カラビナとは?
カラビナとは開閉でき、ズボンのベルトや鞄に取り付けられるものです。鍵をつけて使っている人もよく見ます。ただ普段見るカラビナとは、実は元々は登山用に使われているものなのです。一体カラビナとは本来どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
登山用のカラビナとキーホルダー用のカラビナは全然違うもの
アウトドアに縁のない人にとっては、違いをわからないことが多いです。登山用として使うのと、日常的にキーホルダーとして使うのは実際見ると違います。キーホルダー甩を登山に持っていくと大変なことになります。キーホルダー甩はあくまでおしゃれだけを考えたものです。
カラビナ(登山用)の本来の使い方
カラビナは体だけでは登れない危険な場所を登る際に使うものです。カラビナで命綱と体を繋ぎ、体を支えるために使います。また人を引き上げるために使ったりと、基本的には体をロープに預けるために使うものです。そのため強度が強く、少し引っ張っただけでは簡単に壊れることはありません。
登山に行く時はキーホルダー用のカラビナは家に置いておく
アクセサリー使いしているカラビナを持っていくと、間違えた時大変です。人を支えるような強度は持ち合わせていないため、危険な山道を登る時に間違えて使ってしまうと、命を危険に晒すこともあります。登山用以外は持っていかないようにしましょう。
カラビナのおしゃれな使い方
キーホルダー甩のカラビナには様々な使い方があります。ただおしゃれとして鞄やズボンにつけるのもいいですが、少し変わった使い方をすることでおしゃれにカラビナを使うことができます。どのような使い方があるのか、それぞれ見ていきましょう。
カラビナに鍵やパスケースを付けて
よく使う、落としたら大変なものをカラビナにつけている人がたくさんいます。家の鍵などをカラビナにつけてズボンのベルトにつけることで、落ちる心配も無くす心配もなくなります。また鞄の持ち手にパスケースをつければ、電車の乗り降りも簡単に行うことができます。おしゃれで便利に使うことができます。
カラビナを犬の散歩に活用
カラビナをリードに取り付けることで、おしゃれに愛犬も可愛く散歩を楽しむことができます。首輪に直接リードをはめると犬が苦しくなってしまいますが、カラビナをつけることで、犬の負担を減らすことができます。ペット用の骨の形のカラビナなど可愛いものもたくさんあります。
重たい荷物をカラビナにつければ指が痛くない
買い物をした袋など、重いビニール袋を指で持つと痛くなります。そんな時に、カラビナを使って鞄にひっかければ、重い荷物も楽に運ぶことができます。また、リュックのベルト部分に重い荷物を引っ掛けることもできるので、一人でたくさんの荷物を運ぶことができます。
カラビナにペットボトルをつけて両手を開ける
ウォーキングやランニングなど、スポーツをしている時に水分補給としてペットボトルや水筒を持ち運ぶかと思います。手に持ったままだと手が塞がって走りにくい、そんな時に小さな鞄のベルト部分にカラビナとペットボトルを繋げば、両手を空けて集中することができます。
カラビナの本来の機能を知っていればさらにかっこいい
カラビナのおしゃれな使い方を知ったところで、本来のカラビナの機能を見ていきましょう。カラビナの本来の機能を知ることで、更にカラビナを格好良く使うことができます。様々あるカラビナの種類や、カラビナの強度などカラビナについての知識を深めていきましょう。
カラビナの種類
カラビナは用途によって異なった3つの種類があります。それぞれの種類と使い方、それぞれの特徴を知ることでカラビナを選ぶ時に迷うことがなくなります。様々違う形や機能など、それぞれのカラビナを実際に見ていきましょう。
オーバル型(O型)
楕円に近い形状で、陸上のオーバルトラックと似た形をしていることから、オーバル型と呼ばれています。両側から重荷がかかるレスキューの場面や、危険な山を登る際に、上から人をひっぱりあげる際に活躍します。他にも荷物を上げたり下ろしたりする時にも使うことができます。
HMS型
万能に使える形です。登山初心者や、カラビナの初心者におすすめの形状です。初心者におすすめのため、これから登山を始める場合は大小一つずつこの形を持っておくといいです。幅が広くなっているため、たくさんの荷物をつけることもできるので、様々な用途で使えます。
オフセットD型
軽量化しやすいのに、衝撃に強いためによく使われます。口が小さい方に支点を持っていき、口が大きい方にロープをかけることで支点が安定して強度が保てます。危険な山道を登る際に扱いやすいので、登山に慣れている人が一番使いやすい形状です。
カラビナはクライミングで懸垂下降するときに命を預けるギア
カラビナは懸垂下降する際にロープとハーネスを結ぶ、命綱としてロープを固定する部分に使います。強度が強いものでなくてはなりません。安全性を高くするために、開閉部分をロックできるカラビナを使います。自分の全体重を預けながら降りていくため、途中で外れてしまっては命を落とすことになります。
カラビナの強度と国際基準
カラビナの強度はカラビナに書かれています。強度は特殊な書き方をしているので、その読み解き方もご紹介します。国際基準があり、実は本物と偽物が混じっています。本物か偽物かを見極める方法を知れば、間違った買い物がなくなります。
カラビナの強度は、キロニューロンであらわされる
カラビナの強度は読み方が難しくなっています。kN⇔23 ⇕8という表示でカラビナに強度が書かれています。kNはキロニュートンを表し、矢印の方向に23キロニュートン、約2トンの重さに耐えられることを表しています。8は矢印上下の方向に8キロニュートン、約0.8トンの重さに耐えられることを表しています。
国際基準UIAA、欧州基準CEが表示されているカラビナが本物
カラビナにはただ強度の数字だけが書かれているものがあります。本物のカラビナにはUIAAやCEという記載がされています。UIAAは国際山岳連盟の安全基準を満たしていることを証明しており、CEはヨーロッパ基準を満たしていることを表しています。これが書かれていないものは安全面が信用できないものが多いです。
カラビナのキャンプでの楽しみ方
カラビナは登山やクライミングだけではなく、キャンプをする際にも使うことができます。キャンプでカラビナを使いこなせるようになれば、それだけでキャンプがより効率的に楽しいものになります。どのような使い方があるのか、それぞれ見ていきましょう。
調理器具を使いやすくする
キャンプをする時に、ご飯を作ろうとすると家とは違いなかなか置く場所がなくて困ったりします。そんな時に紐を貼って、そこにカラビナで調理器具をつるすことで、探さなくてもスムーズに調理器具を使うことができます。時短にもなり、場所がすっきり綺麗に見えます。
カラビナでキャンプも楽ちん!
カラビナを使うことで、キャンプ中大変な準備を楽にすることができます。時には力仕事もあったりと、女性だけだと大変です。カラビナを使うことで、そんな力仕事の苦労を軽減することができます。どのような使い方があるのか見ていきましょう。
ハンモックをひっかける
キャンプなどアウトドアの楽しみの一つです。ハンモックは木に引っ掛けて取り付けますが、それがとても大変です。ひっかける際にカラビナを使って、結んだロープにひっかけることで力作業を減らせてくれます。取り外しも楽なので、きつく結んだのはいいけれどはずれない心配もありません。
登山に持っていけるカラビナのブランドとおすすめのカラビナ
カラビナにはキーホルダーとしてしか使用できない強度のものと、登山使用できる安全面に優れたものとがあります。登山用専門店でも販売されているカラビナのブランドをそれぞれ見てみましょう。登山活用できないものを選んでしまわないために、紹介するブランドのカラビナを選ぶようにしましょう。
ペツル
世界初の登山用ヘッドランプ作り出したブランドとして有名です。創始者の探検への情熱や探究心がルーツになっているフランスのブランドです。様々なアウトドアのシーンで利用され、たくさんの人に愛されているブランドです。
アンジュ S M57
従来のノーマルゲートと、ワイヤーゲートカラビナの中間にあるカラビナです。操作性はノーマルゲートカラビナと同じでありながらも、ワイヤーゲートの軽量性があるため重量を気にせずに使うことができます。キーロックシステムがついているので、安全に使うことができます。
エーエムディ ボールロック
D型カラビナです。ハーネスの連結に適しているため、懸垂下降する時などに使うことができます。ペツルのカラビナの中で一番強度の高い形となっています。そのため様々な用途に使えます。キーロックを採用しており、ロックがされているかどうか一目でわかる緑色ランプがついているので安心です。
マムート
スイス生まれのブランドです。アルプスの雪山があるスイスだからこそ、クライミングへの知識が製品に現れています。軽量でありながらも。耐久性と機能性ははアウトドアブランドの中でもトップクラスです。そんなブランドが出すカラビナだからこそ、安心して使えます。
Maillon
欧米規格の亜鉛メッキ加工を施したスチールでできています。全てがスチールでできており、開閉式の他のカラビナとは違う形状をしているため、開きにくく強度がとても高くなっています。スタンダートな形をしながらも、とても頑丈に作られているため、危険な場面でも何度も使えます。
Smart HMS
使用中にカラビナが回転することを防ぐために、キーロックだけではなくセーフティーゲートを使うことで安全性を高めています。ゲートとスクリューを完全に閉めることによって、偶然ゲートが開いてしまう心配もありません。安全面に徹底的にこだわったアイテムです。重量は102g、ゲートが閉まっている時は24キロニュートンです。
ロックテリクス
このブランドはドイツのクライマーが始めたクライミングシューズのブランドでした。クライマーだからこそ、クライミングをする上で欠かせないシューズに力を入れた後に、カラビナの開発を始めました。頑丈で安全、操作しやすい、美しいデザイン、求めやすい価格のカラビナを実現しました。
プリーカラビナ ブラック BK RTA244ON
小型の滑車にも使えるほど強度の高いカラビナです。耐荷重は2100kあるため、十分な重さに耐えることができます。サイズは110mmと大きめで使いやすいです。クライミングだけではなく、緊急甩のロープを取り付けて、人を避難させる際にも活用できます。
ツオラミスクリュー
シンプルなデザインで、色合いも鮮やかでデザイン性でも持っているだけで気分が高まります。サイズは縦長に97mmと少し小型のカラビナです。耐荷重は2400kgまででとても頑丈に作られています。重さは45gと軽く、デザインも可愛いことから登山だけではなくキーホルダーとしても活躍します。
マウンテンダックス
マウンテンダックスは日本人のために作られたアウトドアブランドです。登山用ブランドは海外の人に合わせたものが多い中、このブランドは日本人にあったものを作っているためにとても人気です。一度震災から倒産したにも関わらず再び復活できたということは、それほどまでにファンを獲得していたということです。
ディスカス ストレートゲート DK-04616
このブランドのカラビナは種類によって、ゲートの色が違うのが特徴的です。見た目に高級感がありながらもリーズナブルで手に入れやすいカラビナです。操作性を高めるために、ゲートの反対側に細かな凹凸を施しています。メジャーアクシスは24キロニュートンです。サイズは99mm×58mmです。
オトシンダブル DK053
マウンテンダックスのカラビナは種類によって色分けされています。赤色はダブルロックゲートが取り付けられています。クライミングのような危険な場面でロックが外れてしまわぬように、ダブルロックをかけることで固定することができます。縦方向に27キロニュートン横方向に8キロニュートンの強度があります。
ブラックダイヤモンド
1989年に創業されたアメリカの登山用品メーカーです。クライミングシーンで活用され、多くのクライマーに愛されています。クライミング、登山、スキー、アパレルと様々な分野を幅広く取り扱っています。カラビナはクライミングに特化した様々な形が揃えられています。
マグネトロン ロックロック
このブランドの中で一番大型のカラビナです。クライミング時に太く丈夫なロープを使用する時にも活用することができます。ゲストオープン幅は21mmの幅があります。ゲートはマグネット式になっているので、開閉しやすいです。
オズ
28gととても軽量化されたカラビナです。小型ながらも優れたハンドリングで、フリーからアルパインまで使うことができます。軽量化したい場面でのクライミング時に活用できるカラビナです。クローズドゲード20キロニュートンです。
キーホルダーにしたいおしゃれカラビナおすすめ3選!(バッグチャーム編)
カラビナはおしゃれな形をしたものも多く、カバンに取り付けるだけで更におしゃれに仕上げることができます。自分だけのオリジナルバックにすることができます。バックに更にキーホルダーを取り付けるのもいいですし、カラビナをキーホルダーとしても使えます。
CHUMS ブービー カラビナ キーホルダー CH62-1192
鳥の形をした可愛いカラビナです。何もしなくても持っているだけでおしゃれになります。カバンにつけても、ジーンズのベルト部分につけるのもいいです。色んな使い方が楽しめるカラビナです。
つけるだけで可愛い
黒、緑、赤、黄色、シルバーの5種類の色の中から選ぶことができます。カバンにこれだけを取り付けてもいいですし、カラビナをつけてその先にパスケースを繋げたりすることもできます。連結して使うこともできますし、単体でつけても可愛いのがおすすめです。
詳細
耐久性はないので、クライミングとして使用することはできません。留め具部分もそこまで強くないので、キーホルダー使いをするのがいいです。見た目に可愛いので、実用使いはそこまで期待せずに使うのが無難です。
CHUMS プラスティック カラビナ
クライミングとして使うカラビナとは違い、プライチックでできたカラビナです。プラスチックだから軽くてキーホルダーとして使うにはもってこいです。カラフルな色が揃えられているので、色んな色のカラビナを使ってカバンをおしゃれに仕上げられます。
3つのサイズから選べる
S、M、Lサイズと3つのサイズから選ぶことができます。お値段も216円とお手頃価格なので、違う色の3つのサイズを選んで連結しても可愛いです。色はブラック、レッド、オレンジ、グリーン、パープル、イエロー、ピンクの7つから選ぶことができます。
詳細
プラスチック素材のため登山に使うことはできません。しかしプラスチックでありながらも荷物を吊り下げられるだけの耐久性を備え付けています。Sサイズは42mm×28mm、Mサイズは69mm×46mm、Lサイズは90mm×60mmとつけたいカバンに合わせてサイズを変えられます。