10時に産卵することが報告されています。

アオギスは甲殻類がエサ

他のキス類と同じく砂底の生き物をエサにします。砂に隠れている小さいエビやアミなどの甲殻類、ゴカイなどの多毛類を探し捕食します。そのため、中層を回遊せずに主に低層を泳ぎ回る習性があります。

アオギスの釣り方について

シロギスと似通った生態を持つ魚ですので、釣り方や使うエサなどはシロギスを釣るときとほとんど同じです。生息数が減少している現在、専門に狙って釣りをするのはほぼ不可能です。ですが、釣り人にとって一度は耳にしたことのある、ならではの釣り方がありました。

アオギスはシロギスと間違われることが多い

前述のように、姿形がそっくりのシロギスと見間違われることが多々あります。しかし、特徴を知っていると見分けることができます。その名前が示すように体全体の色が違うのと、背びれに黒い斑点があるのが特徴で、並べてみると違いがはっきりとわかります。

また、腹びれの色も違います。アオギスは黄色く、シロギスは白か無色です。目から口までの距離もシロギスに比べて長いので、細長く全体的に雰囲気が違うものが釣れたらシロギスではなく、アオギスの可能性もあります。

アオギスは脚立釣りで狙われていた

この魚は、警戒心が強いので船で狙うのは難しい魚でした。そのため、脚立を使った釣りで狙われていました。浮世絵にも描かれているほど歴史のある釣り方です。アオギスといえば脚立釣りというほどこの二つはセットで認知されています。

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