カスピ海ヨーグルトとはどんなヨーグルト?
話題となっているカスピ海ヨーグルトは、機能性の高いヨーグルトとして健康維持や予防などで毎日の食生活に取り入れているご家庭も増えてきているようです。多種のヨーグルトが販売店などには並んでいますがカスピ海独特のヨーグルトの特徴と一緒に確認していきましょう。
カスピ海沿岸コーカサス地方の伝統食
コーカサス地方という100歳超えの長寿が多く住む地域での伝統長寿食のひとつが、カスピ海ヨーグルトです。冒険する学者でもあった家森幸男さんが、疫学調査中にカスピ海ヨーグルトに興味を持ち日本へと持ってきたことで、広まったとされています。
独特の粘りはクレモリス菌の作用
クレモリス菌は増殖するとき、粘りのある多糖体の物質を作ってくれます。この粘り物質は、消化酵素分解されることなく、腸まで運べるため菌が良い効果を与えてくれます。調整作用・血糖値上昇抑制・善玉コレステロール増加・免疫強化・インフルエンザ予防・アレルギーなどに効果をもたらせてくれます。
健康・長寿食品として脚光を浴びる
元々長寿の多い地方から日本へ持ち込まれたことや、粘り成分の効果から健康や長寿食品として脚光を浴びています。腸を健康に保つことは、人間の様々な病気が予防できます。腸に最強の菌を殺すことなく届けてくれるカスピ海ヨーグルトは、毎日の日課にしたい食品のひとつです。
カスピ海ヨーグルトは体にうれしい効果たっぷり
ヨーグルトが持つ粘り気と菌のクレモリス菌について先ほど触れましたが、人間の腸は健康を保っていく為に大切なカギとなる部分です。その腸にダイレクトに運ぶことができる菌が、体にうれしい効果ばかりを与えてくれます。主な効果をご紹介します。
腸内フローラ改善
腸活でも良く耳にする乳酸菌・ビフィズス菌などは効果を出す為には、毎日数百億を摂取目安としているものが多いのですが、クレモリス菌は1日の摂取目安が1000万個となっています。生きた状態で腸に菌が運べる為、効率良く善玉菌を多くし腸内フローラの環境を良くしてくれるといわれています。
免疫力のアップ
身体を健康に保つ為には、免疫力が必要です。クレモリス菌は、ウイルス・細菌・ガン化などで攻撃されている細胞を倒してくれる大切なNK細胞を活発にしてくれます。そのため免疫細胞が増殖し、風邪は勿論アレルギー免疫や、インフルエンザなどの様々なウイルスに強い体を作ってくれることに期待が出来ます。
生活習慣病の予防
消化液で分解されることのないクレモリス菌と、粘り成分成分の多糖体の働きにより血糖値を急激にあげてしまわないように作用してくれます。また、善玉コレステロールの働きを良くしてくれるため、不要なコレステロールは肝臓へと運んでくれ中性脂肪を減らしてくれます。脳梗塞・糖尿病などの予防にも効果的です。
自家製カスピ海ヨーグルト作りに必要なもの
市販のカスピ海ヨーグルトも簡単に購入することができますが、自分で簡単に作ることができます。体に良い効果があり、できれば習慣的に毎日摂取していきたいものです。自家製で簡単に作れれば、コスト的にも抑えることもでき助かります。
①種になる菌やヨーグルト
ヨーグルトを作るうえで一番重要な菌を用意します。ヨーグルトの菌の元となるものを使い、ヨーグルトを作っていきます。市販のカスピ海ヨーグルトでは、種菌としては菌が弱いようなので特に初心者の場合はおすすめできません。
カスピ海ヨーグルト種菌セット|フジッコ
簡単に作れる種菌セットがフジッコから販売されています。初めてチャレンジする初心者のかたは、種菌セットを用意することで説明書やレシピなどもあるためスムーズに作ることができます。クレモリス菌・アセトバクター菌・脱脂粉乳が入った種菌か2袋用意されています。
②材料になる牛乳
牛乳を500ml用意します。牛乳の種類は成分無調整を使うことで、失敗することがなくなります。フルーツやコーヒー牛乳以外の低温雑菌・栄養強化・低脂肪・無脂肪牛乳などでも作れないことはありませんが、固まりにくいのと種菌として使いまわしはできないので気をつけましょう。種菌と牛乳を混ぜ合わせて使っていきます。
③フタ付き容器とスプーン
ヨーグルトを作る時に必要な容器は、雑菌が入らないよう熱湯消毒可能なフタがキッチリ閉まるものを用意してください。作る量(500ml)が入りきる大きさの透明のビンやタッパーなどが必要です。牛乳パックでも作れますが、初心者の場合は作業がしにくく、中身も見えないのでおすすめしません。かき回すスプーンも用意しましょう。
カスピ海ヨーグルトの作り方①ビンで作る
ビンでカスピ海ヨーグルトをつくる手順を順番にご紹介していきます。必要な材料の種菌と牛乳と道具のフタ付きのビン、スプーンを用意しておきましょう。
①ビンとスプーンを熱湯消毒する
カスピ海ヨーグルトをビンで作るための事前準備をまずします。使用する道具のビンとスプーンを熱湯消毒していきます。失敗しないで完成させるには、必要な過程です。雑菌が作るさいに入り込まないようにきちんと熱湯をかけ消毒をしておきましょう。
②ビンに牛乳とヨーグルトの種を入れて混ぜる
ヨーグルトを作っていきます。必要な種は、市販の種菌セット・植え継ぎでのヨーグルトの種菌を使い作るパターンと、2つあります。使用する道具の熱湯消毒と牛乳・ヨーグルトの種を用意しておきましょう。
種の分量①市販の種菌セットを使う場合
- 熱湯消毒したビンに牛乳500mlの半分量ほどをいれます(牛乳は冷たすぎると種菌が溶けにくい場合があるので、常温にしておきましょう)
- 種菌1袋を牛乳を入れたビンに全て入れ粉がなくなるまでかき回します。熱湯消毒をしたスプーンを使います。
- 粉が全て溶けて混ざったら残りの牛乳を入れスプーンで混ぜ合わせます
種の分量②植え継ぎでヨーグルトを使う場合
- 手をつける前の出来たヨーグルトの真中部分から植え継ぎ用に大匙3ほどを、熱湯消毒した別のビンに取り分けておいた種を使います。
- 大匙3ほどの種に500ml の牛乳を入れ、スプーンで全体をかき混ぜフタをするだけです。
③ビンにフタをして常温で発酵させる
牛乳と種を混ぜ終わったら、ビンのフタをキッチリ閉め常温で発酵させていきます。適温は25度前後、時間は24時間程度の約1日放置しておきます。25度より室温が高い場合は、発酵時間を3時間ほど短縮して様子をみてください。雑菌が入り込まないようにフタが閉まっているかもチェックしてください。