他のラインと比べて高価なものが多いです。細すぎるものだとライントラブルが起きた場合、一発で使用不可能になる場合があるので、気をつけなければなりません。ライン自体に張りがないので、ガイドやロッドに絡んだりすることがあります。張った状態の感度は素晴らしいですが、緩んだ状態では全く感度がありません。
摩擦熱に弱く結び目の強度が低いため、直結で使われることはあまりありません。リーダーを介して使用されますが、結びコブを作ると著しく強度が落ちるので、摩擦系ノットという独特な結束方法を使用することがあります。
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各釣り糸はどれぐらいで巻き替えるの?
釣り糸は消耗品です。劣化具合はそれぞれですが、使用しているうちに100%の状態を維持することができなくなってきます。いつ自分にとってのレコードフィッシュがかかってもいいように、常に良い状態を保てるよう、準備をしておきましょう。
ナイロンライン
吸水率が高いので、ずっと使用することは難しいです。特に細いラインでエリアトラウトなどを釣ってドラグをたくさん出している時は、一日で交換してください。撚れてしまって強度が極端に落ちていますし、トラブルも増加します。通常のバスフィッシングなどであれば、2~3回の釣行で巻き替えるのがいいでしょう。
フロロカーボンライン
吸水率は少ないのですが癖がつきやすいので、リールを使う釣りであればナイロンと同様、2回くらいの釣行で巻き替えるのが無難です。スプールの癖がついてしまうと感度が悪くなるだけでなく、バックラッシュなどの原因にもなるので、注意が必要です。
エステルライン
ライン自体に強度がないので、使う際にはドラグを多用します。したがって、ラインの撚れが発生してくるので、一日の釣行で巻き替えるべきです。トラブルも多くなってしまうので、ラインチェックもかかさないようにしましょう。
PEライン
水をほとんど吸わないといっていいラインなので、週に1、2回くらいしか釣りに行かないなどであれば、2ヵ月に一回くらいの頻度で巻き替えましょう。プロのように、過酷なスケジュールの場合、3日に一回程度で交換です。非常に長持ちするラインですが、ドラグを多用していたり、糸巻量が少なくなってきていれば新しいラインと交換しましょう。
ラインを長持ちさせる秘訣とは
ラインは消耗品なので、古くなれば新しいものと交換するべきです。ですが、プロやテスターの方たちは提供されているのですぐ交換できますが、一般のアングラーではそうはいきません。なるべく長持ちさせる方法を紹介していきましょう。
ラインを長持ちさせる方法①
まずは紫外線から守ることです。どのラインにも言えることですが、紫外線は劣化を早めます。未開封のものでも直射日光が当たるところに保管してはいけません。使っていないから大丈夫だろうと油断しないようにしましょう。
ラインを長持ちさせる方法②
海での使用にいえることですが、使用後は塩抜きをしましょう。タックルも錆びないように真水で洗うと思いますが、ラインも丹念に洗い、塩を抜いてあげましょう。特にPEラインは特性上塩が付きやすいので、手間ですがバケツに水を張り、スプールごと入れてやるか、ラインをだして水につけておくと上手に塩抜きできます。
ラインを長持ちさせる方法③
糸巻量が多いリールに限ってのことですが、ラインを反転させて使う方法もあります。特にPEの場合、200mや300mといったラインの量を巻いているので、一回すべてのラインを出したあと、逆側から巻いてくると、使用していない部分を使うことができます。
各ラインのおすすめを紹介
これまでいろいろなラインについて紹介してきましたが、では、実際売られているものはどんなものがあるのでしょうか。種類ごとにコストパフォーマンスに優れたおすすめの商品を紹介していきたいと思います。
ナイロンラインのおすすめ
サンヨーナイロン:GT-Rウルトラ
サンヨーナイロンが誇る根ずれ最強のラインです。擦れに強いと言われているフロロカーボンよりも強く、ナイロンのしなやかさを持つ扱いやすいラインです。600m巻きもありお得です。初心者から上級者まですべての方におすすめします。
サンヨーナイロン:ZO6
有名なスポーツカーの名を冠したラインの強度を上げたラインになります。通常のポンド数よりも強いラインになっていて、引っ張り強度が高くなっています。カラーも水中ではみずらく釣り人から見えやすい青系のカラーです。
フロロカーボンラインのおすすめ
サンライン:ベーシックFC
糸巻量が多いお得なラインになります。高価なラインが多い中で、フロロの基本を抑えた初心者にもおすすめのラインです。フロロカーボンに定評のあるサンライン社製のラインで安心して使用することができます。
エステルラインのおすすめ
34:ピンキー
アジングを広めた家邊克己さんのメーカーが発売しているラインです。エステルラインが主に使用されているアジング向けの物で、夜に釣りをすることが多いなかで、視認性の高いピンク色になっています。
PEラインのおすすめ
サンヨーナイロン:GT-RソルトマックスPE
細い号数は4本撚り、太い号数は8本撚りと、それぞれの特徴をいかした製法になっています。GT-Rの名の通り、PEにしては擦れに強いラインです。距離や深さがわかるマーカーが付いています。
シマノ:パワープロZ
元祖コストパフォーマンス系PEラインの進化系です。値段も手ごろで、PEの弱点であった擦れに対する強度が従来の物より、高くなっています。号数のラインナップも豊富で、初心者からも扱いやすいラインになっています。
おすすめのリーダー
ルアーフィッシングでは大きい魚や根が荒いところを攻める際に、メインラインの先にリーダーを結束して狙う場合があります。特にエステルラインや、PEラインはリーダーが必須です。おすすめのリーダーを紹介しましょう。
ナイロンリーダー
サンヨーナイロン:ソルトマックスショックリーダー
ナイロンラインの特性を活かし、しなやかでスプールへ巻き込んでもトラブルを起こしにくく、太いラインでも結びやすい、そして根ずれへの強度を上げた製品になります。クリアーカラーでいろいろな魚種に対応しています。
フロロリーダー
東レ:パワーゲームルアーリーダーフロロ
アジやメバルから、シーバス、青物まで広く対応したリーダーです。張りやコシといった特徴を活かし、伸びを抑えて擦れに対する強度を上げています。信頼の東レ製で特にシーバスゲームにおすすめです。
ルアーで狙うおすすめの魚たち
ここではそれぞれのラインの特徴やメリット、デメリットも含めたうえで、それぞれのラインを使ったおすすめのルアーで狙うターゲットを紹介します。対象魚によって、向いているラインを使って釣果に結びつけましょう。
ナイロンライン:バス
エサ釣りからルアーまで、何にでも使用できる万能性が持ち味ですが、特におすすめするのがバスフィッシングです。ルアーはキャスティングする釣りなので、トラブルの少なさなど、キャストのしやすさを取ればこのラインの右側に出るものはないでしょう。
フロロカーボンライン:シーバス
シーバスはシーバスでもおかっぱりでキャストをする釣りと違い、冬の時期に東京湾などでボートからのシーバスジギングにおすすめです。伸びがなく、比重も高いので水馴染みが良いのでフォールでアタリをとるシーバスのジギングにとても向いています。
エステルライン:アジング
この釣りのために生まれてきたラインといっても過言ではありません。1g以下の軽いジグヘッドなどを使い、30cmにも満たない小アジを狙う際に、風や波があるときに使用するのがいいでしょう。
PEライン:ブリ
10kgのブリも可能性があるショアジギングではラインの強度が大切です。飛距離も必要で、100m以上先のジグをアクションさせるのにはこのラインでなければ使い勝手がよくありません。ブリの他にも青物や鯛などもヒットするので、このラインが必要です。
釣り糸を上手く使い分けて釣果アップを狙おう!
様々な種類のラインが世に出ている中で、各メーカーがいろいろな特徴を持ったラインを発売しています。その中から選んで釣りをするのは我々釣り人自身です。狙いたい魚やポイントに合わせてラインを使用し、今まで出会えなかった魚たちと出会いに行きましょう。