残念ながら日本には生息していません(一部の鑑賞用の魚を除く)ほとんどは、ヨーロッパやシベリア、北アメリカなどの北半球のエリアに生息しています。南半球や、赤道付近には生息していません。
ノーザンパイクは寒い所を好む
どちらかというと水温の低い(10度以下)の水を好みます。産卵も氷の下にします。水質もどちらかというと綺麗な水質を好みます。日本でいうイワナなどと同じですね。赤道付近に生息していないのは、その為です。
ノーザンパイクの生態
さて、次はノーザンパイクの生態についてお話していきましょう。ノーザンパイクは普段どんな生活をしているのでしょうか?どのようなものを食べているのでしょうか?その生態ゆえの問題点も挙げます。
ノーザンパイクは汽水域にも生息している
”カワマス”と呼ばれるだけあって、一般的には、淡水魚とされていますが、実際には水質、環境さえ適合すれば、海水が混じる汽水域にも存在します。例えばバルト海などです。汽水域に生息できる魚を”汽水魚”と呼びます。
ノーザンパイクは食いしん坊
インスタ等でアップされている写真を見ると、口に特徴があります。そのワニの様な大きな口に入るものはなんでも食べてしまいます。ストラクチャー回りに潜んで、普段は目の前に通った、甲殻類や小魚を食べるのですが、ネズミや小鳥まで食べてしまうのです。
ノーザンパイクは特定外来種
以上のような食性を持つ理由から、生息していない地域に放流したりすると、そのエリアの生態系を大きく乱してしまう恐れがあるため、”特定外来種”に指定されています。なお飼育も禁止されていますので、飼育、放流などは絶対にしないように注意してください。
ノーザンパイクの産卵
基本的に単独行動をします。そして、ブラックバスと同じメスの方が固体の大きさが大きいのが特徴です。産卵は4月から5月でこれも時期的にブラックバスと似ています。大きな違いは産卵後はいわゆる”産みっぱなし”です。なわばりを持ったり、育児をしたりすることはありません。代わりに産卵数は一度に15万個くらいです。
ノーザンパイクの形態
先に書きました、”名前の由来”の部分で、パイクは元々”槍”という意味で15世紀頃には使われていると記しましたので、大体の形のイメージはお持ちかと思います。今回はもう少し掘り下げてこの形態についてお話していくことにしましょう。
ノーザンパイクはとても大きな魚
成長も早く、成魚になると1mを軽く超えてしまう、とても大きな魚です。大きくなると1.5~2mにまで成長してしまうほどです。この大きさが、アングラーの狩猟マインドをくすぐり、ゲームフィッシングのターゲットになっています。
ノーザンパイクは口が特徴的
口を見て下さい。長く、突き出た形態です。何かアヒルのくちばしか、ワニの口の形に似ていませんか?この口の歯を見ると鋭く、びっしりと生えています。しかも歯の方向は内側を向いていますので、もし噛まれたらかなり厄介な事になります。
ノーザンパイクは背びれが尾びれに近い
写真などをぱっと見るだけでは、”背びれ”がないように見えます。実は無いのではなく、尾びれ側にかなり寄っていることがわかるかと思います。この形態は、物陰にじっとしていて獲物が近づいたら一気に間を詰め、まるでバネがビューンと伸びるような素早い瞬発力を高めるのに役立っています。