ワカシとはどんな魚?
なかなか聞きなれない名前だけに知らない人も多いのではないでしょうか?しかしブリと同じと聞けばイメージしやすいと思います。ここでは名前の由来などを紹介します。特に出世魚について疑問に思われた場合は必見です。
ワカシは出世魚
成魚になるまでの成長過程で名称が変わることを出世魚と言います。昔は主に武士など、人も出世に伴って改名する慣習がありました。それを一部の魚に当てはめたのが始まりです。栄進を約束された縁起物とされ祝いの料理に使われます。
ワカシが出世するとブリになる
幼魚段階での呼び方です。そこからイナダ、ワラサを経て、最終的には冬の代表的な食材として有名なブリへ成り上がります。また地方で呼び名が異なり例えば西日本だとツバスという名で親しまれています。
ワカシのサイズ
30センチ〜35センチが一般的で、これはおおよそ活け造りにされるアジと同じくらいの大きさです。稚魚から1年ほどで同サイズになります。出世魚は成長の段階で呼称が変化していくため、これ以上の場合、例えば関東圏ではイナダと呼ばれます。
ワカシ料理の味
ブリの子どもと知れば味の想像も簡単にできると思います。がしかし、実は身の質などは若いなりの特徴もあり、若干口当たりなどに違いがあります。ここでは多くの人に食材として親しまれるわけや、味の特徴などを解説します。
ワカシは料理として親しまれている
小さいため見た目の豪快さはないですがコンパクトな分だけ捌きやすく、魚焼きグリルにも簡単に入ります。また値段も安く売られていることが多いため気軽に扱える大衆魚として大変親しまれています。
ワカシはブリと違い脂は少なめ
しゃぶしゃぶにしてもジューシーで美味しいことで知られている冬場のブリと比べて脂のノリが少なく、焼いても滴り落ちるほどはありません。しかし「あっさりさがいい!」という声も多く、しつこさが苦手な人にもぜひ試してもらいたい食材です。
ワカシはどこで手に入るの?
品揃えのいいスーパーや魚屋で簡単に買うことができます。または釣りあげることもできるので、手にする機会は非常に多くあると言えます。ここでは購入する際のポイントなどをお伝えしていきます。
ワカシは丸1匹を買う方がお財布に優しい
丸1匹と、あらかじめ切り身になったもの、どちらが得なのか?これは言うまでもなく1匹丸ごと買った方に軍配が上がります。あらゆる部位を余すことなく食べられる点や、刺身に上乗せされている手間賃がない点が理由です。
ただし、そこまで手を掛ける暇のない人や手を汚したくない人、最初から調理方法が決まっている人などには幾らか割高でも既に調理されているものの方が総合的に見て「安い」ということもあるのでケースバイケースな面もあります。
ワカシは釣ることだってできる
スーパーで買わずとも釣ることもできます。狙い目は青物釣りのシーズンとされる春や秋が良好な釣果が期待できます。釣リはより新鮮な状態で手に入れることができる最もな方法といえます。こちらではその方法も紹介しています。挑戦したい人は読んでみてください。
ワカシを捌いてみよう
35センチ前後なので初心者にも扱いやすく、家庭の調理道具でも問題なく捌くことができます。丸1匹で売られていることも多いので、どのように捌くのかを知っておくととても便利です。ここではお得な入手方法や処理の仕方について解説します。
ワカシは基本の三枚おろしで
3枚おろしさえできてしまえばあらゆる料理に対応できるので十分と言えます。また他の魚にも対応できるので、まずはぜひ3枚おろしを習得しましょう。こちらの記事ではイナダを捌く手順を詳しく説明しています。参考にしてみてください。動画もどうぞ。
ワカシ料理の食べ方とレシピをご紹介!
脂ののり具合ではブリに劣るものの同じ魚だけあり味には定評があります。また値段も安く出回るので経済的というところも見逃せません。ここでは素材の特徴をしっかり生かして食べることのできるスタンダードなレシピを紹介します。
ワカシ料理の食べ方とレシピ:ワカシの刺身
鮮度の状態が良いものが手に入ったらまずは刺身にして食べてみましょう。刺身はもっともその魚の味の特徴を感じられるのでブリとの違いを楽しんでみるのもいいでしょう。火を使わずして調理でき、簡単に食卓に出せるので忙しい人にもぴったりです。
ワカシの刺身の特徴「さっぱり具合がグッド!」
若魚のため溢れ出るような脂を口の中に感じることはありませんが、身が引き締まっているからこそくせもなく、さっぱりと食べることができます。そのため、なるべくしっかりと身に絡む刺身醤油でいただきましょう。ワサビの他に生姜もよく合います。
ワカシの刺身の定番レシピ
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- サクを厚さ3ミリほどに切ります。
- 盛りつけます
ワカシ料理の食べ方とレシピ:ワカシのカルパッチョ
カルパッチョはもともと生の牛肉を食材にしたイタリア料理ですが、生魚を用いたのは日本が発祥と言われています。適度な歯ごたえと淡白な魚はカルパッチョのように、ソースで味のアレンジができる料理にも非常によく合います。オシャレな一皿になるので見栄え重視な時にも最適です。
ワカシのカルパッチョの特徴「ヘルシーにサラダ仕立てにも!」
ヘルシーでさっぱりと食べられるのが特徴です。刺身に岩塩を振り上質なオリーブオイルをかけるだけでも美味しく食べることができます。また、普段使いのお気に入りのドレッシングを用いてもオッケーです。見た目により華やかさが欲しい時は野菜を贅沢に使いサラダ仕立てにしてみましょう。
ワカシのカルパッチョの定番レシピ
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- サクを刺身用に切ります
- 別のボールにカットした野菜を入れ、塩、オリーブオイル 塩ワインビネガーで和えます
- 刺身を皿に盛り塩、胡椒、オリーブオイルをかけます
- 刺身の上に2の野菜を盛りつけます
- レモンを搾りかけて出来上がりです
ワカシ料理の食べ方とレシピ:ワカシの漬け
刺身を日持ちさせるために醤油などのタレに漬けたものを「漬け」と言います。一般的にはマグロを用いることで有名なレシピで菅、同じように美味しく食べることができます。食感も変わるので普通の刺身に飽きてしまった人にオススメです。
ワカシの漬けの特徴「ねっとりした食感」
一定時間タレに漬けることで味が浸透しネトっとした食感になります。染み込んだタレとこの食感がクセになって好きになったという人もいるくらい漬けの最もな特徴です。ご飯に合うことは言うまでもなく、丼ものやお茶漬けにしたりと食べ方も様々です。