優しいまなざしで子供をみている聖母マリア。マリアが描かれている宗教画を見ると受胎を告知され、出産、育児、そして自分の死とマリアの一生を学ぶことができるとともに、親の気持ちがわかるような絵が多く見られます。特に女性には共感する部分があり人気があるのかもしれません。
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宗教画家は宗教画しか描かない?
宗教画を描く作家たちはどんな人たちなのでしょうか。宗教画を専門に描くのか、それとも他の絵も描いていたのか。どんな人がいたのかを詳しくみていきます。知っている画家があるかもしれません。
宗教画家は宗教画しか描かない?
専門的なイメージがあり、一見宗教画家は宗教画しか描かないイメージがあります。しかし実際のところは他の絵画や彫刻などの作品を作っていて、依頼され宗教画を書くと言ったこともあったようです。
宗教画家で有名な人はいる?
では、宗教画家で有名な人物はいるのでしょうか。よく耳にする人物も実は宗教画を描いています。ここでは代表的な人物二人を紹介します。どんな人が後世に残した宗教画を描いたのか、見ていきましょう。
宗教画家① ミケランジェロ
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475年〜1564年)はイタリアの画家であり彫刻家でもあります。「ダヴィデ像」は代表する作品です。彼の才能を認めた歴代のローマ教皇は、彼に芸術作品を作成するよう注文しました。その後もシスティーナ礼拝堂に肖像画を描くなど晩年まで意欲的に創作活動をしました。
宗教画家② ラファエロ
ルネサンスを代表とする作家の一人としてラファエロ・サンティもいます。1483年に生まれ37歳という若さで亡くなったラファエロ。「システィーナの生母」は有名作品です。ユリウス2世とレオ10世に重宝されたラファエロは、ヴァチカン宮殿にも絵を描きました。
宗教画家は日本人もいる?
今まで紹介してきたのヨーロッパなどの海外でしたが、実は日本にも宗教画家は存在しました。ヨーロッパとはどんな違いがあるのか、どのような技法で描いていたのでしょうか。宗教画家で有名な画家もいますよ。
宗教画家の日本人はいる!
日本最初の宗教画が描かれたのは飛鳥時代です。仏教に関する絵画で、菩薩の絵が多く描かれています。「絹本着色富士曼沙羅図」を見ると空から見下ろしたかのように描いており、日本独特の描き方をしています。
宗教画家で日本人といえば
日本の宗教といえば仏教。古来から伝わる日本の宗教画の作者は不明とされているものもあり、現在は国宝とされているものも少なくはありません。今でも多くの画家が宗教画を描いていますが、そのうち有名な二人をご紹介します。
平山郁夫
1930年6月15日生まれの平山郁夫は、日本美術院理事長を務め文化勲章受章者でもあります。1959年頃、三蔵法師をテーマにし描いた「仏教伝来」が院展に入選しました。以降、平山の作品には仏教をテーマにしたものが多くなります。平山は2009年12月2日に死去しています。
葛飾北斎
浮世絵で有名な葛飾北斎は1760年生まれ。実は仏教画も描いていて、90歳で亡くなるまで絵を描き続けす。繊細かつダイナミックな彼の絵は歌舞伎役者や藩主からも認められました。ただ変わり者だったようで、服装はいつもボロボロだったようです。
宗教画家になるにはどうすればいい?
宗教画家になるのにはどうすればいいのでしょうか?たとえ宗教画を描いていても、趣味の範囲内だけでは有名にもならずお金の面にも不安があります。では宗教画になるなめに必要なこととは何でしょうか。
宗教画家になる方法
宗教画家になるには資格が必要なのかというとそうではありません。宗教画に限らず画家になるには、絵をたくさん描くこと。描く人によって柔らかいタッチ、悲しそうな色合い、個性的な物の描き方などそれぞれ。画家になるにはたくさんの人の目に自分の絵が触れることが必要です。
宗教画家になるのに注意点はある?
宗教画家になるためには、まずは宗教について勉強しなければいけません。自分がキリスト教や仏教など、信じている宗教があれば簡単かもしれませんが、全く知らずに絵を描いても物語の背景が分からなければ人を魅了する力は発揮できません。
宗教画家は食べていける?
宗教画家に限らず、画家の年収はピンからキリまで。無名のうちは画家だけでは食べていけません。売れるようになるにはコンテストに参加したり、展示会を開いたりすることも必要になります。ただ有名な画家になれば一枚の絵が数百万円から数億円となる場合もあるので夢はあります。
宗教画に描かれる謎
宗教画にはよく見ると不思議な絵が描かれていることがあります。宗教画に宗教画に残された謎はあらゆる憶測が飛び交っています。宗教画の中に謎が隠れていないか、ご自分で探すのもいいかもしれません。
キリストの磔刑
デチャニ修道院の壁画である「キリストの磔刑」という絵の中に、UFOのようなものが二つ描かれています。中には人の形をした者が乗っており、まるで操縦しているようです。「月と太陽を表現している」といった声もありますが、作者の意図はわかっていません。
聖母子と幼子聖ヨハネ
イエス・キリストを見つめる母マリアの後ろにUFOらしきものが描かれている「聖母子と幼子聖ヨハネ」は15世紀に書かれた宗教画です。このような物体が描かれた宗教画は他にも多数あります。
実際に宗教画を見たくなったら
宗教画についていろいろ学んでいくと、本物が見たくなってしまいますね。美術館に行けば見れるものや、現地に行かないと見れないものも。ここでは海外での人気のスポットをチェックしていきましょう。
システィーナ礼拝堂
人気のスポットはイタリアのヴァチカン宮殿。その中にあるシスティーナ礼拝堂の天井画は有名で、観光客がたくさん訪れています。個人で行くのは不安という方でも、ツアーがあるので安心して現地まで行くことができます。
ハリストス復活大聖堂
ロシアにあるハリストス復活大聖堂は別名「血の上の救世主教会」とも呼ばれています。この教会にも壁や天井に宗教画が描かれています。教会の中の宗教画も圧巻ですが、外見もロシア独特の形で素晴らしいです。
宗教画は世界中にたくさんあって魅力的だった!
宗教画は様々な宗教や文化を知るには、とても参考になるものです。また見れば見るほど深い意味があったり、新たな発見があり面白いかもしれません。魅力ある宗教画をぜひたくさん見てみてくださいね!