太歳で不老不死?中国に古くから伝わる「太歳」について徹底リサーチ!

「太歳」のもう一つの意味は木星から鏡に映しだされた仮想の惑星のことを意味します。ここからは仮想の惑星を意味する「太歳」について詳しくみてみましょう。

古代中国の天文暦学が発祥

元々の発祥は古代中国の天文暦学からとなります。

元々木星は宇宙空間にある物体の周りを12年かけ1周します。12周期といえば十二支があり、方角は北から西にかけて時計まわりに動きます。しかし木星は北から東へ左回りとなるため十二支と反対にまわります。この2つが鏡像に関係することから「太歳」ができて、その年の干支には太歳が宿ると中国では信じられていました。

古代中国での天文暦学の重要性

この「太歳」ですが秦から漢にかけては、太歳の方角は凶であると人々は恐れ太歳の方角を避けていました。後に元から明(1271年~1644年)にかけては国家で神をまつる儀式で、国民の平安を祈願するようになります。

現代にも息づく天文暦学

この「太歳」ですが現代でもその名残があります。といいますのも風水でもこの「太歳」が使われているのです。

風水ではその年の十二支が深く関係していて、「太歳」がある方角つまり木星から鏡像の方角は災いが起きるといわれています。しかし風水では太歳の神様が宿ってる方角であってもじっとしていれば特に問題はありません。例えば寝室やデスクはじっとしていることが多いので問題はないとされています。

しかし、玄関などエネルギーが動く場所については注意が必要です。

太歳の神格化

geralt / Pixabay

 

先ほど「太歳」は仮想の惑星であることをご紹介しました。この「太歳」は当時どのような存在であったのか、どのように扱われていたのかをご説明します。

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