改めてトルテュライトとはどんなテント?
キャンパーの間で傑作であると名高く、キャンプ初心者から上級者にまで幅広く愛され、多くの人に使われているスノーピークのテント、「トルテュライト」。まずは、その特徴と魅力を改めて見てみましょう。
スノーピーク トルテュライト
上位テント「トルテュPro」の標準化モデル
「トルテュライト」とは、スノーピークから発売されている上位テント「トルテュPro」の標準化モデルです。言い換えると、トルテュProと基本的なサイズ・構造は同じで、価格がリーズナブルなモデルということです。
2ルーム型の入門定番モデルとして高い評価
トルテュライトは、上位機種のトルテュProと基本的な形は変わらずにProより価格が5万円も安いという、圧倒的なコストパフォーマンスの良さから人気を博し、本格的なスペックを必要としない人や、キャンプを始めたばかりの人に、高い評価を得ています。
設営が楽で広々使えるトンネル型
トルテュライトは、「トンネル型」と呼ばれるテントです。トンネル型テントの特徴として、ペグダウン箇所が少なく、設営が簡単でな点、寝室とリビングスペースが一続きで行き来しやすい点などが挙げられます。また、カマボコのような斬新な形状がおしゃれです。
トルテュライトのスペック
- トルテュライト TP-750
- 4人用
- 幅360cm×奥行580cm×高さ205cm
- 重量:15.8kg
- カラー:ベージュ・グレー
- メーカー希望小売価格 ¥128,000
トルテュライトが支持された理由は?
トルテュライトはなぜここまで多くの人に支持され、傑作と呼ばれるまでになったのでしょうか。その答えを、「テントの構造」、「居室のサイズ感」、「コストパフォーマンス」の面から探ってみます。
タープなしでも快適性十分な2ルーム
トルテュライトが多くの人に支持された理由の一つに、「2ルームテントであること」が挙げられます。通常の1ルームのテントでリビングスペースと寝室を分けたいのであれば、テントとは別にタープなどを張る必要があります。
このトルテュライトには、フライシートの半分ほどの広さのインナーテントが付属しています。このインナーテントを張ることで、タープが無くても2部屋つくることができ、リビングスペースと寝室を別々にすることができます。
2ルームはこんな人におすすめ
「日差しや雨が気になるけれど、タープを別に準備するのはお金ももったいないし、荷物もかさばってしまう」という悩みから解放され、快適にキャンプをすることができるということで、このトルテュライトを含め、2ルームタイプのテントは非常に人気が高いです。
コンパクトながらファミリーに最適なサイズ
トルテュライトは幅が360cm、奥行が580cmあります。4人家族での使用を想定しており、リビングスペースと寝室を備えつつも、コンパクトで使いやすい大きさです。インナーテントを取り外しての使用も可能で、幅広い使い方ができます。また、高さも205cmあり、寝袋の準備やくつろぐ時にも窮屈さを感じにくいテントです。
ビギナーでも設営しやすい親切設計
トルテュライトは、スノーピークのテントの中では比較的ビギナー向けのテントと位置づけされています。そのため、設営が単純で簡単にできるよう、様々な工夫がされています。その工夫のひとつが、接続部分の色分けです。
テントを設営している際に、「接続箇所を間違えてしまってやり直しに時間がかかってしまう」ということがあります。しかし、このテントでは、接続する箇所が同じ色で色分けされています。つまり、色にあわせて接続していくだけで、間違えることなく直感的に設営をすることができます。
優秀なコストパフォーマンス
トルテュライトの価格は、12万8000円です。トルテュProが19万2240円ですので、上位機種と比較すると、5万も安く購入することができます。5万もあれば、そこそこ良い寝袋が買えるので、圧倒的なコストパフォーマンスだと言えます。
上位機種がハイスペック・ハイクオリティな素材を使用しているのに対し、トルテュライトは比較的標準的なスペックですが、品質にも定評のあるスノーピーク製ですので、通常のキャンプでの使用では全く問題なく、ガシガシ使える素晴らしいテントです。
トルテュライトのアレンジ例
2ルーム仕様ということで、単体でもとても便利なトルテュライトですが、更にタープを連結したり、インナーテントを取り外したりという使い方も可能です。アレンジによって、テントの可能性をさらに広げることができます。
トルテュライトにヘキサタープを連結
全室の広いトルテュライトですが、更にタープを連結して広々としたリビングスペースを実現している例です。使われているタープは、スノーピークのヘキサタープです。色もサンドカラーで統一感があり、かっこいい雰囲気を醸し出しています。
インナーテントを取り外せば解放感抜群の1ルームに
こちらは、トルテュライトのインナーテントを使わずに、1つの広々とした空間を作っている例です。メッシュ部分と出入口を開ければ、解放感も抜群です。デイキャンプなど寝泊りの必要がない場合や、コットを使って寝泊りする場合はこのスタイルもおすすめです。
トルテュライトに似ているテント
スノーピークからはトルテュライトの他にも様々な種類・大きさのテントが発売されています。今回は敢えて、「トルテュライトに似ているスノーピークのテント」を、2つピックアップしてみました。
スノーピーク「ヴォールト」
トルテュライトに似ているテントの一つが、このヴォールトです。「エントリーパックTT」という、スノーピークから発売されているビギナー向けのテントセットについているテントです。室内高さは150cm程度と、やや低めです。
スノーピーク「ランドロック」
トルテュライトに似ているテントとして、同社製品の「ランドロック」があります。トルテュライト・Proとの大きな違いは、テントの大きさです。ランドロックは幅4m程度、奥行6m程度と、トルテュライトに比べて一回り大きく、大人数での利用が可能です。