穴釣りってどんな釣り?
釣りに行ったら初心者からベテランまで兎に角、釣果が欲しいと思うのは皆さん同じでしょう。釣果を揚げるのに最も近い釣り方の一つが穴釣りです。ごく簡単な仕掛けを使って、手軽に行ける場所で簡単に始める事が出来ます。
穴釣りについて解説
堤防の壁際や継ぎ目、テトラポットの隙間や岩場など何か障害物が有る足元を1~2m程の短い竿を使って探って行く釣りです。狙えるのは主に海底近くを棲み家にしている一般的に根魚と言われるカテゴリーの食べて美味しい魚たちです。
穴釣りの時期と時間について
手軽に行けて、手軽に出来る穴釣りにシーズンと言うものはあまり有りません。それはターゲットである根魚の習性によるところが大きいのですが、一般的に冬場の寒い時期はさすがに魚たちの活性が低いので厳しい季節です。ですが明け方、夕暮れ時ならチャンスは大いに有ります。
穴釣りのポイントと注意点
他の釣り人が何も釣れなくても、穴釣りの人だけ釣果が有ると言う程何かしら釣れる事が多い釣りです。テトラポットや岩場は滑りやすくて危険ですから充分注意をして下さい。また毒針を持っている危険な魚も釣れて来る事が有るので気をつけなければいけません。
穴釣りで釣れる魚
根魚系の魚は一般的にあまり知られていませんが、胸ビレと背ビレ、エラブタなどに身を守る為の鋭い毒針を持っています。素手で掴むと毒針に刺されて酷い激痛に襲われる危険も有ります。ここでは危険な魚も含めて代表的な魚の種類を紹介します。
穴釣り対象魚①:根魚(ロックフィッシュ)
カサゴやメバルの事を根魚又はロックフィッシュと呼びます。比較的簡単に釣れ、とても食味の良い魚です。お刺し身はもちろん煮魚にしたり、お味噌汁や鍋物にすると素晴らしく美味しくいただけます。実はカサゴやメバルも鋭い毒針を持っていますので充分気を付けて下さい。
穴釣り対象魚②:高級魚
オレンジっぽい魚体のキジハタや茶褐色のアイナメなどは結構な高値で店頭に並ぶ高級魚です。こうした高級魚も穴釣りの対象魚です。食味はもう言う事無しで美味しい魚です。キジハタはハタ系の魚ですのですごく鋭い歯が有りますから噛まれたりしない様充分注意して下さい。
穴釣り対象魚③:危険な魚
特に気を付けなければいけない魚としては、ヒラヒラと派手なミノカサゴ(画像参照)、ヒゲ有って白い2本線が入っているゴンズイ、背ビレが大きく特徴的に出ているオコゼなどがいます。どれも毒を持っていて刺されると激しい痛みに襲われますので手掴みは厳禁です。
穴釣り対象魚④:意外な魚
場所によってはびっくりするような意外な魚が釣れる事も有ります。エイやアナゴ、河口付近ではウナギが釣れる事も有ります。魚ではないですがタコが掛かる事も良く有りますし、蟹などはなんだかモゾモゾした変な感じで釣れて来たりします。
根魚の種類についてはこちらをどうぞ
毒魚でも実は美味しいお魚についてはこちら
穴釣りの釣り方を紹介
いざ堤防や磯に行ってどのように釣れば良いか実際の流れに沿って説明していきます。と言ってもそれ程難しい事では有りません。餌を付けて足元の隙間や穴に落としていくだけですから初心者にとっても簡単に始められると思います。
穴釣りの釣り方を解説
穴釣りのやり方や流れを簡単に説明します。穴に仕掛けを投入して、しばらく待つ、アタリがなければ次の穴へ移動。基本はこの操作を続けて釣果につなげます。ポイントは一度アタリがあった所や釣れた所は優良物件なので連発する事が多いと言う事を覚えておいて下さい。
穴釣りの種類を解説
穴釣りには代表的なブラクリと言うものと胴突きと言う仕掛けの2種類が有ります。ブラクリは重りと針が合体したような仕掛けで岩やテトラポットの隙間に入りやすい形状をしています。胴突きは重りが一番下で針を10cm程度上に付けた仕掛けです。
穴釣りは攻めの釣り
穴釣りは一か所で粘らないでアタリがなければ次々と移動して攻めて行く釣りです。逆にアタリが有ったら少し粘ってみると同じポイントで何匹も釣れたりします。またアタリが無くても竿を軽く上下したりして誘って見ると食って来る事も良く有ります。
穴釣りを動画でチェック
穴釣りの実釣動画です、餌や釣り方などを紹介してくれてます。どんどん移動して良いポイントを探して魚をゲットしてますので場所選びや餌の作り方なども参考にして下さい。あまり見たことの無い魚も釣ったりしてますので魚種の見極めにもお役に立つでしょう。
穴釣りの仕掛けを紹介
仕掛けは餌を使う時とワームを使う時とで若干違いますが、基本はラインの先に重りと針又は針と重りを順に付ければ完成です。重りと針の間に夜光玉などを付けてアピール力を高めた仕掛けにカスタマイズする事も有ります。代表的な仕掛けをいくつか紹介します。
穴釣り仕掛け①:胴突き仕掛け
一般的な胴突き仕掛けは重りを一番先に付けて、主ラインとの間に数本の針を付けます。穴釣りは障害物の隙間を狙いますので針が多いと色々な物に引っ掛かる確率が高くなるので針数は1.2本にする事が多いです。
胴突き仕掛けを解説
重りの上に10cm程のハリスを付けてその先に針を結ぶ仕掛けです。利点は餌をより自然に漂わせる事が出来る事です。海底に潜む根魚の目の前をフワフワと美味しそうに泳がせる事で捕食スイッチが入り易い仕掛けと言えるでしょう。
胴突き仕掛けのポイント
岩やテトラの隙間にゆっくり仕掛けを落として行きます、この時途中で竿を揺すって奥へ奥へと仕掛けを送り込んで行きます。重りの形状は丸型、ナス型など隙間に入り易くて転がり易い形に設計されていますので上手く海底まで落とす事が出来ます。
仕掛けに使う2種類のシンカー
シンカー(重り)には丸型とナス型などの長型が有ります。どちらも転がり易く隙間へどんどん入っていく形ですから、後は竿を上下にしたり少し斜めに引いたり揺すったりしながら操作して魚が潜んでいる海底まで送り込みます。
シンカー①:長型シンカー
一般に広く使用されているナス型オモリです。サイズは1号程度から50号などの深場用まで幅広いラインナップです。価格も安価に設定されていますので海の状況によってお好みの重さを数種類準備しておくと良いでしょう。
シンカー②:丸型シンカー
カツイチ:コツコツ君、本来はダウンショット用のアイテムですが自動ハリス止めがついているのでオモリの付け替えや根掛かりした時などにオモリだけ外れて仕掛けは無傷で回収出来る事が良く有りますので便利な製品です。
穴釣り仕掛け②:ワーム仕掛け
餌の代わりにワームを使用する方法も有ります。状況によってはワームの方に大型が食って来る事が良く起こります。またフグやベラ等エサ取りと言われる外道が多い時でもエサより本命をゲット出来る確率が上がる事が度々有るのがワーム仕掛けです。
ワーム仕掛けの解説
ブラクリとは形状は違いますが同じ重りと針が一体型の構造を持ったジグヘッドを使用します。ジグヘッドは左右にキビキビ動くダートタイプと一定の層を安定して泳ぐスイムタイプが有ります。どちらかにワームをつけて生き物のような動きで魚を誘います。
ワーム仕掛けでのポイント
数ある製品の中にはエビ味やオキアミ風味、臭いやアミノ酸配合と言ったようにただの疑似餌では無く餌に近い機能を持ったワームも発売されています。ですが元々は疑似餌ですから、この偽物の餌にアクションを加えて生きている様に演出する事が大事です。
穴釣りのワームについて紹介
ワームにもジグヘッドと同じく左右にキビキビ動くタイプと尻尾をプルプルさせて真っ直ぐ泳ぐタイプが有ります。同じタイプのワームとジグヘッドを組合せて使用するとワームのアクションが更に生き生きとして魚に捕食行動を起こさせます。
メジャークラフト:フォール虫
カサゴなどの根魚は海底に潜んで上を通る獲物を常に狙っています。このワームはそういった魚の捕食スイッチを入れてしまう誘惑的な動きで海中を落下して行きます。メチャクチャ釣れると評判のワームです。全長1.6インチ、一袋8個入り、全12色カラーのラインナップです。
イッセイ:ワーム海太郎根魚蟲
何処と無くフナムシっぽく、嫌でも魚の食い気を起こさせるフォルムのワームです。3対の足が微妙な波動を起こして魚の食い気を誘う構造になってます。サイズは1.8インチ3色カラーと2.2インチ6色カラーのラインナップです。