ブラクリは重りと針が一体になったシンプルな仕掛けです。重りと針の間を極力短くして根掛かりし難い構造になっています。重りの形状は岩やテトラなどの障害物に乗っても転がってどんどん下に落ちて行き易い形になっています。
ブラクリ仕掛けを解説
とても簡単な仕掛けです、ラインの先端にブラクリを付けるだけです。図ではリールから来ているラインの先にリーダーと言って少し丈夫なフロロカーボン製の先糸を1m位つけてからブラクリを結んでいます。苦手な人は直結でも問題有りません。
ブラクリ仕掛けでポイント
穴釣りにはブラクリと言う程、定番中の定番アイテムです。メーカー各社から凄い数の製品が販売されています。お勧めアイテムは後でいくつか紹介しますが、機能はそれぞれ良い物ばかりですから、デザインなどの好みで選択すれば良いでしょう。
ブラクリについて紹介
市販のブラクリを選択する時のポイントは、ハリの大きさと形状です。根魚の口はとても大きいのでどんな大きいハリでも飲み込んでしまいそうですが、あまり大きいと根掛かりが心配です。ですが市販の製品は重さとハリの大きさのバランスを考えて設計されていますので安心して使用出来ます。
Contents
穴釣りのおすすめブラクリを紹介
市販品で評判の良い製品をいくつか紹介して行きます。先程お話しましたが、各メーカー研究を重ねて開発したアイテムですのでバランスや根掛かり回避能力については全く問題無く、安心して使えます。
ささめ針:ブラクリ
ブラクリの王道的な製品で、重りもハリも糸もすべて赤いカラーで統一されています。1gから10gまでのラインナップです。重りの形状は下部に重心が来るよう設計されていて、海底へとどんどん落としていける標準的なデザインで初心者には使い易いでしょう。
ささめ針: 夜行ブラクリ VE777 2号
夜光色は集魚効果が高いと言われています。岩陰やテトラの影、夕暮れ時から夜間まで魚へのアピール力が高い製品です。2号から6号までのラインナップで、ハリは根魚釣りに定評の有る丸セイゴ型を採用しています。
ハヤブサ: 直撃 穴撃ちブラクリ ドロップストライク
イヤリングにしてもおかしくないような派手なデザインが印象的で、根魚が好むと言われる赤色やキラキラが特徴的なブラクリ仕掛けです。3号から8号までのラインナップで奥の奥まで探れる丸型形状の可愛いブラクリです。
穴釣りに使う餌と付け方
穴釣りは色々な餌を使う事が出来ます。現地で採取出来る貝類、エビやカニ、イソメにゴカイ、魚の切り身、鳥のササミ、魚肉ソーセージやイカの切り身や酢漬けなど本当にいろいろな物を餌に出来ます。どれが良いかはその日の状況で使い分けてみましょう。
穴釣りの餌①:種類
大雑把にイソメ、ゴカイ、カニ、エビ、生アサリ等の活餌と魚の切り身、イカの切り身、鳥のササミ、魚肉ソーセージ、オキアミなどの加工餌に分けられるでしょう。根魚はアミノ酸に良く反応すると言われていますので旨味調味料をフリカケて使用する人も結構います。
穴釣りの餌②:選び方
その日の状況でどの餌が釣れるかは実際釣りを始めてみないとわかりません。活性が高い時もありますし、低い時も有りますのでイソメやゴカイなどの活餌系と魚の切り身やオキアミなどの加工系餌を数種類持って行くと良いでしょう。
穴釣りの餌③:付け方
イソメやゴカイは針いっぱいに通し刺しして2.3cm垂らして切って使うと良いです。魚の切り身やイカの切り身などは幅1cm長さ3cm程の短冊状に切って縫い刺しすると餌持ちが良いです。エビやオキアミは尻尾を切ってそこから針を通してお腹側に針先を出します。
魚も大好き味の素
魚には測線と言う振動を鋭く感知する器官が有ります。これが有るので他の魚や障害物を避けて素早く泳ぐことが出来るのです。魚類はこの測線と鼻で大好きなアミノ酸の波動と匂いをキャッチして捕食行動に出る。と言う話は釣り人の間で良く聞きます。
実際はどうなのでしょう。この記事で紹介した動画の中でも味の素を振り掛けた魚の切り身で釣果を上げてる場面が出て来ます。さてさて真実はどうなのでしょうか、興味の有る方はアミノ酸多め餌の自作をお勧めします。そして結果を是非教えて下さい。
穴釣りのタックルを紹介
タックルについてはあまり気を使う必要は無いので手元に有る物や釣具店などで販売されている1.2m程度の小物竿で充分です。出来れば2.30cm径のタモ網も準備しておくと現地で生き餌を採取する時にも使えて便利です。
穴釣りタックル①:ロッド
最近けっこうな人気の穴釣りですのでメーカーからも穴釣りロッドやテトラロッドなどと呼ばれる竿が販売されています。1mから2m程の硬めのロッドが穴釣りには向いています。テトラや岩、堤防などにブツけてしまう事が良く有りますので丈夫そうな物が良いでしょう。
穴釣りタックル②:リール
ロッドに合わせるリールは1000番から2500番位の小型で軽量のモデルが向いています。飛距離や巻取り性能、ドラッグ性能と言ったスペックはあまり拘らなくて良いので価格が手頃で頑丈なスピニングモデルを選択すると良いでしょう。
穴釣りタックル③:ライン
PEラインは引張強度は強力ですが、岩やテトラなので擦れると割とあっさり切れてしまいますので、ラインはナイロンの3号程度が良いでしょう。ナイロン素材であれば少々岩に擦れたりしても切れたりしませんので安心です。
なんなら竿も作っちゃえ
穴釣りロッドは実はかなり簡単に自作出来のです。穂先の折れてしまった延べ竿等が家に転がっていれば持ち手部分を生かして穂先だけ変えてガイドとリールシートを付ければ立派な穴釣りロッドが完成します。釣具店には竿の補修用に様々なパーツが有ります。
ガイド、リールシート、これらを竿に固定する為の補修糸、コーティング剤など、そして穂先だけも販売しています。太さや柔軟性など沢山の種類が有ると思いますので。硬めの穂先を選んで自分だけのカスタムロッドを自作してみてはいかがでしょうか。
穴釣りで仕掛けから考える根掛り対策
根掛かりをいかに回避するかは穴釣りの最大の課題です。仕掛けに色々な工夫をして少しでも根掛かりを少なくしたものです。割とすぐ出来る対策が有りますのでいくつかちらっと紹介していきましょう。
シンカーの工夫で根掛り回避
重りが軽いと波の影響で流されて根掛かりする事が有ります。重りを重くして仕掛けが流されない様にする事も根掛かり回避のポイントになります。ただし重すぎると魚に違和感を与えて釣果が悪くなりますので注意が必要です。
ネムリ針を使ってみる
ネムリ針と言う、針先が内側にほんの少し曲がっているので根掛り対策に向いている変わった形の針があります。この針は魚の口の中を滑って左右どちらかの唇に掛かるように出来ています。根掛かり対策としてこの針を使ってみるのも良いでしょう。
硬めのロッドで魚を引っこ抜く
根魚は捕食すると岩の隙間などに一気に逃げ込みます、釣り人はこの時アタリを感じてアワセるのですが、違和感を感じた魚は引っ張られない様に隙間にエラを広げて踏ん張ります。こうなるとかなり小型でも無理やり引きずり出す事は出来なくなります。
無理やり引っ張るとほとんど糸が切れてしまいます、ですが彼らもエラを張り続ける体力には限界が有るので隙間に逃げ込まれたと思ったら糸は張らず緩めずしばらくじっと待って魚が油断した時に一気に岩の隙間から引き剥がします。硬めのロッドで岩にまかれる前に引っこ抜くのも方法です。
自作の穴釣り仕掛けを動画でチェック
穴釣りの楽しみ方は実際の釣行だけでは無く、釣行前の仕掛け作りにも大きな魅力が有ります。自作した仕掛けが威力を発揮して魚が釣れた時の喜びはこれまた格別です。代表的な仕掛けの自作方法を動画で紹介しますので一度挑戦してみて下さい。釣りの大きな楽しみが一つ増えますよ。
自作穴釣り仕掛け
非常にシンプル、しかも安価に出来る仕掛けの紹介動画です。糸の結び方が少し難しいかもしれませんが2.3度やると直ぐに覚えられますので、まずはひとつ自作してみましょう。釣行時に自作仕掛けを使うと、次は重りを変えてみようとかのアイデアが出て来て止まらなく成りますよ。
自作ブラグリ
続いては環境への影響も考えたアイデア溢れるブラクリ仕掛けの自作動画です。初心者にも非常に解かりやすく解説してくれています。ブラクリの基本構造は重りと針が一体型になった仕掛けですから他にも身近な物で自作出来ると思いますので参考にして下さい。
自作なす穴仕掛け
これはもう文句無しに簡単、経済的。重りからハリまでの糸を(ハリス)少し長目にする所がこの仕掛のポイントです。重りは着底してからあまり動かさないので岩の隙間に挟まったりする事が少ないです。波の動きに合わせてハリと餌が動きますので誘い効果はかなり有りそうです。
穴釣りの仕掛けを工夫して、穴釣り名人を目指そう!!
手軽に出来て釣れた魚はとても美味しい、しかも釣りに行くだけでは無く仕掛けや餌を自分なりに工夫して自作する楽しみ方も出来る穴釣り。良い事ばかりですがテトラポットを狙う時は充分な注意をして事故の無いウキウキ楽しい穴釣りライフを満喫して下さい。